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猫池罵詈雑言雑記帳
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 野党共闘は、マスコミを中心とする報道を見るかぎりは盛り上がりに欠けているようだ。深刻だ……と思う。
 民主・維新の合流について、個人的には懐疑的な見方をしている。その党名云々が取りざたされたさい、もっともふさわしいのは「カストリ党」だろうぐらいに内心で皮肉っていたし、それはいまでも変わらない。民主党については政権に就く直前に起きた“ブーム”時代からしてなんら期待をしていなかったし、件の選挙前に記した所感のとおりにその後の状況は推移している。だが、それでも彼らに存在感と意地とを示してもらわなければならない。たとえ個々の政策や思想に違いはあるとしても、共通の敵にから逃げるわけにはいかないからだ。

 敵は強大なのである。その片棒を担ぐマスコミを含めてそうだ。彼らは資金も潤沢。無垢な浄財が二重に税を逃れて悪用されていたりもする。
 考えてみてほしい。たとえば、かつてナチスを倒すために、世界がどれだけの労力と犠牲を払ったかを。あの時代と重ね合わせるのは、断りなしにはいささか乱暴な面はあるかもしれない。しかし、日本のいまの状況をたとえるならば、すでに“前がん状態”を超え、“進行がん”の手前にあると思う。いうなれば手遅れの一歩手前なのである。“がん”治療であれば、根本的な排除を試みるか、根治が不可能なのであれば、共存可能な程度にまで緩和をはかるだろう。言い換えると、いまの日本に対するレジメンにはそれに類することが書かれなければウソである。そのうえで、

 最大級の憎しみをもってあたるべし!

 でなければとうてい勝てません。この敵は、ようはそういう相手なのだといいたい。


※マスコミということでいうと、民進党結党を伝えたNHK18時(19時だったかも?)のテレビニュースがいじましかった。たとえば、弁護士の白川勝彦氏(リスペクト!)は氏のHPでつぎのように記した。


今日は、民進党の結成大会なので大いに気になっていた。午後7時からのNHKニュースでは、3番目の扱いだった。いくら何でも、これはないだろう。だが、NHKだけでなく、マスメディアの民進党の扱いは、すべてこうである。これじゃあ、民進党は人気が出ない筈だ(笑)。>(永田町徒然草http://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php?itemid=1760)

 しかしじつはそれだけではなかった。この直後といっていいタイミングで、大阪維新の集会を、民進党とほぼ同レベルで報じていたのである。しかも、明らかに政権擁護を打ち出した内容をだ。もちろん、報じることは大切だが(同種の、たとえば共産党の集会についてはどうなっていますかな?)、そこに作為を嗅ぎ取ったひとはけっして少なくないハズ。

 それにしても愉快なのは、わがニッポンの同胞たちである(まぁ、ごく一部であると信じたいが、「ヨミウリ新聞」あたりの“善良なる読者”である善良なるひとびとと話していると、一部などという見方が楽観的にすぎないことをうかがわせて身の毛がよだつ)。

 ちょっと話が飛ぶようだが、先ごろ、韓国の仁川でニリアモーターカー鉄道が開業した。ところが、開業初日にエンコし、ニッポンの善良なるひとびとが嘲笑のタネにした。しかし、そういうひとびとはわが祖国の山手線において起きた同種のていたらくについてはどう考えているのだろう? 昨年11月30日、山手線に投入された新型電車E235系は、その営業運転初日にトラブルが相次ぎ、構造上に多数の不備が発見された。翌年3月7日に運用再開したが、「よその国の失敗をバカにしてるヒマがあるのなら、祖国のていたらくを心配しろよ」と、正常な感覚の持ち主であれば思ってしかるべきだ。
※件の仁川のリニアについては、それ以前にその路線そのものの必要性という点やそのために費やされ続けるカネといった点のほうがより深刻な問題。

 横浜や名古屋で発覚した集合住宅の手抜き工事。笹子トンネル崩壊事故。オリンピック主会場建設をめぐる諸問題(エンブレム盗作疑惑やら聖火台問題やら・・・。お隣の平昌をしのぐ恥さらしぶりではないか)。女子児童長期監禁事件。実質的に責任不問とされる権力者の問題発言の数々(ニッポンジンの多くが崇拝(?)してやまない欧米のセンスでいったら、連中はどうなるか?)。廃棄食品の不法転売。etc.……。コレって、どこの国のできごとですか?


 たしかに中国やら韓国にも同種の事件は少なくないが、外国のことをあざ笑う前にてめぇの足元をみてみろといいたい。もっとハッキリ書くなら、知能の程度を疑う。さらにいえば、日本という国が、日本人の多くが毛嫌いしているハズの北朝鮮に徐々に似てきているようにも思うし、ニッポンの為政者たちにとっての支配理想というのが北朝鮮や中華人民共和国のそれなのではないかとも疑わざるをえない(だいぶ前に記したが、自民党らにとっての「改憲」、その核となるのは9条ではなく11条および12条であろう。基本的人権や自由の保障を反故にすることである。13,16,1719条あたりもアブナイが、そういうホンネは、個々の政治家らの発言によってたびたび露見している。自民党ってのはまごうことなきイデオロギー政党なのである)。
 他人のフリ見てわが身を・・・。よそをあざ笑ってる場合じゃねぇと思うんだがなァ……。



●おまけのようでいておまけではないおまけ:
 大英ドラマ「刑事フォイル」はなかなかに味わいのある作品だったが、完結しないままに日本での放映を終了、以降は大韓時代劇がはじまるという(放映するNHKでは「韓国歴史ドラマ」と銘打っているが、大半がフィクション、作り話であるがゆえ、その冠は間違い。あくまで「時代劇」が正しい。まぁ、ニッポンジンにとっての「歴史」とはなんぞやというあたりに結びつきそうで怖いが・笑)。
 その大韓時代劇、「イニョプの道」の前フリ番組をみてみた。恥ずかしかった。日本人でいるのがイヤになるほどの嫌悪感を覚えた。


 番組はソウルで収録。主役格の韓国人役者4人をゲストに、日本からはNHKアナウンサーと「女優」の肩書きを持つらしい年配(?)女性、さらに正体不明の2人組男性が出演していた。
 ひとことで言って、韓国人役者の真面目かつ落ち着き、そして自信が漂う応対ぶりに対し、ニッポン側4人のレベルの低さ、もっといえばガキぶりばかりが目について困ってしまった。ニッポンの4人ができることといえば、愛想笑いがせいぜい(あとは“擬音”だらけのいい加減なリアクションか。「ほぉ~」とか「すげぇ」とかそんなの・笑)。とりたてて突っ込んだ質問もなかった。日本向け番組とはいえ、お隣に恥をさらさないでほしいと心底思った(念のため、韓国でもしょうもないテレビ番組はけっして例外ではないが)。唯一、作品中のパーツとして朝鮮王朝時代の靴に目を向けたあたりにはセンスのよさを感じたが。


 前番組の「刑事フォイル」で同種の特番があったのかどうかは見ていないのでわからない。しかし、主演のマイケルキッチンといい、脚本家のアンソニーホロビッツといい、こんな程度のホステス・ホストが相手では、仮に出演したとしても当惑してしまったのではあるまいか? そこはまぁ大人のたしなみとして巧みに合わせるかもしれないけれど、ココロのなかでどう感じるかは保証の限りではない……。
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 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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