最近のできごとについて、3点ほど考えを記してみたいと思う。
アメリカ合州国の投資基金会社・サーベラスによる西武ホールディングスに対する敵対的株式公開買いつけが話題になっている。報道によれば、サーベラス社からはプロ野球・西武ライオンズの売却のほか、西武鉄道が持つ路線のうちいくつかを廃止対象に挙げているともいわれるが、この点については情報が錯綜しているようだ。
これを受けて、西武側は公開買いつけに対し反対意見を表明、西武鉄道沿線の自治体も強い懸念を抱いているという。
アメリカ合州国の投資基金会社・サーベラスによる西武ホールディングスに対する敵対的株式公開買いつけが話題になっている。報道によれば、サーベラス社からはプロ野球・西武ライオンズの売却のほか、西武鉄道が持つ路線のうちいくつかを廃止対象に挙げているともいわれるが、この点については情報が錯綜しているようだ。
これを受けて、西武側は公開買いつけに対し反対意見を表明、西武鉄道沿線の自治体も強い懸念を抱いているという。
反対するのは経営者としても、あるいは関係自治体としても当然の考えであり権利である。だが、このまま進めば日本側の抵抗や要求はすべて反故にされ、類似した案件が続々と浮上してゆくことになるだろう。
いうまでもなくTPPである。このもっとも新しい合法的侵略システムが発動すれば、カネモウケの基本的な権利はより強い側に留保されることになる。しかも、仮にサーベラス側が日本の自治体(あるいは政府の場合も)に買収を妨害されたとして訴え出た場合、一方的にアメリカ合州側の都合と論理によって裁決が下されることになる。もちろん、そのさいには超巨額の賠償請求もされるだろう。なにしろ、ややもすれば相手国の憲法よりも上位にあるとの解釈すら可能なシステムがTPPだからだ(それにしても、そんな侵略的“外資”でサラリーをいただいているわが同胞の哀れ加減やいかに……)。
アベ大先生よ、あんたらがその傘下に入ろうと企んでいるTPPとは、かくのごとしのシロモノなのである(官僚は理解しているだろうが、大先生はどうですかな?)。
2点目はわが国の恥さらしどもにからむ話題。
在特会だかによる言論を装った暴力デモ。あれはもちろん大韓民国をはじめ外国でも映像つきで報じられているが、はたして彼ら自身はああした行為がどれだけの恥をさらしているのか理解できているのだろうかと思う(韓国でみたニュースでは、彼らの騒ぎと並んで「仲よくしようぜ」といったスローガンを掲げるひとびとの存在も報じていた。が、日本人として、心底恥ずかしい思いをさせられた)。
これは写真家の藤原新也氏も指摘していること(「それにしても、ネットで人を殺せ、殺す、と書き込むと逮捕に至るわけだが、街頭でそのようなプラカードを持って練り歩くぶんには逮捕されないというこの差異は何か。」Shinya talk/3月2日)だが、なぜあんな騒ぎが放置されているのか? これが仮に反原発デモであり、先走ったカン違い野郎かなにかが「●●をぶっ殺せ!」と拡声器で騒ぐなりネットに投稿するなりしたらどうなるか? ヘタすれば複数の無実の市民が誤認逮捕・拘留されることすらありうるのがわれらが祖国ニッポンではないか(むしろ、体制側の発想とすれば、破防法発動の道具にしてもいいぐらいじゃないんですか? もちろん「たとえ噺」としての冗談だが)。
だいだいが、あんなキチガイ沙汰を放置しておくなど日本と中華人民共和国ぐらいのものではないのか(いちいち検証するヒマもないので印象批評にすぎないことをお断りしておく。が、あんなクソ連中に対してはこれで十分だ)。たとえば、中国における“反日”暴動をみて、いくらかでも「バカだなァ」ぐらいに嫌悪するセンスがあるのであれば、ああしたマネはできないと思うのだが、にも拘らずなのだとすれば、哀れんでさしあげるほかはない。騒いでいる連中にせよ、あんな「レイシズム」を放置しているわが国にせよ……。
3点目。
皇太子一家が公の場で罵声を浴びせられたという事件があった。報道によれば、3月26日の昼前の東京駅で起きたもので、休暇旅行にでかける皇太子一家に対し60代とおぼしき男が「税金泥棒! 仮病・さぼりの税金泥棒! 皇室から出て行け!」と騒いだいう。
これは、どうやら雅子氏に対する罵倒だったと解釈されているようで、「NEWSポストセブン」4月5日の配信は「突然の出来事に驚かれた雅子さまは、愛子さまの手をさっと掴まれ、ご自分の体のほうに寄せられ、一瞬凍りついたご様子だったという」とそのさいの状況を伝聞混じりながら報じている。
しかし不可解なのがその後の展開だ。男は近くにいた警察官に取り押さえられ(あたりまえだ)というのだが、「取り押さえられた男性はその場で結構長い時間事情聴取を受け」たのち「物を投げつけたりとか危害を加えたりといった違法行為はなかったとして、釈放されたという」(同誌)のである。問題はここだ。この件はともかく、いちいち逮捕・拘留すればいいなどとはこれっぽっちも思わないが、ほかとまったくバランスが取れていないではないか。たとえば反原発運動にからむ拘留、あるいは政党ビラ配布にからむ拘留、あるいはネットへの脅迫的投稿にからむ拘留etc.……。この報道に誤認の類がないとすれば、他人を公の場で侮辱した男は別室(密室)への連行もされないままに立ち話的に(?)話をするだけで解放されたことになるが、一方で権利として、同時に合法的な行為にあって罪状をでっち上げら長期にわたる拘留を強いられている無辜の市民の立場がないではないか(断っておくが、ここではむやみやたらな逮捕・拘留のほうをおもに問題としている)。
どうも、わが祖国は病みに病んでいるようである。こんなくにをどうやって「愛せよ」というのか、誇りに思えというのか……。
※ついでながら、件の男はなんらかの仕事として罵声を浴びせたのではないか? 背後には現皇太子廃位をたくらむある種の超保守の力があるのではないか? だからこその立ち話放免だったのではないか……というのはひとりごとの妄想である(笑)。
※補足:たとえば、サッカーの世界でレイシズム的発言や行動が繰り返されその都度問題となっている。日本人選手が餌食とされた(?)差別事件もあったが、(氷山のなんとかという可能性はあるにせよ)差別した側はなんらかの形で裁かれている。
いうまでもなくTPPである。このもっとも新しい合法的侵略システムが発動すれば、カネモウケの基本的な権利はより強い側に留保されることになる。しかも、仮にサーベラス側が日本の自治体(あるいは政府の場合も)に買収を妨害されたとして訴え出た場合、一方的にアメリカ合州側の都合と論理によって裁決が下されることになる。もちろん、そのさいには超巨額の賠償請求もされるだろう。なにしろ、ややもすれば相手国の憲法よりも上位にあるとの解釈すら可能なシステムがTPPだからだ(それにしても、そんな侵略的“外資”でサラリーをいただいているわが同胞の哀れ加減やいかに……)。
アベ大先生よ、あんたらがその傘下に入ろうと企んでいるTPPとは、かくのごとしのシロモノなのである(官僚は理解しているだろうが、大先生はどうですかな?)。
2点目はわが国の恥さらしどもにからむ話題。
在特会だかによる言論を装った暴力デモ。あれはもちろん大韓民国をはじめ外国でも映像つきで報じられているが、はたして彼ら自身はああした行為がどれだけの恥をさらしているのか理解できているのだろうかと思う(韓国でみたニュースでは、彼らの騒ぎと並んで「仲よくしようぜ」といったスローガンを掲げるひとびとの存在も報じていた。が、日本人として、心底恥ずかしい思いをさせられた)。
これは写真家の藤原新也氏も指摘していること(「それにしても、ネットで人を殺せ、殺す、と書き込むと逮捕に至るわけだが、街頭でそのようなプラカードを持って練り歩くぶんには逮捕されないというこの差異は何か。」Shinya talk/3月2日)だが、なぜあんな騒ぎが放置されているのか? これが仮に反原発デモであり、先走ったカン違い野郎かなにかが「●●をぶっ殺せ!」と拡声器で騒ぐなりネットに投稿するなりしたらどうなるか? ヘタすれば複数の無実の市民が誤認逮捕・拘留されることすらありうるのがわれらが祖国ニッポンではないか(むしろ、体制側の発想とすれば、破防法発動の道具にしてもいいぐらいじゃないんですか? もちろん「たとえ噺」としての冗談だが)。
だいだいが、あんなキチガイ沙汰を放置しておくなど日本と中華人民共和国ぐらいのものではないのか(いちいち検証するヒマもないので印象批評にすぎないことをお断りしておく。が、あんなクソ連中に対してはこれで十分だ)。たとえば、中国における“反日”暴動をみて、いくらかでも「バカだなァ」ぐらいに嫌悪するセンスがあるのであれば、ああしたマネはできないと思うのだが、にも拘らずなのだとすれば、哀れんでさしあげるほかはない。騒いでいる連中にせよ、あんな「レイシズム」を放置しているわが国にせよ……。
3点目。
皇太子一家が公の場で罵声を浴びせられたという事件があった。報道によれば、3月26日の昼前の東京駅で起きたもので、休暇旅行にでかける皇太子一家に対し60代とおぼしき男が「税金泥棒! 仮病・さぼりの税金泥棒! 皇室から出て行け!」と騒いだいう。
これは、どうやら雅子氏に対する罵倒だったと解釈されているようで、「NEWSポストセブン」4月5日の配信は「突然の出来事に驚かれた雅子さまは、愛子さまの手をさっと掴まれ、ご自分の体のほうに寄せられ、一瞬凍りついたご様子だったという」とそのさいの状況を伝聞混じりながら報じている。
しかし不可解なのがその後の展開だ。男は近くにいた警察官に取り押さえられ(あたりまえだ)というのだが、「取り押さえられた男性はその場で結構長い時間事情聴取を受け」たのち「物を投げつけたりとか危害を加えたりといった違法行為はなかったとして、釈放されたという」(同誌)のである。問題はここだ。この件はともかく、いちいち逮捕・拘留すればいいなどとはこれっぽっちも思わないが、ほかとまったくバランスが取れていないではないか。たとえば反原発運動にからむ拘留、あるいは政党ビラ配布にからむ拘留、あるいはネットへの脅迫的投稿にからむ拘留etc.……。この報道に誤認の類がないとすれば、他人を公の場で侮辱した男は別室(密室)への連行もされないままに立ち話的に(?)話をするだけで解放されたことになるが、一方で権利として、同時に合法的な行為にあって罪状をでっち上げら長期にわたる拘留を強いられている無辜の市民の立場がないではないか(断っておくが、ここではむやみやたらな逮捕・拘留のほうをおもに問題としている)。
どうも、わが祖国は病みに病んでいるようである。こんなくにをどうやって「愛せよ」というのか、誇りに思えというのか……。
※ついでながら、件の男はなんらかの仕事として罵声を浴びせたのではないか? 背後には現皇太子廃位をたくらむある種の超保守の力があるのではないか? だからこその立ち話放免だったのではないか……というのはひとりごとの妄想である(笑)。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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