「速やかに(すみやかに)」という言葉の意味はご存知ですよね?
では、さきほどNHKが配信した以下の「ニュース」をドウゾ。
※岸田首相 “資産凍結速やかに実施 ベラルーシの制裁措置検討”(NHK2月28日13時24分)
(ついでながら、この落書き(ブログ記事)を書くにあたり、はじめてNHKのウェブサイトに自らアクセスした。NHKに限らず、テレビ局の公式サイトなど自発的にはまったく見ないが。)
ロシアによるウクライナ侵略を巡り、その「制裁措置」の一環としてプーチンらに対する資産凍結を「速やかに」実施するとあのジミー忌死堕が国会でのたまったそうな。
よほどの「のろま」なのだろうか。それとも母語である日本語の意味をこれっぽっちも理解しないままにデカマセをタレ流しているのだろうか?
すでに欧米などが「速やかに」同様の資産凍結に打って出ているなか、いまごろになって「実施」するのかしないのか、なにを「検討」しているのかもよくわからないが、そういうのを指して「速やかに」と自称したいらしい。この段階で検討なんぞというのは、とてもじゃないが「速やかに」とはいえないだろう。まさにニッポンという幼稚国家の堕落ぶりを目の当たりにするようではないか。
こんな体たらくな政権について、なんら批判もなしに「報道」を自称してタレ流しているNHKもNHKである。
「首相は“速やかに”と言いますが、欧米諸国などの速やかな動きがあるなかで、後追いよろしいこれのどこが速やかなのでしょうか?」
ぐらいに皮肉でも言ってやったらどうなのかと思う。
(注:「のろま」──この言葉については「差別用語」との指摘もあるが、この場合には極めて適当だと思われる。当然にして差別の意図もないので念のため。)
それにしても、こういう連中(自民党中枢ほか)が日本国憲法9条を撤廃し、わが祖国を戦争ができる国にせよなどと威勢のいい主張を繰り返している。近々には、その現行憲法すら無視し、外国の軍事基地などを爆撃できるなどという恐るべき開き直りまで演じいるのが、このジミー政権である。
しかしである。この「のろま」ぶりを見るにつけ、はたしてこんな連中が政権にあるときに、よもやの戦争や軍事紛争にわが国が巻き込まれたらどうなるのか? ロシアにせよ、米国にせよ、あるいは中国だの北朝鮮だのにせよ、「ジャパンはこんな程度ですから、恐れるにたりませんよ(笑)」ぐらいに見下しているのかもしれないなァ……などと、タチのよくない冗談でも言いたくなってくる。
これは「だから軍備を増強せよ」などという意味ではないが、こうして威勢のいい連中のザマを見ると、たとえば新型コロナ対策ひとつをとっても、危機感や国民を守ろうという意志・行動がこれっぽっちも見えてこないのが恐ろしい(関西発ゴロツキ軍団が巣食う大阪府のザマを見よ!)。
コロナ対策についていえば、そのすべてを政権の責任にしようとまでは考えていないが、それにしたって「リーダー」としての自覚や能力がお粗末にすぎる。ましてや軍事的危機が本当に訪れたらと思うと、心底ゾっとされられるというものだ。
一方、そうした「危機」を回避するという意味でも正常が外交が重要なのは言うまでもないが、その能力が著しく欠如しているのもまた、この幼稚国家ニッポンという国である。
ごくごく一例を挙げれば、あの長々と続いたケーセッキアベ政権時代、その前期から中期にかけて米国大統領だったオバマとマトモに話し合ったことはあるのか? “宗主国”のリーダーにさえ毛嫌いされていたという事実も問題ながら、ほかの国々とだって、はたしてどれだけ正常な外交を展開してきたというのか? 東南アジア某国で女遊びをする──TVゴラク番組などで有名らしい某医師(ケーセッキのオトモダチ)がウッカリと某記者に公表──ばかりが“外交”でもないだろうよ(笑)。
これもまた悪い冗談だが、まだしも志井和夫あたりのほうがよほどきちんとした仕事をするかもしれないぞ。
プーマンおっとプーチンやら習やらふとっちょあんちゃん正恩やらなにやかなにやら、困り者の「リーダー」は多々あるけれど、わが祖国の体たらくぶりに改めて驚いた2月末日の午後であった……。
菅首相は「(学術会議は)年間約10億円を使っている。国民に理解される存在でなければ」といいながら、自身の内閣ではそれを超える多額の使途秘匿金を使ったことになります。(リンク記事)
ではさて、その大金の支出について「国民に理解され」ているとでも本気で思っているのだろうか? そもそもが、あの馬鹿マスクが「国民に理解される存在」だったのか?
(個人の勝手な感想です・笑)
選挙戦も終盤に入り、各党首による街頭演説の模様をほんの少しだけ流す。
自民党はあのジミー忌死堕サン(いまだ顔も声も覚えられないほど地味なのでジミーさんと命名・笑)。
なにをしゃべっていたかというと、北朝鮮がなにやらをぶっ放しただの中国が軍事的圧力がどうだのロシアがどうしたという話で、もちろんほかにもあれこれ訴えたには違いないが、どうしてNHKはそんなところをピックアップしたのだろうと思った。
ひょっとすると意地悪なんでしょうかねぇ。いや、きっとなんらかの狙いがあってのことなのであろう。
しかし、あの内容じゃ「わが国周辺の国々に不穏が動きがあるから、ぜひわが党(自民党)へ投票してくださいましー」と解釈するほかはない。ただそれだけの主張。言うなれば、北朝鮮だの中華人民共和国だのロシアだのをダシにして票を得ようというあさましき商法。堕ちに堕ちた自民党のザマを見せつけられた思いがする。
自民党の本音を推測するならば、ここに挙げた3国がわが国にとって「不穏」かつ「物騒」であってもらうほうがありがたいのであろう。いや、ひょっとするとその3国にとってもわが国が自民党政権であり続けてもらうほうがなにかとやりやすいのかもしれない。相思相愛・・・もとい八百長の疑いすら抱きたくなってくる。
それにしても、NHKがその部分だけを流したせいもあるけれど、その3国に対して自民党としてはどうしたいという話だったのか……?
国家同士できちんと話し合いをし正すべきところは正す、そのうえで友好関係を築こうというのなら結構だが、おおよそわが国の軍事力を強化し、米国の手下であり続けるべしという話なのであろう。その流れの根幹にあるのがケーセッキアベの個人的宿願たる「憲法改定」というワケだ。
いいですか? わが国をめぐり国際的な緊張があるから憲法を変えて軍備を強化せよという話ではなく、安倍晋三という個人の宿願がほかならぬ現日本国憲法の破棄あるいは信介流改変であり、それを成就したいがために周辺国との緊張的部分を強調し利用しているのが彼らアベ自民党の主張の正体なのである。
もっとも、仮にわが国をめぐり国際的緊張が膨張しているとしても、現日本国憲法の範疇で解決するのは十二分に可能なハズだし、それをするのが立憲国家であり、その政権政党の責任ではないか。憲法改定の議論そのものを批判するつもりはないが、個人的願望と妄想につきあってる場合ではない。ほかにもっとなすべきことがあるからだ。言い換えると、危機感に乏しいのはほかならぬアベ自民党中枢の諸君なのだとオレは考える(オレだって軍備そのものを完全に放棄できる状況とは残念ながら考えていないが、憲法に手をつけずとも広い意味での「防衛」はできうるのではないのか?)。
大幅なインフレが懸念されるなか国民の暮らしや雇用情勢への影響をどうするか、コロナ禍で打撃を蒙った経済活動の立て直し、今後もどこまで続くかわからないコロナ対策、それに伴う国家予算と税収問題、コメ暴落などにあるわが国の農業問題などなど──、憲法改定だのがどうしたと、もっとほかにやるべきことが山積みというものですよねぇ……?
しかし、だからといってあの野党じゃ・・・という声もあるだろう。そういう声に対してはつぎの一文がふさわしい。「安倍」を「アベ自民党」ないし「自民党」または「自公政権」と置き換えてください。
>「安倍さんを降ろして、その先はどうするんだあ!」という安倍信者みたいなのがいた。チンパンジーがトラックを運転していたら、とりあえず止めるのが先でしょう。バカなんですかね?(適菜収『国賊論 ──安倍晋三とその仲間たち』ベストセラーズ)
これはまぁオレ個人の邪推にすぎないが、わが国の官僚にとってもアベ自民が政権にあるほうがありがたいのに違いない。なにしろ「学業優秀」だった「エリート」の集まりである。AだのAだのMだのNだのといったいささかオツムの緩い連中が政権の中枢にいるほうが自分たちのやりたいようにしやすいだろうし、本音では「あいつら馬鹿ばかりですからね」ぐらいに思っているように思えてならない。失敬。
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