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猫池罵詈雑言雑記帳
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 5日。NHK正午のニュース。トップはアメリカ合州国大統領予備選の話題だった。このブログでなんどか記したけれど、なんなんだろうね。あのセンスは。前回とりあげた『近代麻雀』によれば、コレは博打の材料なんだそうだ。
「アメリカは、1914年から、富裕層から一般人、みんな大統領選挙の結果を予測してお金を賭ける」(「怒れ! ライアン」第88回世の中のオッズ)
 まぁ、個人の遊びとしてなにを題材に小金を賭けても自由ではないかとオレは思っているが、なんでも選挙をダシにオッズまできめる「ブックメーカー」なる職業(?)もあるらしく、これがよく当たるのだそうだ。このコラムはオッズの考え方の日米の違い(日本では「当たる確率」、アメリカでは「起こらない確率」)がテーマなのだが、テレビ画面に映っているあの“熱狂”の裏にはそういうコトもあるのかなと思ったものだ。しかしそれはそれとして、わざわざニュース番組のトップにそんなレースの途中経過をもってくる理由がさっぱりわからない。
 で、17時過ぎにはじまった民放のニュース番組(テレビ朝日だったかな)。トップはアメリカ当局によって拉致されている三浦和義氏の話題。シュワルツェネッガーロサンゼルス市長がどうのとかそういうのを、女性アナウンサーが真面目腐った顔と声色とでタレ流していた。さすがに「容疑者扱い」はなりを潜めていたが……。  

 しかし一方ではいよいよこの国の政治が煮詰まってきた。こんなどうでもいいニュースで誤魔化そうともはや誤魔化し切れないのだ。一部メディアではとうとう“貧乏神”扱いされてしまった福田内閣(「夕刊フジ」3月5日)。果たして支持率はじり貧。不支持率もすでに半数を超えている。そんなさなかにつぎつぎと問題が起こり、あるいは明らかにされているんだから自滅はもはや目前。あの口だけ木偶率いる内閣ってのは、案外トリックスターなのかもしれんなどと思ってしまう。
 同じく「夕刊フジ」によれば、若者層の支持率が極めて低いという。
「NPO法人「政策過程研究機構」(PPI)が20、30代の男女1086人に行ったインターネット調査で、福田内閣の支持率が22.1%、不支持率は77.9%に上る」(3月4日配信)
 というのだから、与党にとっては脅威であろう。しかしこの状態はけっして楽観視できるものではない。現内閣のどこをどのようにみたうえでの支持・不支持なのか、ここが問題なのである。すなわち「政策へ取り組む姿勢への評価は総じて低かった」であり「若者は、しがらみがなく強いリーダーシップを持った首相を求めている」(同記事。太文字筆者)である。たしかに支持率は低いかもしれない。しかし、それはあくまで福田氏に対する問題であり、政権としての具体的な政策そのものが否定されたがゆえでないのではないか。これと同時に、消去法でしか支持されない可能性のある最大野党・民主の抱える問題もあるが、ようはアタマさえすげ変わればあっさりと逆転しかねない状態が相変わらずのように思えるのだ。

 http://www.j-cast.com/2008/02/19016807.html

 ちょっと古い記事になるが、「日経が福田内閣を強烈批判」と題した「J-CAST」の記事からは、安倍〜福田と続いた低迷内閣時期を取りかえす手段として、あのコイズミスネオ“再光臨”を仕向ける財界の渇望(にすぎなければいいが)あるいは企みが窺えてこないだろうか。ここで取り上げられている「日経」の記事では空港事業の問題などが俎上に挙げられているけれど、そんな各論ではなく大勢としての日本市場の売渡し、アメリカ合州国財界という“大樹”にしがみつきたいという財界の狙いが見え隠れしている。そのためには現政権ではダメで、アタマをモトに戻せということなのであろう。……危険だ。ヘタをすれば元の木阿弥以下の惨状になってしまう。
 スネオといえば現在の“ねじれ”とやらを生んだひとつの原因でもあった。むろん、“ねじれ”とは政権やテレビニュースなどが言うような状態をさすのではなく、国民の審判の最新版をスネオ時代に与えてしまった議席数がねじれさせているにすぎないのだが、しかし言葉の解釈はどうあれ、“ねじれ”の原因をつくったのがスネオ政権を支持した国民であることを忘れてはならない。ようはあのときのツケを払わされているのだ。“軽率”な一票がどのような状態を生み出したか、じっくりと反芻すべきであろう。

 さて、今回の本題はじつはここからである。
 ツケを払うというこの言葉は、まずは東京都民にこそ向けていいものであろう。あの石原のおとっつあんがゴリ推ししてたちあげた「新東京銀行」(通称・石原銀行)。大方の予想どおり破綻の一歩手前にある。設立に1000億円。さらに400億円にものぼる税金を投入するだのなんだのと騒ぎになっているが、こんなことは石原支持の都民が文句を言う筋合いは一切ない。こぞって血税を差し上げればいい。
 そもそもが、経営不振が続いていたこの銀行の処遇については、都知事選の争点のひとつであったのだ。公約云々では逃げ回って否定していたけれど、きちんとものごとをみていけばシロウトであろうとも予測のつく顛末だったのだ。むろん公約はそれだけはないにせよ、そうした争点があったにも関わらず多大な票を与え長々と知事の座に座らせた都民がいまさらなにを言ってもはじまらない。イヤならアナタがたが都議選で議会に送り込んだ代議士に迫るなりリコール運動ぐらい起こしてもいいんじゃないか?……オリンピック云々というもうひとつのおもちゃもありますなぁ。あのおとっつぁんには。大丈夫なんですか? 東京都の納税者のみなさんよ。

 この反省は活かされるのか? 衆院選が近いことからも心配でならない。

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 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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