ブラックバスはなにが問題なのか?
釣りという特定の趣味分野を離れ、この魚をとりまく諸問題は、もはや国家的な課題にすらなった。本書は、問題点のひとつひとつをていねいに洗い直し、Q&Aという形をとりながら解説を試みる。副題が「親子で考えるための〜」となっているとおり、本文のアンサーをさらにやさしく解きほぐしたコラムふう一文が添えられているのも特徴だ。
著者の濁川孝志氏は立教大学で教鞭をとる学者だが、水産や生物系の研究者ではない。ウエルネスという福祉や健康、ライフスタイルなどに関連する分野の専門家である。そういう立場の学者がなぜ? という部分は実際にお読みいただくとして、少なくとも言えるのは、専門の研究者じゃないからこそみえてくる視点があるということだ。もちろん、教育という面などをとらえると、氏の専門分野にも通ずるところはあるにせよ、疑問の呈し方や回答への道筋などは、むしろごく一般のひとびとの視線に近い。
趣味、釣り業界などを含めた構造的な問題や、昨今活発化する駆除の動きと根強い擁護論についてなど、できうるかぎり新鮮な情報をふまえ細かにふれられたおすすめの1冊である(“若干”の辛口論評にも乞うご期待!)。
■おもな見出し
*ブラックバス問題の基本的構造
*密放流・ブラックバス拡散の経緯
*ブラックバスによる被害の実態
*生態系・生物多様性に関連して
*ブラックバスの拡散を抑制する動き
*ブラックバスを擁護する動き
*頻繁にきかれるブラックバス擁護派の主張
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憲法改定を前提とするその手続きとしての国民投票法案が衆議院本会議で可決に向かい、成立へ向けて詰めの段階にある(12日)。
そんな切迫したなかにも拘わらずごく一部を例外とする大半の“報道”は、あたかもあらすじがすでに決まっているかのごとく表向きのできごとを伝えるのみで、国家……国民にとっての一大事を目前にして、無気味なまでに淡々としたものばかりが目につく。いわく、あの話はこれこれになりましたのごとく、どこか他人ごととも感じられるお知らせが。NHKが大リーグに移籍した松坂大輔投手の番組宣伝に過大な枠を割き(松坂に限らず、これはオレも気になっていた)、どこぞのカン違いした男が苦言の類を呈したらしいが、そんな介入もどきの話は別としても、本来ならば最低でもNHKの松坂と同程度以上には報道されてしかるべき大問題だということを、報道する側のみならず国民の側が気がつくべきである。
そういう乏しい広報あるいは不完全実況中継の類によれば、国会のほうは、いちおうは紛糾しているムキもあるという。自創組がこしらえた与党案に対して、本質的にはどこが違うのかさっぱりわからない民主党案とやらを持ち出し“抵抗”している民主。対案は結構だけれど、前提となるのが同じく改憲であり、しかも9条がねらい撃ちされているあたり、与党と同じ方向を向いて“審議”にあたっている民主というのは、なんとも摩訶不思議な存在だといえよう。護憲を是としている共産・社民の両党が数のうえで著しく力を落としている現状からすれば、そんな民主であろうともすがりたくなるのかもしれないけれど、ちょっとでも冷静にみてみれば、同じ意見の者同士がなにをやってるんだということに気づかされてしまう。結果のみえたお粗末きわまる茶番といっていい。そんなものでもないよりはマシという状態こそ、じつは嘆かわしいのであるが。
そんな切迫したなかにも拘わらずごく一部を例外とする大半の“報道”は、あたかもあらすじがすでに決まっているかのごとく表向きのできごとを伝えるのみで、国家……国民にとっての一大事を目前にして、無気味なまでに淡々としたものばかりが目につく。いわく、あの話はこれこれになりましたのごとく、どこか他人ごととも感じられるお知らせが。NHKが大リーグに移籍した松坂大輔投手の番組宣伝に過大な枠を割き(松坂に限らず、これはオレも気になっていた)、どこぞのカン違いした男が苦言の類を呈したらしいが、そんな介入もどきの話は別としても、本来ならば最低でもNHKの松坂と同程度以上には報道されてしかるべき大問題だということを、報道する側のみならず国民の側が気がつくべきである。
そういう乏しい広報あるいは不完全実況中継の類によれば、国会のほうは、いちおうは紛糾しているムキもあるという。自創組がこしらえた与党案に対して、本質的にはどこが違うのかさっぱりわからない民主党案とやらを持ち出し“抵抗”している民主。対案は結構だけれど、前提となるのが同じく改憲であり、しかも9条がねらい撃ちされているあたり、与党と同じ方向を向いて“審議”にあたっている民主というのは、なんとも摩訶不思議な存在だといえよう。護憲を是としている共産・社民の両党が数のうえで著しく力を落としている現状からすれば、そんな民主であろうともすがりたくなるのかもしれないけれど、ちょっとでも冷静にみてみれば、同じ意見の者同士がなにをやってるんだということに気づかされてしまう。結果のみえたお粗末きわまる茶番といっていい。そんなものでもないよりはマシという状態こそ、じつは嘆かわしいのであるが。
都知事にはあの団子のおとっつあんが3選を果たした。この当選そのものは、こう言ってはミもフタもないけれど、予想どおりではある。もっとも、得票率に関していえば、予想をはるかに超えるものではあったが。
選んだのは、都民の有権者である。どうしてかは図り知れない部分があるけれど、団子都政を続けさせたいだけのなんらかの意図があってのことであろう。幸いにしてオレは都民ではないし、「どうぞご勝手に」と冷たく言い放ちたい気分ではあるが、東京都を筆頭とする今回の地方選の一連の結果が国政に影響を及ぼす可能性はあり、累が及ぶという点ではその尻拭いをさせられるのは都民だけではもちろんない。そういう意味では、「どうしてくれるんだ?」と胸ぐらのひとつにでもつかみかかりたい気分にすらなってくる。・・・ということで、嘆きのつぶやきを。
選んだのは、都民の有権者である。どうしてかは図り知れない部分があるけれど、団子都政を続けさせたいだけのなんらかの意図があってのことであろう。幸いにしてオレは都民ではないし、「どうぞご勝手に」と冷たく言い放ちたい気分ではあるが、東京都を筆頭とする今回の地方選の一連の結果が国政に影響を及ぼす可能性はあり、累が及ぶという点ではその尻拭いをさせられるのは都民だけではもちろんない。そういう意味では、「どうしてくれるんだ?」と胸ぐらのひとつにでもつかみかかりたい気分にすらなってくる。・・・ということで、嘆きのつぶやきを。
寝台特急に乗って、札幌までの行程を取材にでかけてきた。まさに“みちのり”であって北海道や沿線を取材してきたわけではないところがミソだが、せっかくなので帰路につくまでの短い時間を使って函館本線の小樽〜倶知安〜長万部(通称・山線)を乗り降りしてきた。
「今年みたいな雪のない冬はなかったね」
と駅の掃除のおばさんが笑っていたが、それでも核心部となる倶知安付近はまだまだ冬の様相ではある。山頂こそは雲に隠れていたけれど、雪原に腰を据える後方羊蹄山の山容はちょっとした眼福だ。
小沢をはじめ、ニセコ、昆布、目名、熱郛で途中下車。洗練された現代の寝台特急も楽しかったが、か細いローカル線の味わいもまた捨て難いものがあった。
■売春宿よ、ありがとう。
友人の女性とあれこれ話で盛り上がっていたとき、
「『オレのは大丈夫だからさ』とか言いながら避妊をしようとしない男がいるんだよ。『大丈夫』ってなんなのよと思うけど、そういう男は相手にしたくない」
と自らの性体験(?)について宣った。
これは、仕事の進行状況だかなんだかを心配されたのに対して、
「大丈夫だよ!」
となにも考えないふうに応えた言葉尻をつかまえたうえで面白おかしくからかったものだが、ようは「口だけの“大丈夫”なんて信用できない」といったところでもあろう(*注)。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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