北朝鮮が“ミサイル”だか“ロケット”だかを発射、いまのところわが国上空を通過したらしいとの報道でもちきりである。
ふざけた国である。北朝鮮当局に対して、心底そう思う。
それにつけてもハナにつくのが、準国営放送ないし国営放送きどりの大NHKを筆頭とするわが国マスコミの“報道”合戦だ。これはもう、なんというか「嬉々として」という表現以外しようがないではないかというのが正直な感想であり、そこになんらかの意図があるにせよないにせよ、こういう“有事的”なライブ放送をしたくて仕様がなかったのだという表情がそこにみてとれはしまいか?
その熱心さときたら、たとえばわが国の大重要事案であった件の安保法に関する一連の報道の数百倍(いや、もっとか?)。法案成立強行をめぐって沸き起こった官邸前デモをはじめとする自国民の叫びをことさらに無視を貫き通してきたのとは正反対のザマである。あるいは、沖縄を舞台とした日米政府による“侵略”問題の報道はどうか? このいずれについても、清原やベッキーほどのもなかったといっていいが。
北朝鮮による一連の所業が重要案件であることは否定のしようがないが、わが国マスコミどものこういう「嬉々とした」態度をみるにつけ、当の「伝える側」がこれをどのような意味で重要案件だと理解しているのか、はなはだ怪しいといわざるをえない。
「嬉々として」いる連中は、じつはそんなクソマスコミだけではない。本質的には、その背後にある軍需関連産業やある種のイデオロギーに染まりきった集団にとって、まさに北朝鮮は祝福すべき存在でありつづけてほしいに違いない。マスコミはその傀儡にすぎないのであろう。
そうした内外に巣食う北朝鮮によってトクをする連中こそがあの“金王朝”を育てているのだと記すと、なにやら謀略論めいてしまうが、つぎに引用する金大中氏(いうまでもなく韓国元大統領)のコメントに耳を傾けてみる価値は大きいように思う。
<中国は共産化されましたが、私からいうと中国共産化には三大功労者がいると思うんです。一人はもちろん毛沢東。もう一人は蒋介石。蒋介石の独裁腐敗政治は中国共産化の大きな功労者だ。もう一人は日本の国民。これが中国共産化の三大功労者です。私はこれは間違いない歴史的評価だと思うんです。もし蒋介石があれほど民心を失うような独裁と腐敗をしなかったり、もし日本が大陸侵略をしなかったら、中国は共産化されなかったかもしれない。共産化がよしあしの問題じゃなくて結果がそうだ。私はそう見ておるわけです。いいですか、共産化をおそれる日本が中国の共産化の重要な担い手になったのですよ。>(1973年3月2日、本多勝一氏との対談。『新・貧困なる精神 携帯電話と立小便』・講談社刊に収録)
ふざけた国である。北朝鮮当局に対して、心底そう思う。
それにつけてもハナにつくのが、準国営放送ないし国営放送きどりの大NHKを筆頭とするわが国マスコミの“報道”合戦だ。これはもう、なんというか「嬉々として」という表現以外しようがないではないかというのが正直な感想であり、そこになんらかの意図があるにせよないにせよ、こういう“有事的”なライブ放送をしたくて仕様がなかったのだという表情がそこにみてとれはしまいか?
その熱心さときたら、たとえばわが国の大重要事案であった件の安保法に関する一連の報道の数百倍(いや、もっとか?)。法案成立強行をめぐって沸き起こった官邸前デモをはじめとする自国民の叫びをことさらに無視を貫き通してきたのとは正反対のザマである。あるいは、沖縄を舞台とした日米政府による“侵略”問題の報道はどうか? このいずれについても、清原やベッキーほどのもなかったといっていいが。
北朝鮮による一連の所業が重要案件であることは否定のしようがないが、わが国マスコミどものこういう「嬉々とした」態度をみるにつけ、当の「伝える側」がこれをどのような意味で重要案件だと理解しているのか、はなはだ怪しいといわざるをえない。
「嬉々として」いる連中は、じつはそんなクソマスコミだけではない。本質的には、その背後にある軍需関連産業やある種のイデオロギーに染まりきった集団にとって、まさに北朝鮮は祝福すべき存在でありつづけてほしいに違いない。マスコミはその傀儡にすぎないのであろう。
そうした内外に巣食う北朝鮮によってトクをする連中こそがあの“金王朝”を育てているのだと記すと、なにやら謀略論めいてしまうが、つぎに引用する金大中氏(いうまでもなく韓国元大統領)のコメントに耳を傾けてみる価値は大きいように思う。
<中国は共産化されましたが、私からいうと中国共産化には三大功労者がいると思うんです。一人はもちろん毛沢東。もう一人は蒋介石。蒋介石の独裁腐敗政治は中国共産化の大きな功労者だ。もう一人は日本の国民。これが中国共産化の三大功労者です。私はこれは間違いない歴史的評価だと思うんです。もし蒋介石があれほど民心を失うような独裁と腐敗をしなかったり、もし日本が大陸侵略をしなかったら、中国は共産化されなかったかもしれない。共産化がよしあしの問題じゃなくて結果がそうだ。私はそう見ておるわけです。いいですか、共産化をおそれる日本が中国の共産化の重要な担い手になったのですよ。>(1973年3月2日、本多勝一氏との対談。『新・貧困なる精神 携帯電話と立小便』・講談社刊に収録)
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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