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猫池罵詈雑言雑記帳
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スーパーマーケットのフロアのスペースと最大に確保するために、たとえば一つの石鹸会社が、互いに競争する三種類の液体洗剤を売り出す(「分身!」これも「タケチャンマン」の演技のレパートリーの一つである)というようなフェイント(見せかけ)を披露したりした。

 上の一文は『東京漂流』(藤原新也・朝日文庫)からの引用である。コイケマエハラだの維新だのといったアベ自民党と同工異曲のカストリ政党が続発するザマを垣間見つつ、「なんかコレに似た話がどこかにあったような……」とふと思ったその正解がこのくだりであった。

 アベ自民にとって、コイケマエハラが単に「補完勢力」と片づけられないほどに一心同体に近い存在であることを考えるとき、あるいは「維新」だのと威勢のいいタイトルをつけた一派が、その根幹の部分でアベ自民と同種であることを考えるとき、ここで述べられている「フェイント」との親和性を強く感じないではいられないのである。言い換えると、きたる衆院選において、この3勢力のどこが議席を確保しようと、それは「一つの石鹸会社」の(おそらくは内容に大差のない)商品を買うのと同じことであり、商品棚に並べられた「レパートリー」に騙されているだけの結果になることは間違いない。

 もっといえば、コイケを利して「反アベ」とすることの実態は、単にイヌのクソをかっ喰らうかブタのクソを喰らわされるかほどの違いでしかないだろう(この“たとえ”はイヌとブタに失礼というものだな。五木寛之に説教されるかもしれん・笑)。

 ところで、引用箇所の直後には、(カネモウケのために)「まったく新しい発明がないというわけでもなかった」(同)として「トランキライザー(精神安定剤)」を挙げている。
>苦境に陥った経営者たちは、この新種の神のお世話になり(同)・・・。

 ある種「クスリヅケ」となって久しい自民党。
 しかし、『東京漂流』のこのくだりで取り上げられているアメリカ合州国は、戦争によって「消費文明を活性化」させる道から後戻りができなくなっている。そして、それに追従するニッポンもまた、いよいよ後戻りが効かなくなるその寸前に追い込まれてしまった。はたして、わが同胞の意識やいかに?

五〇年代で低迷していたアメリカ経済は、奇跡的に蘇った。それを蘇らせた連邦政府の大きな政策の一つが、年間一〇〇〇億ドル、国民総生産の約一〇パーセントに当たる大規模な国防予算である。このあたりも、実に八〇年代ニッポンとよく似てきているのである。八〇年代の日本政府が、なぜ急激に右傾化し始めたかという理由が、いま一つはっきりしなかったのだが、(中略)兵器産業こそが、イノベーションの老年期にある消費文明を活性化させるのだ。(同)

 このあと述べられる「東西間の緊張」は「テロ」に差し替えられ、わが国では「北朝鮮」や「中国」が用いられている。「テロ」や「北朝鮮危機」が重要問題であることを否定するものではないが、危機をあおりながらそれを自らの利だけのために結びつけている層が、支配層の中枢に巣食っているであろうこともまた否定できないであろう。
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 ノーベル賞なんぞ、およそ愚劣な催しだと考えてきたが、今年の平和賞はいささか痛快に思えた。
 今年というこのタイミグで反核運動に平和賞。これは、ひとつの世界的メッセージであると直感したのだが、日本の政界に巣食うある種の連中にとっては、かなりアタマの痛い話ではあろう。

 いうまでもなくアベだのコイケだのといった威勢ばかりがいい輩のことだ。とりわけ、選挙を仕掛けてきたアベにとっては、とんだ誤算だったかもしれない。

 ひとつは、日本という被爆国であり独立国家が、世界の大勢に顔を背けるかのごとく不参加を決め込んだ「核兵器禁止条約」。さる7月に国連で122カ国の「賛成多数」で採択されたこの条約には51カ国の国と地域が署名、一方でアメリカ合州国や中華人民共和国など古くからの核保有国と新参者・北朝鮮など9カ国が条約そのものに反対している。そして、わが国は交渉すらボイコットという体たらくだが、いうまでもなく、アベ売国政権が宗主国におもねった結果なのであろう。嘆かわしいうえにとんだ恥さらしである。

 いまひとつ、アベ一派は、ノーベル賞の発表があることを見越して選挙に打って出たという面もあるのではあるまいか? そして、なんらかの賞が日本人に与えられると見ていたのではないのか? そうなれば、少なくともTVニュースの類はしばらくその話題ばかりを取り上げることになるだろう(単に日系人が賞をもらったというだけであの騒ぎ。ホンモノのバカなのではあるまいか?)。アベにとって都合の悪いもろもろを隠してくれるのだから、なんともありがたい話ではないか。
 これから発表される部門のあるので油断はできないが、こうなったらまたまた「困ったときの北朝鮮」とばかりにミサイルに期待するほかはなかったりして???

 ところで、想像どおりといおうか、TVをはじめとするマスコミはアベVSコイケの“2極対立”と事態の矮小化に勤しんでいるが、民進党のなかから大きな意思が胎動した。立憲民主党である。
 これに対し、日本共産党が予定候補を大幅に縮小し、共闘の体制がために着手。面白いことに、アベだのマエハラだのは、単に「共産党と手を組む」という一点に筋違いの批判を繰り広げているという。批判するのは自由だが、であれば「共産党と手を組む」ことのなにがダメなのか、あるいは日本共産党が表明している政策のどういう部分が問題なのか、なんにしても具体的にわかりやすく述べなければダメだ(「野合」などともいうけれど、創価学会と組んでるのはどこのどいつだよ・笑)。たしかに、古くはソ連言いなりといってもいい時代もあったが、昨今の様子をウォッチしていると、むしろリベラルな保守といった様子も窺える。それよりもなにも、アベと同工異曲でありながら対立軸を装っているコイケだのマエハラだのとは異なり、明確な政策を訴えている点は大いに評価していい。

 こうした動きに対して、こんどは“3極対立”などとしているムキがあるが、アベコイケイケダ連合は事実上の1極。そこに有望な対立軸が動きはじめたのである。つまりこんどの選挙は極右VSリベラルの“2極対立”なのである。

 早くも(?)コイケ一派を苦戦と見るムキもあるが、アベにしてもいよいよその化けの皮がだれにでもわかる程度にはげてきているハズで、案外この選挙、予想外の方向に収斂してゆく可能性だってある。

 




 進退谷まるとはまさにこのことですな。
 衆院選挙を前にして、いよいよ現代ニッポンのしょうもなさが噴出している。

 少し前、民進党代表に前原が就任したとの報を目にし、とある友人との茶飲み話でオレはこう断言した。
「民主党(民進党なんだが、クセでついこう口走ってしまう)もあと1年か、せいぜい2年後にはなくなってるさ」
 それがまさかすでに解党状態だと伝えられるザマとはね。
 先の都議選惨敗のうけ、なんら抜本的対策を打ち出すのでもなしに、やたらと「戦犯探し」に明け暮れている(まぁ、自称・報道の類によればだが)のを見て、心底くらだん連中だと蔑んでいたものだったが、真相はさらに重症だったということのようだ。

 その“前原党”が“小池一派”と手を組むという。
底の浅い極右同士、せいぜい仲良くやってください
 素直にオレはそう思ったものだ。

 現状で伝えられるところによれば、たとえば消費税増税を(珍しくも?)打ち出しているアベ自民に対し、小池一派は増税を否定しているという(もっとも豊洲のザマを見ていると、そんなキレイゴトなんぞ信用するバカがいるのかと思いますがね・笑)。いちおうは対立策があるようではあるけれど、アベの狙いはそんなところではないのだ。「珍しくも」と記したが、この段階であえて「消費税増税」を前面に露出させたその背後には、「改憲」という大命題が潜んでいるからだ(隠れ蓑であるのと同時に、財務省に対する懐柔を含むと見る)。

 言い換えれば、仮にここで小池・前原側がアベ・池田連合に勝ったとしても、その大命題の部分で同じ船に乗っている以上、アベにとっては痛くも痒くもないに違いない。

 来る選挙でアベ・池田連合が敗退し、まがりなりにも政権交代をするという可能性はけっしてゼロではないだろう。なかには数合わせで見れば十分にひっくり返せるという説もあるようだ。

 そういうことは、アベ本人はともかく、そのブレーンは当然のこととして周知しているであろう。ひょっとすると背後で操っている財界や宗主国もまた、いくつかのシナリオを用意して備えているのかもしれない。

 そこで浮上するのが北朝鮮危機である。
 TVをはじめとする自称・報道を目にしていると、すぐさま戦争がおっぱじまっても不思議でないかのような騒ぎだが、とするとそんな危機的状況のさなかにあって、のんきに解散総選挙なんぞやっている場合でないというのは、おそらく多くの国民が思っていることであろう。少なくとも解散をめぐるアベの言動がそらぞらしく感じられているであろう。思想信条云々(うんぬん)以前として、いくらかでもマトモなひとであればそい思って然るべきだ。
 にも関わらず、アベは衆院解散に打って出た。

 ここからはまったくの空想である。

 衆院解散を強行したその背後のは、北朝鮮危機は当分の間は暴発の恐れナシとの担保が、おそらくは宗主国から得られているのだ。あの朝鮮戦争開戦にあたっても、北朝鮮による先制攻撃の予兆をかなり正確につかんでいたアメリカ合州国である。アベ政権にも、小出しにそんな情報が与えられていると考えられるのではなかろうか。

 一方で、選挙期間中はともかく、その後に暴発する可能性を真っ向から否定することはできないような気がする。最悪の事態(戦争)は避けなければならないが、仮に選挙でアベ・池田党が下野し、その後に暴発が起きるとすれば、前原・小池政権が事態に相対することとなる。ところが、彼らでは十全な対応ができない(まぁ、アベ・池田連合でも大差はないと思うが、その段階の責任者がダレなのかというふうに仕掛けられたワナである)。当然のこととして日本国民からはソッポを向かれるだろう。そしてその先にあるのが、村山政権以後の旧・社会党と同じ道筋である。そうなれば、野党は共産党とごく小規模の勢力だけとなり、敗戦以前のニッポンと変わらぬ極右独裁政権が磐石な城を築くことになる。アベにとってみれば、ちょっとした臥薪嘗胆ぶりを気取ればいいといったところだ。

 これこそがアベ尊師と宗主国との狙いなのではあるまいか?

 仮にそうだとすれば、前原の責任は重大にすぎるのだが……。
 


■おまけ1:アベ尊師というニンゲン
 前回アップで話のタネに用いた大韓時代劇「王と妃」で実質的な主役となっているのが仁粋大妃というときの“女帝”である。あの男尊女卑の封建社会にあって国家権力をほしいままにした女傑ともいえようが、それはともかくドラマでの描写には興味深いものがある。
 彼女は王家のひとつでありながら、国王の直系から外れた家に嫁いだ。ところが、その家長である首陽大君がクーデター(癸酉靖難・1453年)を起こし王座を強奪、成り行きで次代王妃の座が約束されたものの、肝心の夫があっけなく病死してしまう。ところが、すでにふたりの男児を得ていたことから、わが子を王の座に据えるべくあれこれ画策を繰り広げるのであった。

「乽山君(チャサングン・次男)を世孫(次々代の国王候補)にしたいのです」

 まぁ、わが子云々(うんぬん)はオヤとしてごくふつうの欲かもしれない。だが、彼女のホンネは、オレが見たところでは息子が国王になることを願っているのではない。 「わたしは大妃になりたいのです」  大妃とは国王の母親のことである。つまり、ここでは息子が主格なのでなく、あくまで自分のことしか考えていないワケだ。

 そんなさなか義父・首陽(世祖)の病が進み、ときに危篤に近い症状を繰り返すのだが、そこでも義父の身を案じるのではなく、「ここで義父に死なれたら、わが野望はどうなってしまうのか」という、どこまでも自己中心の姿勢を貫く。そのサマをみてオレは思った。 「ぁあ、こんなところはアベ尊師とクリソツじゃないか(笑)」

 あのアベっていう男のアタマのなかにあるのは、やや大げさにいえば「改憲」の2文字だけである。それも、別段「改憲」によって祖国の将来を思い描くなどといったものでもなく、あの阿片でひと儲けをしたとも伝えられる祖父の墓前にその“快挙”を報告したいというのがせいぜいなのではあるまいか?  これは、息子の将来や、いわんや国家はもとより政治をどうしたいということ以前に、わが身を「大妃」にしたいという野望にかられた仁粋大妃とよく似てはいまいかと直感したのである。

 ゆえに、周囲がなにを言ってもムダ。表舞台から引き摺り下ろすほかはないというのはあの金正恩と一緒なのである。


■おまけ2:北朝鮮当局の対米姿勢は戦前ニッポンジンの理想像なのでは?
 北朝鮮の外相が(彼らにとってみれば)敵地・ニューヨークでアメリカ合州国政権に対し罵詈雑言の嵐だという。
 立派なものじゃないか。
 アベ尊師はもとより明治憲法信望者らはまさにそうして喝采すべきであろう。
 あの“鬼畜米英”(ここでは米だけだが)に、ほとんど単身、孤立無援の状態で、それも敵地を舞台に真っ向から対決しているのである。
 もっともCIAの手先だった男の孫としては、自分だけのなかの都合をこねくりまわして属国の道を歩むほかはないのであろう。あの男がいう「美しき日本」の「日本」というのは、「日本国」でななく「日本州」ということなのだ。

「おおっ、いまとまったく変わってないではないか!?」
 近ごろ凝っている大韓時代劇「王と妃」を鑑賞しながらそう思った。

「王と妃」は、 朝鮮王朝第5代王・文宗の晩年から、第10代王・燕山君の王位追放(中宗反正)に至るまでのおよそ55年間を描いた文字通りの大河ドラマ。大人気を博した「大長今(宮廷女官チャングムの誓い)」をはじめとして、フィクションとして創作された時代劇は日本と同様に韓国でも数多いが、この作品は朝鮮王朝の“正史”とされる「朝鮮王朝実録」に則りつつ、ときにその記述内容に対し疑問が呈せられているなど、歴史物語に仕上がっているのが特徴といえるだろう(わが国のNHKは、同じ大韓時代劇でいえば「太陽を抱く月」など100%のフィクションをさして「歴史ドラマ」と銘打っているが、いったいぜんたいどういう神経をしているんだ?)。

 場面は中盤。7代王・首陽(世祖)のもとにあるできごとが報告される。送ってきたのは咸鏡道の豪族のひとりイシエ(이시애/李施愛──メロドラマのような名前だが、「王と妃」ではちょっとだけあの“勝新”風味を漂わせる豪快なおとっつぁんが演じている)。その文言によれば、咸吉道節度使(当地の軍などを統括)がふたりの重臣とともに政権転覆を企てているという。名前の挙げられている重臣はともに首陽の側近中の側近として重責を担ってきた人物(ハンミョンフェ<韓明澮/한명회>とシンスクチュ<申叔舟/신숙주>)である。首陽にとっては、青天の霹靂ともいえる報告であり、なんの前触れもないなかで地方の一豪族から送られてきた内容は、その信憑性を疑うに十分であったハズだし、重臣たちもその点を指摘していたのだが、怒涛のように怒り狂った首陽は、即座に盟友中の盟友の投獄を命じたのであった。

 このイシエの乱(1467年)として史書に残るできごとは、なんら根も葉もない密告だけを真に受けて重臣らを投獄したり殺戮の犠牲者を出すことともなった(一方で密告したイシエは当地の民衆とともに中央政権に対する戦いを挑んでおり、“正史”が伝える「反乱」で片づけていいのだろうかとの興味も引く)。

 ちょっと長い前置きになってしまったが、あれこれもれ伝わってくる金王朝北朝鮮とソックリではあるまいか? たったひとつの密告(それも捏造だ)をもって、もっとも信頼してきた盟友でさえ粛清してしまおうとした首陽。もちろん、ドラマはそれがいかに史実に沿っていたとしてもエンタテイメントであり、創作の部分が多々あることはあたりまえだが、本作で描かれている時代は、これがふつうのセンスであったようだ。この事件以外にも、同様の密告やささいな誤解などによって多くの罪なきひとびと──それもときには盟友であったりもする──が一方的に、それも“公開処刑”や“さらし首”などをもって殺戮されていっているのである。

 これはドラマのなかのほんの一例に過ぎないが、殺戮までにいかないまでも、重臣の首を挿げ替えるのも日常茶飯事だったようだ。たとえば重臣の筆頭格であった領議政の変遷を見ると、世祖(首陽)時代の晩年からその息子・睿宗(海陽)の時代にあたる1466年から1469年にかけては9回もの交代があったというめまぐるしさ。言い換えると王に次ぐ権力者であったとしても、いつなんどき粛清されるか知れたものではなかったということが窺える。

 古くからの愛読書のひとつ『ソウルと平壌』(萩原遼・文春文庫)では、著者が「一九六七年の金日成のクーデター」と呼ぶ粛清についてが触れてある。その“粛清”の直後、つぎつぎと朝鮮労働党幹部らが姿を消していったという。挙げられている数字によれば、1961年9月に選出された中央の役員151人中97人(約64%)が1970年11月までの間にその姿を消している。
 あるいはまた、つぎのような報告もされている。

>代議員が壇上で報告中、ヒナ壇中央で聞いていた金日成が突然話をさえぎってどなりだした。彼の声はしゃがれて野太い。いわゆるドスのきいた声である。(中略)
 そのあと十分あまり一方的にまくしたてた。代議員といっても地方の政府機関の大幹部である。その人物が、親に叱られる子どものようにうなだれている。(161~162ページ)

 大韓時代劇ファンであれば、これがドラマのなかでよくみかける情景であることをすぐさまに理解するに違いない(「王と妃」でいえば、「朝鮮王朝実録」に記されているこうしたできごとの解説がときに加えられており、ドラマとはいえ史実のひとつとして捉えることが可能だと考える)。 金王朝北朝鮮は、少なくともこの時代の朝鮮王朝のごときなのではあるまいか? これはあの国が少なくともこの点ではなんら進歩していないか後退してしまったという見方ができるのかもしれない(一方で、殺戮の手段は圧倒的に“進化”したのだからなにをかいわんやである)。

 ところで、首陽の圧政に対し反旗を翻した重臣や、手を貸さないことで無言の対抗をつづけた人物についても史実の中でいわば“英雄”として残されている(「死六臣」と「生六臣」など)。一方、積極的に強力した人物や自らの意思を押し殺すかのように従順に遣えた人物もいる。後者はいうまでもなく自らの生命や暮らし、名誉、権力欲などが交錯しつつときの最大権力者におもねったのであろうが、そのひとりであるシンスクチュなどは、世祖の確信的盟友であったハンミョンフェとは異なる意味で、現代韓国での評判はあまりよろしくないらしい。
 首陽の顔色を窺っては右往左往する重臣たち。そのはざまで権力支配をたくらむひとびと。ひるがえって、現代ニッポンはいかがなものなのであろうか?


■おまけ1:
 北朝鮮の太っちょとアメリカ合州国のおしゃべりおとっつぁんとが言葉でやりあっている様子が伝えられている。そこに並ぶ罵詈雑言の類を目にすると、「目くそ鼻くそ」という言葉が浮かんでくるが、一方の大国の顔色窺いに専念しているわがニッポンのアベ政権などは、「目くそ鼻くそ」にすらなれないバカゴミといっていいだろうよ。

 ところで、北朝鮮側からの罵詈雑言だが、ありゃぁまさにパンソリなのではアルマイトの弁当箱? 手持ちの文献が未整理なまま丘陵状態になってしまっていてネタモトが記せないが、韓国におけるケンカの作法として、手を出す前に言葉でやりあうといった話がどこかにあった。それゆえ、日本では考えられないような(?)汚らしい言葉が飛び出したりもするようなのだが、あの太っちょあんちゃんのメッセージを目にするたびに、「ぁあ、あそこに書いてあることは本当なんだなァ」と感心するほかはない。ただ、一方のおっとっつぁんが朝鮮伝統のそうしたセンスが理解できているのかはわからない。暴発に至らないことを期待するほかはないが、ああした「目くそ鼻くそ」(少なくとも両トップはだが)の応酬のさなかにあって、わが国などは、理想をいえば世界に対し平和的な存在感を示す絶好のチャンスなのではないかという気もする。もっとも、いまの政権にそれを期待するなんていうのは、まさに太陽を西から昇らせるようなものなのであろう。哀しいことである。


■:おまけ2:
 その哀しき政権が、解散総選挙に打って出るという。重要な国政問題はもとよりあれこれ政権そのものに疑惑が浮かび上がってきたなか、野党がさんざん臨時国会の召集を要求してきたにも関わらず一切の無視を決め込み、その挙句にこの暴挙である(返り討ちにしなければ!)。

“報道”によれば、一時下降傾向にあった「内閣支持率」がやや持ち直しているという。不思議だ。彼らはその間になんら国民や国家のためになる施策など打っていないではないか。ではなにがあったかといえば北朝鮮による一連の暴挙であり、いままさに進行している北朝鮮危機である。つまり、アベ政権が北朝鮮に助けてもらっているとの解釈も十分に可能であろう(ホント、金一封でも金王朝の手に渡っていないとだれが断言できようか?)。
  しかし、アベ政権は北朝鮮危機に対する有効な手立てなど、なんら示していないばかりか、おそらくはそれを描き実行するつもりも力もないとみる。やってることはあいも変わらず宗主国の顔色窺いであり、願わくば、これ幸いとばかりに憲法改定になだれ込みたいというのがホンネだ。さきの韓国(ないし伝統という意味で「朝鮮」も)の罵詈雑言語のひとつに「ケーセッキ(개새끼)」というのがある。「イヌの子」を意味する言葉だが、簡単な日本語に置き換えれば「こん畜生」の類。ただし、最大級に近い罵倒語らしいので、現地では使わないほうがいい(笑)。でまぁ、アベなんぞはまさにこのケーセッキなんじゃないかと思うのだがどうか(笑)。
 

 아~! 개새끼 아베~~~~!! 넌 일본의 수치 ・・・


 もはや理解の範疇を超えていると思った。
 北朝鮮当局による一連の挑発行為。そしてそれを指揮する金正恩そのものがである。

 金正恩が常軌を逸しているのは疑いようもないと考えるが、ここにきて、一連の行為については、その度合はともかく、なんらかの“出来レース”的な力が働いているのではないかと疑いを持ちたくなってきた。
 推理小説ではないが、この騒ぎで「もっとも利益を得ているのは何者なのか?」という疑問がアタマから離れないのである。

 そんななか興味深いのは、「敵」として北朝鮮から公言されているアメリカ合州国が意外と思えるほどに冷静な態度を見せていることだ。“大将”トランプこそ威勢のいい出任せを放言していたりするものの、母体となる共和党内部や財界からさえ、それをたしなめる様子が窺える。これは、イラクをはじめとする中東問題などと比べると異例ともいえる冷静さであり、だからこそそこになんらかの狙いがあるのではないかという疑念が生じてくる。

金日成・金正日父子体制の崩壊もまた必定である。(中略)今年(八九年)七十七歳で金日成が死亡し、息子正日に権力が移されたときが危機の始まりというのは、専門家のほぼ一致した見方である。(中略)
 しかし、そうかんたんでないことをさとったのは、一九九〇年九月二十八日のことである。この日、自民党の金丸信、社会党の田辺誠、朝鮮労働党の金日成の三氏による三党共同声明が発表されたのである。
 このニュースを私は滞在中のワシントンできいた。そのとき直観したのは、溺れる金日成に浮袋を投げ与えたということだった。そして、これで金日成政権の崩壊はさしあたりない、と判断した。日本の支配者たちは、朝鮮半島の危機のさいにはきわめす素早く動くということもまた目のあたりにした思いだった。(中略)
 かつて韓国の政情が危機的だった一九六一年ごろ、朴軍事政権を助けるために日本は、日韓条約の締結のためにす早く動いた。こんどは北の崩壊をくいとめるためのテコ入れである。朝鮮半島は分断してくれていれ日本は安泰ということか。(『ソウルと平壌』萩原遼・文春文庫/292~293ページ。太線は当ブログ筆者による)

 ちょっと長い引用をしたが、久々に本書を読み返してみて、わが国のセンスになんら進歩がないという実感を得た。
 引用箇所では触れられていないが、アメリカ合州国もまた同じ穴のムジナ・・・というより、むしろ実質的な主役であろう。もちろん中華人民共和国やロシアを無視するわけにはいかないにせよ、それぞれが「安泰」を狙ってきたからこそ、昨今の事態へと発展しているという見方は穿ちすぎであろうか?

 そんななか、わが国ではこんな事態になっている。
過去最大の軍事費 来年度概算要求 「ミサイル防衛」大幅増(「しんぶん赤旗」2017年9月1日)

 いわゆる軍需産業にはわが国の企業も関わっているが、最大のセールス元はアメリカ合州国である。この軍事費大幅増のタテマエが北朝鮮対策とだけはいわないが、少なくとも軍需産業にとっては「ウハウハ」であり、もっといえば「北朝鮮様様」といったところであろう(いうまでもなく、沖縄をはじめとするわが国への米軍の駐留や韓国への駐留および軍需セールスに対するこのうえない材料となっている)。

 逆にいえば、北朝鮮の現体制が(アメリカ合州国およびその子分による軍事行動なしに)崩壊してしまえば、軍需産業にとってはイベントリスク的な打撃を受けることにもなりかねないのではないか? 言い換えると、北朝鮮がああした特殊な国家として成立し、小競り合いにもならないイベントを繰り返してくれているほうが、彼らにとっては利益になるということになろう。アメリカ合州国の冷静さの裏には、そんなホンネがあると見る。

 一部の報道によれば、「予告なし」と大々的に報じられた今回のミサイル発射について、安倍真理教本部および教祖・安倍尊師がつかんでいたという話もある。北朝鮮当局を擁護するつもりはまったくないが、わが国の為政者らが本気でこの問題を危機として捉えているのだろうかという疑念が、どうしてもぬぐえないのである(この点での危機意識の欠如は、先代の防衛大臣にあのくだらない女史を据えていたことからも窺えよう)。


■おまけ1:
 こんなネット記事も目に留まった。
島田雅彦のツイッターが「大炎上」 「金正恩に小遣いやって日本を射程から外してもらう」
(J-CASTニュース / 2017年9月1日)

 リンク記事によれば、小説家の島田雅彦氏がツイッターにこんな投稿としたという。

PAC3に116億、Jアラートに92億を払うより、金正恩に小遣いやって懐柔し、日本を射程から外してもらう方が安上がりで確実なミサイル防衛になったりして。

 これがいわゆる“炎上”を巻き起こしたというのだが、そんな個人(著名人とはいえ)の「つぶやき」の揚げ足を取っているヒマがあるのであれば、これまで日本政府が北朝鮮とどう相対してきたのかをお勉強しなさいといいたい。
 わが国政府なりが金正恩に「小遣い」をくれてやっているかどうかはいざしらず、それに類する“援助”はすでに積み重ねているではないか。先に挙げた『ソウルと平壌』でも、そのあたりに触れられているし、引用部分からして「小遣い」以上のものを北朝鮮に進呈しているのである。
(それはそれとして、リンクしたJ-CASTニュースだが、小泉政権時代にはわりとキレのある記事が多かったような印象を持っていたが、アベ政権になったころから(?)その応援隊的な配信が目立つようになった気がする。リンク記事でも、ちょっと見に公平を装いつつも、内容はまったくの島田批判になっている。)

■おまけ2:
 アメリカ合州国軍需産業のセールス品のひとつに、あの「オスプレイ」がある。当初から墜落を繰り返すなど欠陥が指摘され、いずれ致命的な事件を起こすのではないかと個人的に観察しているが(あっては困るけれども)、セールス側はもとより、わが国政府も安全だと強弁している。だが、つぎの指摘はどうだろうか? オレはまったくもって正論だと思うのだが。

オスプレイについてアメリカや日本の関係者は、しきりと機体には異常がなく、過去の数件の事故はパイロットの操作ミスや追い風が原因だったとしているが、パイロットの立場からいわせてもらうと、パイロットにとって操縦が難しい機体は、そもそもそれ自体の安全性に問題があるといわざる得ない。(『危ういハイテク機とLCCの真実』杉江弘・扶桑社)


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