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猫池罵詈雑言雑記帳
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 部外者にとっては怪し気としか感じられない宗教団体というのは少なくない。ましてや、「病気が治る」だのなんだのと喧伝されていると、ついつい信じたくなるひとの気持ちはわからないではないにせよ、冷静にみればよほど悪質な商売だとも思いたくなる。
 宗教法人・紀元会で起きた信者殺人事件は、事件と宗教とのつながりについてはわからないが、少なくとも世間を無気味がらせるには十分なできごとであった。オレはよく思うのだが、オヤや先祖から代々引き継がれてきた信仰の類はとにかくとして、世間的にはアヤシイと思われがちの宗教が、なぜかくも信者を集められるのだろうかが不思議でならないのである。おそらく、そこで生じる人間関係に魅力を感じることもあるだろうし、なんらかのきっかけで教祖にハマってしまうひともいるのであろうが、いまひとつの理由としては「なにかにすがりたい」という気持ちもあるのではないかと思う(ここでいう“なにか”にはさまざまな意味がある)。なんでも、同会の目玉アイテムが「紀元水」と呼んでいる水らしく、これがまさに「病気が治る」をという触れ込みだというのだから、まずはそのあたりにすがり、次第にのめり込んでいった信者が少なくないのではないかという気がする。 

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 なにやらプロボクシング界がちょっとしたホームラン的興業で盛り上がっているようである。ひとつ、ここでも乗せられてみよう。いうまでもなく亀田某をめぐるにわか人気の話だ。
 以前にもなにかの折りに記したことがあるが、ボクシングの試合を観戦するのはわりと好きで、以前は──といってもタイトルマッチのテレビ中継などごく限られるけれど──は時間を割いてエキサイトしたものである。もっとも、このごろはほとんどみる機会もなくなってしまい、日本人の世界タイトル保持状況がどうなっているのかさえ覚束ない始末。まぁ、そのせいかどうかはとにかくとして、11日に開催された世界タイトルマッチそのものも当日の朝刊かなにかでたまたま知ったにすぎず、チャンピオン・内藤大助選手についても、ほんの名前を聞いたことがあるていどの知識であった。相手? 亀田? ああそうか、きわめてビジネス色の濃いマッチメイクなんだろうにゃ……。それが試合があることを知ってチラっと思ったことである。  

「う〜〜ん……」
 思わず唸ってしまった。
 10月7日朝のネット配信。「沖縄教科書抗議集会 参加者は「4万人強」 「11万人」独り歩き」は、記事を読み進めても結局なにが言いたいのかがいまひとつよくわからないのである。記事そのものは9月29日に沖縄県宜野湾市で開かれた「教科書検定意見撤回を求める県民大会」の参加人数について述べたもので、見出しから窺えるように、主催者発表の数字をモトにコトを進めるなというところのようなのだが……。

 中学生時代のほぼ3年間、ほとんど1日も欠かさず天気図をつけていた経験がある。NHKの気象通報が1日3回あって、そのうち22時からの回を聞きながら天気図作成に励んでいたのだ。これはそのうち高層気象にまで興味が及んだりしたけれど、もとよりなんらかの目的や目標があったわけではなく、単なる興味や謎解きの一種として楽しんでいたにすぎない。まぁ、そんなこともあってか、いまでも公表される天気予報の裏をかくことに秘かな楽しみを感じていたりするわけだが……。
 ところで、きちんと統計を調べたわけではなくあくまでも「そんな気がする」という範疇での話だが、このところ台風の威力が増加傾向にないだろうか?
 石垣島の南に台風があるという。中心の気圧は935ヘクトパスカル。なんでも70メートルにも及ぶ暴風が吹き荒れているらしいのだが、天気図づくりを続けていたころ、ここまで気圧が下がる台風というのは稀だった。記憶でもっとも下がったのに880ヘクトパスカル(当時はミリバール)というのがあって、地表(海面)ではどんなふうになっているのだろうと興味をかきたてられた。しかし、少なくとも日本付近では940から950ヘクトパスカルがせいぜいであり、935ヘクトパスカルなんていう猛烈な台風が天気図に現れた日には、当時のモノズキ中学生は心中で小躍りしていたに違いない。
 そんな他愛のない話だけれど、近ごろ──というのは今年のことなのか、ここ数年のことなのかまでは調べてないが──では日本付近にあってそのレベルまで発達する台風は、けっして珍しいものではないように思うのである。これを“地球温暖化”のようにひとことで片づけるつもりはないにせよ、わずか25年ちょいの間に気象が変わっているのだとしたら、これはちょっと恐いことではないだろうか。  

 オレは大相撲をみない人間である。とりたてて相撲をいう競技を嫌っているわけではないのだが、意識してみなくなったきっかけはわかっている。
 すでにふたむかしぐらい過去のような気もするけれど、若乃花と貴乃花が持ち上げられたいわゆる“若・貴ブーム”。その祀りあげられ方になんとなく反発心(といってよければ)を覚え、たとえば駅頭で売られているスポーツ紙の一面大見出しなどに「若」だの「貴」だのという文字(これが勘亭流やそのもどきだったりするのだが)を見かけるだけで「ケッ」と思ったものであった。別段、彼らに対してどうのという気持ちはなかったと思うが、それほど飛び抜けて優秀な力士に感じられなかったのも事実で、ようは「そんなに騒ぎだてるほどのことか?」といったところだ。
 たしかにいくつかの意味で凡庸な力士ではなかったに違いないし、それなりの結果を残したとはいえ、あのていどの力士はけっして珍しいものではないだろう。するとなぜ騒ぎになり、ブームがつくられたかということになってくる。彼らの出自であり家系。すべてをそこに帰すつもりはないが、彼らが祀りあげられた理由の多くを占めることは否定できない。そしてしらけさせられるには十分な要因であり、ブームであった。まぁ、野球の某の類よりは正常かつ立派ですがね。  

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 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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