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猫池罵詈雑言雑記帳
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 寝台特急に乗って、札幌までの行程を取材にでかけてきた。まさに“みちのり”であって北海道や沿線を取材してきたわけではないところがミソだが、せっかくなので帰路につくまでの短い時間を使って函館本線の小樽〜倶知安〜長万部(通称・山線)を乗り降りしてきた。
「今年みたいな雪のない冬はなかったね」
 と駅の掃除のおばさんが笑っていたが、それでも核心部となる倶知安付近はまだまだ冬の様相ではある。山頂こそは雲に隠れていたけれど、雪原に腰を据える後方羊蹄山の山容はちょっとした眼福だ。
 小沢をはじめ、ニセコ、昆布、目名、熱郛で途中下車。洗練された現代の寝台特急も楽しかったが、か細いローカル線の味わいもまた捨て難いものがあった。


■売春宿よ、ありがとう。
 友人の女性とあれこれ話で盛り上がっていたとき、
「『オレのは大丈夫だからさ』とか言いながら避妊をしようとしない男がいるんだよ。『大丈夫』ってなんなのよと思うけど、そういう男は相手にしたくない」
 と自らの性体験(?)について宣った。
 これは、仕事の進行状況だかなんだかを心配されたのに対して、
「大丈夫だよ!」
 となにも考えないふうに応えた言葉尻をつかまえたうえで面白おかしくからかったものだが、ようは「口だけの“大丈夫”なんて信用できない」といったところでもあろう(*注)。

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 法(きめごと)の見直しは常に必要であろう。そこに法があっても、その枠にかからないか、あるいはかからないように解釈されているかなどの理由で、運用ができなかったりすることもあれば、まるっきり想定されていなかった事態に対応する必要に迫られることもあるので、社会的状況に応じて新たなきまりをつくる必要もある。法治国家にあっては当然のことである。実際問題、法の隙間を縫うようにして犯罪が行使されたり、犯罪ギリギリの“脱法行為”もさまざまな分野にあることから、新たな立法や改正によってある種の犯罪に対応していく必要を認めないわけにもいかないだろう。

 閣僚を含む国会議員らの間に不透明な経理がまかり通り、目黒区議会(東京都)などの自治体にあっても類似する“放慢経理”(明らかな不正を含む)の実態が明らかになるなか、一部の自治体では議員の経理を透明化する議案が続々と提出され、可決される状況にある。きまりをもって正すのもときにはいいかもしれない。しかし、ようは「議員がズサンで、それが大衆にバレたのでそれらしいきまりをつくろう」というものではないかと思うが、そんなニュースの類に接すると、この国の蔓延しているモラルの欠如さ加減をあらためてみせつけられる感じがしてならないのである。

 以前、なにかの折りに触れたことがあるけれど、プロレス(ここではジャイアント馬場やアニトニオ猪木が第一線で活躍していたいわゆる“昭和プロレス”をさす)のチャンピオンの一部はその地位を守りやすいルールによって庇護されていた。いうまでもなく、プロレスの勝敗は「3カウントのフォール」か「ノックアウト(ギブアップを含む)」、「リングアウト」、「反則行為」・・・によっておもに決するが、挑戦者がタイトルマッチで勝利しても、肝心のタイトルが移動しないルールがまかり通っていたのである。
 すなわち、リングアウト勝ちと反則勝ちでは勝ちとは認められてもチャンピオンベルトを獲ることができないため、事実上の負けとなる。挑戦者が勝つためにはチャンピオンをノックアウトするか押さえ込んだうえで3カウントをレフェリーに打たせるしかないことになってしまうのだ。勝ちは勝ちなのにと思うだろうけれど、ようはチャンピオンの防衛を延ばすための施策であり、そのほうが興行的なメリットがあると考えられていたのであろう。
 だが、そんなルールのため、なかには故意とみられる「リングアウト負け」や「反則負け」が少なくなかった。挑戦者有利とみるや、チャンピオンが倒れたフリをしてリング外で伸びてしまうのである。あるいは興奮を装って反則を続けたりひどい場合にはレフェリーに手を出す例もあった。しかしこうした「負け」であれば肝心のベルトはそのままというきまりなので、ある種の戦術として半ば公認されていたといっていい。キツイ言い方をすれば“合法的八百長”としてもいいだろう。仮にボクシングのタイトルマッチにおいて、判定勝ちやTKO勝ちでのタイトル移動がなかったとしたらと考えれば、そのおかしさは本当ならだれでもわかるハズである(ホームタウンデシジョンという問題もあるにはあるようだが)。  


 ふと気がついたら表が「バチバチ」とうるさい。大粒の雨が叩いているような、されどそれともちょっと異なる音がなりやまないのだ。やや風のある日。隣の畑にあるビニールハウスが風に煽られており、「あぁ、これか」といったんは納得してみたものの違和感もある。そのうち消防車の音が近づいてきて、近所からもうもうとした煙がたちのぼっているのがハッキリとみえた。
 火事である。
 300メートルは離れていると思うけれど、窓を開けていると燻られた臭いが部屋にも流れ込んでくる。すぐに締めはしたものの、しばらく身体にしみついてしまったほどだ。かなりの勢いで燃えているように窺えたが、家主やその家族はいかなる気持ちであったろうか。さみだれ式に到着する消防車群のサイレンは、ほぼ鎮火したと思われるころまで続いた。
 火事場見物などをする趣味はないのでわざわざ現場に出向いたりはしながった。しかし当事者の悲劇は想像したりもする。考えてみると、これは日常だれにでもあり得る火災だったが、戦火というのはさらに悲惨なものなのではないか? 大切な家が破壊され燃やされ、ひとが死ぬ。こんなところから戦争というものを考えてみることもできるのではないか。これはなにも自分たちの身だけの問題ではない。戦争をしたがっている連中は、火災をまぢかにして想像力を働かせてみることだ。

■節度を推しはかる
 日本郵政公社のリストラ計画の具体化が進められている。すでに昨年秋ごろから集配業務の廃止(郵便物の集配達および郵便貯金と簡易保険に関する外務営業の廃止)がはじめられているが、それだけでなく簡易郵便局の閉鎖も増え、全国一律だった郵便サービスに地域格差が生まれつつある状況だ。リストラのタテマエはそれぞれの“事業所”の赤字である。簡易郵便局の閉鎖に関しては赤字理由による一方的な委託契約破棄に加えて、金融分野拡大による業務の煩雑さに伴う負担から受託側が消極的にならざるを得ないという状況も指摘されているが、いずれにしても効率化の御旗のもと切り捨てが進められていくことは否定できないであろう。



 地元・千葉県で開催されているデスティネーションキャンペーン(ちばDC。以下DC)が好調に推移しているらしい。「交通新聞」の配信によれば、JR東日本のパックツアー関連で2万7000人などの送客目標(前年同期比150%)に対して、2月末時点ですでに2万人を超える予約が入るなど、順調といっていい状況だという。目立つところでは蒸気機関車牽引による臨時列車の運転があって報道もされたけれど、観光地や観光業などに直接関わるのでなければ、案外こうした賑わいはわからないものだ。某県のDCにからむ仕事をしたこともあるが、こうして好もしい成績をみれば、あのときの行政担当者の熱心さの理由もよくわかろうというものである。
 ご存じのない方のために若干の解説をすると、DCとはようは観光誘致施策のひとつである。JRグループ旅客各社と地方行政および該当地域の観光業者などが合同で開催する観光宣伝で、都道府県単位で期間を区切りながら各地で行なわれているものだ。国鉄時代の1978(昭和53)年11月の和歌山県「きらめく紀州路」が嚆矢だが、東京圏での開催は今回が初。今年2月から4月の3カ月間にわたって観光臨時列車の運転や各種催しが開催されている。
 というわけで、今回は鉄道がらみの所感を少し。


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 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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