●官邸のTV監視ここまで─しんぶん赤旗─
上記リンクは「しんぶん赤旗」2020年10月22日づけのちょっとした“スクープ”である。こういう報道こそ、テレビや(一般の)新聞で必要なのではないかと思うのだが、そんな正論をこの国に期待するのはもはやむなしいだけなのだろうか。
いうまでもなく、「赤旗」は日本共産党の機関紙である。世の中、共産党嫌いは多いが、その理由のひとつに旧ソ連をはじめとする“社会主義”国家群の独裁制と市民弾圧、ひいていえば自由なき社会をつくってきたのが共産党だからということが挙げられるのではないかと思う。現在、中華人民共和国を見てみれば、経済こそ発展したものの、旧大日本帝国顔負けの民族弾圧や覇権主義に溺れつつある実態があからさまになってきた。言語の統制──他民族に対する北京語の強制──など、大日本帝国のパロディのごとしだ。
その恐怖政治を率いているのが中国共産党という次第で、同じ「共産党」をいう名称を用いていることもあり、日本共産党に対し嫌悪の目が向けたくなる気持ちはわからないではない。実際には日本と中国の両党は対立する関係にあるし、旧来の“極左”的路線について日本共産党はいちおうの総括をしているなど、両者の違いはいまや顕在していると個人的には見ている。しかし、一方であの政党に対する疑念についてはそれなりに理解しているつもりだ。
仮に連立などによって日本共産党──だけではないが──が政権を取った場合、かつての“社会主義”国家群のようにならないかどうか、市民の側から監視してゆく必要はあるだろう。だが、そういう懸念なり心配なりをするのであれば、むしろいま現在の自創政権こそがその対象であり、もはや共産党がどうなどと言っている場合ではないことに気がつくべきなのではあるまいか?
上のリンク記事はその材料のひとつに過ぎないが、いままさに中国共産党政権さながらの言論弾圧が繰り広げられており、それを正面から報じることも(一般のメディアの多く)には期待できない状態に陥っているのがわが祖国・日本の実態なのである。
言い換えれば、中国や旧ソ連(その後も相変わらずの独立国も多いが)のような窮屈な社会やイヤだ、自由主義、自由な社会がいいからと自民党と創価学会党──くわえてその補完勢力であるゴロツキども──を支持していたら、ほかならぬ祖国が、恐れていたハズの独裁社会になりつつあるということなのだ。
大丈夫なのか、わが祖国よ?
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