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猫池罵詈雑言雑記帳
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 つい2〜3日前、昼飯をとりながらふとテレビに目をやると、砂川事件のミニドキュメンタリーが流れていた。みのもんた氏が司会を務める「思いっきりテレビ」のワンコーナー、「今日は何の日」は、ときおりみかけると案外硬派なテーマを取り上げていて感心させられることがあるが、この日の題材ももちろん感心させられたもののひとつである(とはいえ、途中からざっとみただけなのだが)。
 砂川事件はいうまでもなく、米軍立川基地拡張計画にあたって地元住民が反発、最終的に計画撤回をさせたというわが国の近代史上に誇るべきできごとであったが、住民が勝利するまでには、暴徒と化した警官隊が測量強行にさいして反対のアピールをしていただけの住民に暴行を加え多数の負傷者を出すなどの流血沙汰があった。警官隊が暴徒と化した過程には、住民デモ隊の一部が米軍が設定した境界柵を越えたなどの事実も指摘されているが、このときの映像がテレビ電波に乗るなどして全国に波及、世論の見方は住民側を同情するものであり、国の取り締まりに対して批判的なものであったという。現在のこの国の連中にからは想像もできないけれど、その後の裁判では1審無罪を経たのち9条を含む憲法判断にまで及んだものの、最高裁の判決は形としては憲法判断を避け、被告(住民)の有罪が確定している。  


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 昼間、なにげにテレビ番組をみていたら、二・二六事件が起きたという時代背景をたとえるのに、「激動の時代の幕開けだった」(要約)のような表現をしていた(NHK総合「SL記念館 動態保存と記録映像」)。それはもちろん間違いではない。しかし思ったものだ。ここでいう“激動”を“暗黒”あるいは“惨禍”と置き換えることも可能であろう。すると、いまもまた激動の時代に突入しつつあるのではないか。向かいつつあるところはやはり“暗黒”であり“惨禍”の世の中ではないのか。
 違いはある。二・二六事件は法外のテロによるクーデターだったのに対して、現在進められているのは合法的クーデターといってもいいのではないかと思われるところである。数にあかせて政権に居座っている連中によるきわめて“合法的な手続き”によって、この国の根幹が転覆されられつつある。  


 レジャーライターという生業は、趣味と実益とを兼ねた仕事とはいえ、必ずしも楽しいことばかりとは限らなければ、いろいろな意味で楽ではない部分もある。ではあるのだが、「つれなのふりや」にアップしたような取材ものはかなり楽しいものである。
 プライベートとしても寝台列車は好きな乗りもので、あるていど以上の距離に対する移動手段としてはたいてい筆頭候補に挙がる。今年は今日までに6泊したが、新幹線の利用は名古屋ー静岡間の1回だけ(それも「こだま」だ)、空路の利用はゼロである。どこがいいのかと訊ねられればあれこれ記したくなるけれど、本題ではないのでここでは避ける。ただ、JR化後に進化した寝台の個室化が夜の旅を快適なものにしていることは間違いないだろう。紀行作家の宮脇俊三氏は「ホテルのベッドより寝台車のベッドのほうがよく寝られる」のように記しているが、まったくもって同感したくなるぐらい、じつは便利でステキな乗りものなのである。よさを知らないひとがお気の毒ですらある。

 さて、上にリンクした報告は、上野と札幌とを結ぶ「カシオペア号」を舞台としたもの。食堂車とラウンジカーを除く全車が2人用A個室寝台という豪華列車だが、「北斗星」や大阪ー札幌間の「トワイライトエクスプレス」と並んで寝台券のとりづらい列車としても知られている。とりわけ最後尾(上野発の場合)に1室だけ設けられている展望スイートは「総理大臣でも不可能」とたとえられるほど確保が困難だといわれ、そういう稀少さもひとつの価値となって人気を支えているようである(もちろん、現に運転していてだれかが乗っている以上は入手の可能性はゼロではないのだが、これについては真偽は別としていろいろなウワサがある)。
 で、ここからが本題なのだが、今回の仕事の依頼があってまた思い出したのだ。ダフ屋というあさましい商売を。  


 今回の統一地方選挙の結果をみて、ちょっと面白いなと思ったことがある。
 たとえば東洋町(高知県)町長選。ご存じのとおり核廃棄物最終処分場誘致をめぐって注目を集めた選挙だ。結果は反対を表明している新人・沢山保太郎氏が当選、前職が進めていた建設誘致は白紙に戻った。国によって自治体への建設地公募を求められていたなか、最初に立候補したのが同町であったが、この問題を引き金に、前職がリコールされる流れのなかいったん辞任するなど住民主体の運動が展開していた結果である。
 一方、米軍普天間飛行場問題を抱える宜野湾市(沖縄県)市長選では、沖縄県内への移設に反対を表明するなど早期の基地返還を訴えている現職の伊波洋一氏が、自創推薦の新人候補を破り当選している。これなど、国政に直接的に関わってくる結果であろう。
 いずれも国によって推進されつつある政策に異義を表明した内容である。もちろん、こうした結果だけから大勢を判断するわけにはいかないにせよ、政権による独裁状態が続いているこの国のなかでも、異論がきちんとまとまる可能性があることの証明にはなろう。もっとも、一方では放射性廃棄物最終処分場誘致を推進する現職が3選した鯵ヶ沢町(青森県)のような例もあるのだが……。


 この稿を書きはじめた17日の19時50分ころ、長崎市でテロが発生した。
 伊藤一長長崎市長が背後から拳銃で狙撃されたというもので、犯人とみられる男は直後に逮捕、取り調べにおいて殺意を認める供述をしているという。
 長崎市は15日の告示された市長選(22日投開票)のさなかにあり、伊藤氏は4選を目指して選挙戦を戦っている現役の候補者であった。これを記している現段階ではテロの背景はほどんど報じられていない状況だが、一部では公共事業をめぐるいさかいや、伊藤氏が反核の意見を表明していることが関係していることなどが示唆されている。すでに長崎では同種のテロが起きた実績がある。これは1990年1月、当時の本島等市長が右翼団体幹部から銃撃され、1カ月の重傷を負ったものだが、「昭和天皇の戦争責任」発言に抗議してのテロであった。


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 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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