北朝鮮による一連のキチガイ行為などを受け、朝鮮半島における“有事”の可能性が指摘され、流布もされている。個人的に、韓国をあれこれ取材していることもあれば、韓国人の友人や知人だっていることなどから無関心ではいられない事態だ。
現在、米軍艦が接近しつつあると伝えられ、米軍による軍事行動(侵略と紙一重ではないかと思うのだが)があるのではないかと見るムキもあり、たしかに予断を許さない状況に置かれているようにも思える。また、中国やとうの北朝鮮とアメリカ合州国との間で秘密裡に駆け引きが続けられているとの報道も一部では見られる。
実際にどうなるのか。残念ながら、そんなことは相当の消息通でもわかりようがないというのが現実というものであろう。おそらくは、TV番組などでは北朝鮮専門家やらウォッチャーやらがこれ幸いとばかりに“自説”を述べているに違いないが、それらすべてがそうだとまではいわないにせよ、彼らにしたところでそうだと言い切れるほどの材料を揃えているとはとうてい思えない。
当然ながら、コレを書いているオレ自身もまた、一般大衆以上の情報を持ち合わせているワケではないが、それでもなおひとつの見方を崩せないでいる。
それは、仮に「第二次朝鮮戦争」やそれに順ずる軍事衝突が起きるとすれば、そこで引かれる引き金にはアメリカ合州国こそが関わるだろうということである。
韓国と北朝鮮との間では、中小の軍事衝突がこれまでもたびたびおきてきた。たとえば、2010年11月23日に起きた延坪島砲撃事件は記憶に新しいところだ。そのさいも「あわや」という見方もあったが、現実には関係国を含め冷静な態度をみせていちおうの収束がはかられている。
そこには中国とオバマ政権下の米国の判断も関与していたようだが、いまひとつは主体者である韓国側が事態の悪化に対するブレーキをかけるだけの判断力が残されていたことがありはしないだろうか? 北朝鮮のふっとっちょあんちゃんはいざ知らず、韓国の指導部や大衆には朝鮮戦争が自国になにをもたらしたか、その記憶が残されているだろうからだ。北朝鮮側は「ソウルを火の海にする」などと威勢のいいことをたびたびぶっているが、彼らが本当のそんなことをできるかどうかはともかく、仮に「第二次朝鮮戦争」という事態になったとしたら、自国民や国土、経済それらもろもろが甚大にすぎる被害を受けることは否定できない。くわえて、朝鮮戦争自体がいまだ休戦状態で停滞していることを考えれば、その戦争の収束への道すら覚束ないのだということが、当事者である韓国はよくわかっているのだ。
とまぁ、これは個人的な想像を含む推測にすぎないが、戦後のわが国の政治をみたとき、コイズミ・アベ化する以前の自民党内ですらある一定のブレーキが作用していたことを忘れてはならないだろう(自民党は大本からして「憲法改正」などを党是としてきたが、戦後わが国の多くの期間で政権の座にありながら、いまだにそれを果たせないでいるのはなぜか? “長老”を含むひと世代前以上の自民党ないし保守政治家らの発言からもそのブレーキの存在を窺わせるものが少なくないが、ここでは割愛する)。
ところが、アメリカ合州国にとっては、そんなことはどこ吹く風だ。古くは南北戦争。先の大戦でハワイ真珠湾の軍事施設が日本軍によって空爆されたなどといった体験はあるにせよ、国家の成立以前からこのかた、世界各地で起きている戦争や一方的軍事行動において、そのじつに多くの場面で関わっているこの戦争国家。ベトナムやイラクに対する虐殺破壊行為などは、自国における被害を一切合財受けずに、文字通りに一方的な軍事行動にいそしんできた(自国将兵の戦死や負傷、PDSTなどの戦争後遺症が起きているという一面はあるが)。言い換えれば、彼らはなんら痛みを知ることのないママに、世界中で戦争を繰り広げているワケだ。
そんなセンスだからこそ、ブレーキというものがあろうハズもない。いなれば「好戦的平和ボケ」。アベだのイシバだのもこの類と推察するが、米軍による先のシリア空襲もそのひとつであろう(戦争被害どころか、外交面での「平和ボケ」ぶりも示した。わが国の首脳を含めて)。
それゆえ、米軍艦の北上はブキミこのうえないし、仮に韓国と北朝鮮、あるいは中華人民共和国においてブレーキが作用したとしても、それを反故にしてしまう可能性が棄てきれないのである。言い換えれば、今般の軍事的緊張の主役はアメリカ合州国である。もちろん、北朝鮮当局を擁護するつもりなど一切ないが、それと「戦争」とが直接的に結びついてはならない。
おそらくは・・・仮に最悪の事態に発展したとしても、「わが国への直接的な被害なない」とわが国のだれそれは見ているに違いない。同時に、「軍事関連株の時価が上がる」からと、官民を挙げてすでに買い込みに取り掛かっているのではないかとの疑念すら浮かぶ。いったんはじまったが最後、いつどうやって終わらせられるとも知れない戦争が、それだけの被害をもたらすのかということになんら理解を持ちえないままに……。
共謀罪というおそるべき法案が国会で審議されているというのに、静かすぎる日本のマスメディア。繰り返すようだが、これこそがまさに「平和ボケ」の象徴なのだとオレは思う。
北朝鮮の民衆を苦しめているのがほかならぬ北朝鮮当局であるように、あるいは中国においてインターネットの利用制限され、思想や発言の自由を事実上保障していないのが中華人民共和国政府であるように、われわれ一般大衆の人権や自由を脅かすのが、その祖国そのものであるということは、決して例外的なことではない。
北朝鮮は大げさかもしれないが、少なくとも中華人民共和国程度に国民の思想やその自由を統制しようとたくらんでいるのがアベ政権であり、共謀罪新設もその過程のひとつである。それも3度も廃案になった悪法を、今般は数の力で強行しようと邁進しているワケだが、いわばそんな「崖っぷち」の状態にあって(ほぼ)だんまりを決め込んでいるニッポンのマスメディア(ごく一部に例外は見られるが)とともに、なんら危機感を覚えようがないニッポンジン(同)。「平和ボケ」そのものではないか。
そんなさなか、北朝鮮が意味不明の“ミサイル”発射を試み失敗、一方ではアメリカ合州国がシリアへの一方的空襲を繰り広げた。おかげで(?)あの大NHKなどは(オレからみれば)嬉々として自称ニュースの主要部分のネタとしているワケだが、シリア虐殺について、一部とはいえその根拠を疑問視する記事もみかける(アベってヒトは、まっさきにアメリカ合州国による虐殺行為を支持する意を表したそうだが、そんなのも「平和ボケ」そのものであろう。いまひとつは、あのおっさっさん、シリアっていう国がどこにあるのかわかってるのかねぇ……という疑念もある。もっとも、平均的という意味で米国人もその点では同様とみてますがね・笑)。
なかには空襲の根拠とされたサリン使用が、シリア当局ではなく反政府側によるという見方をするムキもあるようだが、アメリカ合州国による空襲に疑問を示すひとも少なくはないようだ。だが、ざっと見た範疇では、ロシアなどを含み国際的な駆け引きという点での失策とする見方や、ブッシュ時代の一方的虐殺と関連してその暴挙を批判する内容が目立つなか、いままさに自国政府や外国(いうまでもなくアメリカ合州国)による武力攻撃によって死の淵に立たされているシリアの一般大衆の現実に触れたものや、それを具体的に報じた記事がほとんど目立たないほどに乏しいのが気にかかる。一部で流布されているアメリカ合州国による北朝鮮攻撃もそうだが、そうした武力行動の標的には必ずわれわれのような一般大衆が暮らしているのだということを忘れてはならない。広島・長崎の原爆攻撃然り。東京大空襲をはじめとする各地への“空爆”然り。
ところで、ちょっと気にかかる記事に遭遇した。
※中国の領海侵犯は本当か? 海保も認める「暗黙のルール」を徹底検証
中華人民共和国によるわが国領海への侵犯行為は、繰り返し実行され、盛んに報道もされている。もちろん、それそものからして許される行為ではなく、わが国としても正面から抗議する必要はある。だが、同時に彼らの狙いはなんなのだろうかという疑念もかねてから浮かんでいた。こんな国際的にみても肯定されようがない領海侵犯を繰り返したところで、彼らが主張するような形で尖閣諸島問題が解決するハズもないことは、ほかならぬ彼ら自身が理解しているのではないか? こんなことで利するのは、アベをはじめとするわが国の反動勢力であり、その背後を牛耳るアメリカ合州国であることは目にみえている。
上記リンク記事から引用してみよう。
>野田政権が尖閣の一部国有化という愚挙に出る以前は、ほとんどない。12年9月から跳ね上がるように始まって、13年8月に28隻というピークを迎える。しかし、丸1年が過ぎた13年10月からはかなり鎮まって、大体月に10隻前後で今日至るまでほぼ横ばいが続いている。
(中略)
>一定のリズムがあって、月に標準で3回、たまに2回の時もあるが4回という時はない。1回当たりの隻数は標準で3隻、たまに2隻や4隻のこともある。今年に入ってからもそのペースは変わらず、1月は3回で4+3+3=12隻、2月は2回で3+4=7隻、3月は3回で3+3+4=10隻で、この3年半の間ずっとこのペースである。
(中略)
>中国の海警局には、北海と東海と南海の3分局があり、尖閣は東海分局の担当。その下に上海、浙江、福建の3総隊があってそのそれぞれが月に1回、出て行くことになっているから「月3回」となる。(中略)目的は、中国が尖閣の領有権を主張していることを継続的にデモンストレーションすることなので、これで十分だ。余計なトラブルにならないよう、1回につき日本の主張する領海内に入るのは1時間半と決めていて、しかも15年冬以降は事前に日本の海保に「明日行きますから」と事前通告するようにしている。それで海保も「いつ来るか」と待ち構えていなくてもいいので、だいぶ楽になったと思いますよ……。
──それは、中国側が一方的にルール化しているのか?
「その通りで、海保も暗黙の内にそれを受け入れている」
──それって「馴れ合い」というか、事実上の「棚上げ」ということではないか。
「中国側はそう捉えている」
つまり、「月3回」というのが「頻々」に当たるかどうかは双方の見方は異なるかもしれないが、少なくとも一触即発、いつ戦闘が起きるか分からないというような緊迫状態からは程遠く、むしろ逆に、尖閣はかつてないほど落ち着いた状態にあることが分かる。
(※下線は引用者による)
そんなさなか、今日もまた尖閣諸島沖への中国当局船の領海侵犯が報じられた。
時事通信の見出し──。
「中国公船が領海侵入=今年9回目―沖縄・尖閣沖」(2017年4月10日12時11分)
その回数が引用記事のそれと矛盾していないのは、はたして偶然か?
少々長くなってしまったが、引用した記事が触れているように、こうした実態を把握しているのかどうかはともかく、サンケイあたりはまさに嬉々として(という言葉が悪ければ、「鬼の首を取ったように」)「中国による領海侵犯」を、さも有事事件のごとくタレ流しているのだからなにをかいわんや……。
もちろん、リンク記事はひとりのジャーナリストが独自に取材をし考察を加えたものであり、引用者としてもこれによって中国の領海侵犯を正当化するというものではない(リンク記事もそんなことは一切訴えていない)。だが、自国のマスメディアが報じるその内容が、必ずしも事実を十全に反映していないというその見本にはなるのではないかと考える(いまさらではあるが)。同時に「だまされた」その行き先について、われわれはもっと慎重であるべきなのではないか?
■おまけ
アベの子分のなんとかっていう大臣が、大震災被災者をさして「自己責任」だのと一席ぶったのは周知のとおり。
オレは思った。
まさにこれこそが連中(ニッポンの反動右翼)の正体でありセンスそのものではないか。
連中にとってみれば、まず「お上」ありき。大衆はその下々という存在にすぎず、お上にたてつこうなんてもってのほか。飼い犬よろしくご主人さまたるお上に対し従順であればいいのだ。ツベコベいわずにお上に従っていろというワケだ(さらにその「お上」であるアメリカ合州国に対し、わが国為政者が従順にすぎる理由もこれでわかる)。言い換えれば、被災者らが自らの暮らしや地域社会の建て直しに対し政治や行政に手助けを求めるのは、とんでもない反逆行為に思えてしまうのであろう(しかし、政治家とはなんぞや?)。
今般、「教育勅語」が話題に取り上げられる機会も増えた。原典ではあくまで「天皇」に対する「臣民」の従属が謳われているが、それを持ち上げる連中の現天皇に対する態度を窺うにつれ、少なくともアベ一派にとっての「天皇」とは単純に権力のお飾りにすぎないのではないかとの疑念を払拭することができない。件の大臣は、震災被災地を「ご訪問」されたさいの「陛下」の「お心」をなんと心得ているのであろうか?
さて、少し前に「赤」に対する私論を述べてみたが、「赤」とされる思想が、多くの場合で「お上」にたてつく存在であることをつけ加えておくべきかもしれない。言い換えると、お上にたてつくがゆえ、その「お上」である為政者にとっては甚だ迷惑な存在なのである。そこで世論を従順に調教しておけば、こんどは大衆が自らが「権力」と一体であるかのように錯覚し(?)、「反権力」である「赤」に反感を覚えるようになる。したがって、たとえ保守的な思想の持ち主であろうと、アベ(少し前ならコイズミ)に異論を唱えようものなら、たちまちにうちに「赤」呼ばわりされるという始末。件の大臣のバカ発言もコレと同様のセンスだとみる(案外、リスペクトする白川勝彦弁護士などに対してもそういう誹謗があるのかもしれない。氏はまごうことなき保守論者であり自由主義者なのだが。ついでながら、戦前ニッポンの負の遺産を恒久的に封印するべきではなかったのかという持論について、タマタマの偶然ではあるが、ポツダム宣言を引用しつつ一致すると思われる意見を述べている──枝葉末節に惑わされずに、疑惑の本質的な要件事実をまず押さえよう。永田町徒然草──)。
類似の調教結果が、たとえば韓国や中国に対する反感(コレは韓国や中国でも同様であるが)であろう。たとえ部分的にあろうと韓国や韓国人の意見に理解を示すだけで、「あいつは反日だ!」などといった誹謗中傷が繰りひろげられているその類の話である。
平成の大疑獄「森友学園事件」をめぐり、極右(ないしそれに相当すると思われる)著名人たちの慌てぶりがなんとも愉快でかつ見苦しい。
このところ、あの麻原彰晃おといオウム真理教との親和性をネタに、安倍尊師だのといった比喩をしてきたが、たとえば下記リンクの極右女史の答弁などは、まさに「札束を抱えて屋根裏部屋に隠れていた麻原」のごとしではないか(笑)。
※稲田防衛相が虚偽答弁 「森友」裁判で出廷記録判明 一転して撤回、謝罪
なんというか、このテの連中のおしゃべりやらいいわけやらをチェックしていると、彼らのベースにあるのはイザヤベンダサン並あるいはそのものの出任せのオンパレードではないかと思えてくる。これが「床屋談義」の類なら罪はないが、まっ、ようするにオツムの程度がそんなレベルなのであろう。気の毒なことである。
ところで、この事件の背後で「共謀罪」新設に向けての悪巧みが着実に進行している点も忘れてはならないが、仮にわが国の政治が正常なのであれば、タテマエどおりであれば現行法で対応できるような仮定に対する法案云々(うんぬん)どころではないハズだが、どこ吹く風のごとく成立強行に向けての準備が進められつつある。言い換えれば、正常ではないのだ。わが国の政治は……。
先だって、韓国大統領が引き摺り下ろされた。あたりまえのこととして、韓国内では賛否両論がぶつかっていたようだが、結果としては大衆の多くが求める方向に舵が切られたようではある。だが、それをさしてあの国が「赤化」するなどといったとんでもない出任せが一部で流布されているのこのニッポンという国のバカぶりといったらどうか。
どうやら、次期大統領候補のなかに、対北朝鮮政策においていくぶん柔軟な姿勢を見せているらしい人物がいるとかいないとかいったことが根拠のひとつになっているようだ。また、大衆が草の根からはじまり一連の罷免要求運動に発展したあたりをさして、どっかの出任せ野郎の造語に違いない「プロ市民」だのといったレッテルを匂わせて、ゆえに「赤」だのなんだとの誹謗してるのがその正体である。
「赤」というのはいうまでもなく社会主義者や社会主義国家などに対するレッテルではある。一般には誹謗というか嫌悪的な用いられ方をしているが、となれば嫌悪するだけの根拠があってしかるべきだ。そこでなぜ「赤」なんぞと嫌われるのかと考えてみると、旧ソ連はもとより、社会主義体制を敷いた国家の大半が“西側諸国”の自由主義とは遠く隔たった圧政を強行し、極めて不自由な社会状況を見せていたことが思い浮かぶ。こうしたザマに対しては、上に引用した記事の発行元である日本共産党としても距離を措くほはなかったようで、ソ連はもちろん中国共産党との関係もけっして良好とはいえないようだ。また、近年の様子を観察すると社会主義云々(うんぬん)よりもむしろ自由主義下でのルールづくりといった点に重きを置いているように思える(綱領はさておいてだが)。
こうした嫌われ者の「赤」、不自由極まる独裁統制国家の代表格が北朝鮮であろう(アレが社会主義といえるのかどうかという点については考えるべき余地が多いと思うが)。
徹底した管理社会。金日成とその後継者たちを頂点とした思想統制。権力者主導による情報統制・・・
ここに頂点主導による粛清や市民虐殺、極度の貧困などが加えられると思うが、根幹となるのは「金日成とその後継者たちを頂点とした思想統制」につきる。
ところが、我らが安倍尊師が政権を握ってからこのかた、わが国はどのようになりつつあるか?
・国民管理番号の導入や共謀罪の新設、学校は大丈夫か?
・教育勅語復活の目論見?──唯一思想強要への道とみる
・権力者主導(ないし阿吽の呼吸)による情報統制
・産業優先の過労死レベル残業の合法化
・(ついでに)尊師とお友だちになれば優遇され放題のデタラメ社会(こりゃ韓国的ではありますな・笑)
挙げようと思えばいくらでもあるのだが、さしあたりこの程度にしておく。なにが言いたいか?
不自由な独裁社会をつくったのが「赤」なのであれば、それを目指す安倍自民・創価学会タッグは、まさに「真っ赤」ではないか。
隣国の「赤化」云々(うんぬん)を茶化しているヒマがあるなら、自分の国の心配でもするほうがなんぼか有益というものですな。まさに平和ボケ。自分たちの平和を脅かすのは外国ばかりじゃないよ。
ところで、自称「リベラル派」としてはこんなことは冗談でも言ってはならないというタテマエを持つのだが、せめて戦後ドイツ程度には戦前の遺物を抹殺すべきではなかったのかと近ごろ痛感するようになった(言い換えると攻撃ではなく応戦としてである)。
ひとつだけ具体例を挙げよう。あの極右女史が評価しているらしい「教育勅語」はその典型だ(しかし、あの内容を評価するのであれば、「ご退位」をご希望されている「天皇陛下」をもっと大切にするべきでは? ようは、彼らが求めているのは自分たちにとって都合のいい「天皇」にすぎず、まったくのご都合主義にほかならないのだ。現天皇に対する態度としては、安倍尊師一派なんぞよか、「赤」扱いされている日本共産党のほうからよほどの敬意を感じますが、いかがであろうか(笑)?
■おまけ:
野球の国際大会「WBC」がたけなわである。といってもこれっぽっちの関心もなければTV中継はもとよりネットの配信記事すらチェックしないが、あの「侍ジャパン」ってのはどうになからんのですか? わが国はジャパンじゃなくて日本! これはいうまでもなく野球だけの話ではないが、国際大会ということでへりくだっているつもりなのか、それが宗主国の公用語だというところも気に食わない。
ちなみに、今大会の本選出場国それぞれの公用語をみてみると、
・日本:日本:にほん、にっぽん
・台湾:日本:リーベン
・韓国:일본:イルボン
・中国:リーベン(北京語)・ヤップーン(広東語)など
・オランダ:Japan:ヤパン
・イタリア:Giappone:ジャッポーネ
・ドミニカ共和国:Japón:ハポン
・プエルトリコ:Japón:ハポン(英語も公用語)
・アメリカ合州国:Japan:ジャパン
・キューバ:Japón:ハポン
・ベネズエラ:Japón:ハポン
・カナダ:Japan:ジャパン(州によりフランス語も公用語)
・オーストラリア:Japan:ジャパン
・メキシコ:Japón:ハポン
・コロンビア:Japón:ハポン
・イスラエル:יפן:ヤパン
自国の公用語でわが国を「ジャパン」と呼んでいるのはなんと16カ国中3カ国しかない。予選敗退国も似たようなもので、12カ国中3カ国にすぎないのだ!
まっ、こんなささいな(?)ことであれこれ罵詈雑言するのもなにかとは思うが(笑)、でも、自称愛国者としての心境は「みっともないからやめてほしい」のひとことに尽きる。
※北朝鮮が一度にミサイル4発 異例の発射の意図は? ー聨合ニュース
北朝鮮単体でも暴発寸前にあるような気配をみせるなか、韓国はもちろん、中国やアメリカ合州国さらにロシアなどをめぐっていよいよキナくさい状態にあるように見えなくもない。オレはほとんど見ないが、おそらくはTVの自称ニュースの類では、北朝鮮専門家やらそのテの「有識者」の類が、あれこれ出任せでコガネを稼いでいるのであろう。そして、そのなかには、いまにも戦争がはじまってもおかしくないといった話も出ているに違いない。
シロウト目にみても、たしかになにが起こってもおかしくないような気がしないでもないが、今日のアップはそうした北朝鮮が主役の出任せではなく、われらが安倍尊師をめぐる単なる出任せ、庶民のちょっとした息抜きとシャレ込んでみたい。
先のリンク記事が「異例」とした今回の“ミサイル”発射。オレにはどうもある種のタイミングが重なっているような気がする。ついでにいえば、クアラルンプールにおける暗殺事件もしかり。冷静にみれば、わが国の内政となんら関係のないできごとをダシに、共謀罪をめぐる市民への洗脳を繰り広げる安部尊師とその一派。
そんなことは意外でもなんでもないが、その尊師とその女房(正大師ですかね?)がちょっとした、もといお隣韓国の朴のおっかさんをめぐる疑獄に匹敵すべき疑惑の渦中にあり、展開によっては文字通りの窮地に陥る可能性がある(展開もクソもなく、そうならなければ韓国以下の非民主主義国だと世界中に喧伝するようなものだ。ここにきて、アベのお取り巻きやらはカネを抱えて屋根裏に隠れていた麻原を思わせるような往生際の悪さをみせているのが愉快だがね・笑)。
しかも、今回は一部マスメディアも取り上げざるをえないほどの騒ぎになりつつあり、時間が経つとともに疑念の声が拡大している。すると、尊師一派としてもっとも安易な逃げ道は、ほかになんらかの大事件なりが起きて、安倍疑獄の目くらましを演じてくれることであろう。かつての白装束しかり、オウムしかり、あるいは国民栄誉賞だの金メダルだのノーベル賞だのの過剰報道しかり。そうして時間稼ぎをすれば日本人大衆なぞ、あっという間に忘れてくれるさというワケだ。
そんなさなかに起きた「異例」な“ミサイル”事件である。
あくまでオレ個人の「出任せ」であり、「息抜き」のおたわむれ記事だとお断りしておくが、たとえばつぎのようなやりとりが日朝間であったのではないかなんてことを妄想してみたりもするのだ。
「いつもがんばってくれてるね。たびたびですまないんだけど、今日明日にでも、ちょっとひと暴れしてくれないかね?」
「暴れるといっても、例の件で中国やアメリカの目が光ってますし……」
「いやいや、そんな大層なことではなくてね、オタクのミサイルがまだあるでしょう。あれですぐに使えそうなのを1発、東海(もちろん日本海のこと。でも日本海とは言わないんだよ、こういうときの安倍教徒はね)の例の海域にでも向けて打ち上げてくれればいい。いや、1発ではインパクトがないな。2~発はほしい」
「しかし、わが国もそうそうは。ご存知でしょう? いまは軍への給食でさえ大変なんですから」
「わかった、わかった。今回も“補助金”ははずむから。なぁに、さっそくイロイロと買い物を言い値でしてやったんだ、アメリカだってそうそう手は出さないさ」
かくして、そんときだけはやたらと威勢のいい安倍尊師の御姿を国会に見ることができたという次第。めでたしめでたし。
「未だに言論統制 に怯えているのかねぇ、大マスゴミさんはよう」
もろもろのアベ関連事件をめぐる友人のコメント。
ベタっていやぁいえるが、実際にそうなんだろうから仕方がない。逆に「怯えている」のでないとすれば、一心同体、共犯、類はなんちゃら・・・なんでもいいが、友人いうところの「大マスゴミ」連中は、未来永劫アベ政権が続くとでも勘違いしているということなのかもしれない。バカですね(笑)。
ところで、前回のアップにほんの思いつきで「安倍尊師」とのフレーズをふってみたが、「ひょっとして?」と思いネットで検索してみたところ、すでに一般的用語になりつつあることがわかった。どうやら、安倍晋三と麻原彰晃との間の親和性のようなものに気づきはじめているひとが存外少なくないらしい。
麻原とアベ。両尊師。違いはある。
なんら権力がなく、「己独自の理想」を実現させんがために殺人事件やらテロやらを演じた麻原尊師・オウム真理教に対し、安倍尊師・自称自由民主党(よくもまぁこんな恥ずかしい名前を名乗っていられるもんだよな・嗤)には権力もカネもあるワケだ。冒頭のマスコミ云々もそのひとつではあるが、アベのやってることといったら「己独自の理想」を実現させんがために権力を悪用し、都合が悪ければ法律を変えてまでも合法的にすればいいということであり、なかにはもちろん憲法違反の疑いさえ広範に指摘されているようなことまで含まれている。麻原やオウム真理教がやればテロであっても、アベ自民党がやるぶんにはそうはならないというワケだ(念のため、オウム真理教がやらかしたもろもろのテロや殺人などを正当化するという意味ではもちろんない)。
まぁ、麻原オウムがエボラ出血熱ならば、アベ自民は新型インフルエンザってところかな? というジョークも成り立つかもしれない。
いまひとつは、オウム真理教の熱心な信徒とアベ自民党の信徒おっと熱心な支持者との間にもある種の共通点を(個人的な見方として)認めている。キーワードのひとつは「ハルマゲドン」。自分たちだけは助かると勘違いしているのかどうかはわからないが、オレの目には自殺志願者にすら見えなくもない。なにをやろうと自由というものだが、せめて関係のないひとを巻き添えにしないでもらいたい。ホント、お願いしますよ。
アベっていえば、あのトランプのおとっつぁんのところへ真っ先にシッポを振りに出かけていた根っからのヤプー。背景というかたくらみというか、あれこれ言われてはいるけれど、オレの目にいまひとつ映ったのは、麻原がしきりに喧伝していたダライラマとの握手写真である。アレをみて「ああみえても麻原ってのはすごい人物なのかもしれない」とだまされたひともいるのだろうが、ある種の喧伝のためという点で、麻原のダライラマとアベのトランプとの間には共通点があるとみる。
わが国の馬鹿連中はこの「参上」を褒め称えているようだが(TVはみないのでわからない部分が多い)、これもまた冒頭の指摘と同様に、トランプなり共和党政権がアメリカ合州国で永遠に続くとでも勘違いしているのかもしれない。くわえて、あのザマを示したことはすなわち、米国の反トランプ勢力やEU、アジア諸国などもろもろに対して「あっち側」についたことを公にしたということになった意味を真剣に反芻する必要がある。
トランプ以前のオバマからハードに嫌われていたともいわれるアベではあるが、あくまでオレ個人の邪推として、アベがいわれのない事情(差別感情)によってオバマを嫌っていた可能性はないのかと想像することもある。少なくとも、オレはあのアベという男がその程度の人物だと思っているワケだ。もっとも、アベの信者(単に支持者というレベルだと、カネモウケに都合がいいからなどとの事情も考えられるので、信徒という言葉がピッタリだ)のオツムの具合も教祖と似たり寄ったり(思想・信条云々──うんぬん。でんでんじゃないYO──ということではなく)のようで、ネットニュースへの投稿欄などをひまつぶしにチェックするとそのザマがあからさまで面白い。ぁあ、その点は麻原の信者とは違いますなァ(笑)。
で、今回のタイトルだが、あの「尊師マーチ(麻原マーチ」(ショーコーショーコーというアレね)を替え歌「安倍マーチ」にしようかと思ったのだが、まったく語呂が合わない。そこで、アベハラシンゾーとしたところ、♪シンゾーシンゾーシンゾシンゾジンソー あ・べ・は・ら・シンゾー・・・という按配で、しっくりときてめでたしめでたしという話。
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