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猫池罵詈雑言雑記帳
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 昨日アップの「外患誘致罪 安倍」と同様に、案外こんなのもフツーに思いつくジョークのひとつかもしれない。個人的には「世界遺産」なんぞ(極論すれば)愚の骨頂だぐらいに考えているが、そういう視点を含めても、わが祖国・ニッポンはそのタイトルを冠するに相応しい存在に昇華したとはいえまいか?

 世界有数の経済大国にして、紛うことなき一大先進国。(なお高い目標はあるにせよ)社会的インフラの整備も十分に進み、社会保障制度もそのレベルを保守してきた。自由闊達な言論が保障され、人権もまた然り。自由主義の旗手として恥じない立派な民主主義国家だといえるだろう。じつは、日本という国は、本来は非常に暮らしやすくよくできた国なのである。

 ところが、それを自ら否定し、破壊への道へと進むニッポン。
 世界屈指の「自由かつ豊かな国」で、なぜかような逆行が選択されつつあるのか?
 これは非常に稀有な人類史のサンプルであり、教訓的遺産としてのちの世代に引き継いでゆくに相応しいのではないか。できれば、ニッポンと逆の道を歩みながら双子のように進化している朝鮮民主主義人民共和国との同時登録がいい。

 すでに報道の自由・独立は否定され、国民の一大関心事をあえて無視する公共放送を持つ自由主義先進国というのも珍しいように思うが(*注)、そのうえで「説明」だ「理解を求める」だなどと抜かしているバカもまた、個々としては世界遺産にもってこいかもしれない(てかよ、自分のバカを理解しなさいよ、あんた・笑)。

 いやまてよ。イグノーベル賞というものええなァ。
 ノーベル賞についても、オレ個人はなんら価値を認めていない。一方で、わが国の憲法9条がノミネートされており、オレ個人としてそういう価値観を持っているとしても、わが国の平和憲法を守り、国際的に広めるという点において非常に効果的だと考えているので、できれば受賞を果たしてほしいと願っている。それが、安倍政権のイグノーベル賞と同時受賞だったら最高ではありませんか!


*注:NHKテレビ18時の全国ニュースでは、件の戦争法案が完璧に無視されていた(こんなに国民的関心を集めている重要法案の審議・採決の舞台となった国会中継をわざと外した公共放送というのもすごい)。

 やや私事になるが、古い同級生がNHKの職員となっていたことが比較的最近になってわかった。とはいえ肩書き的には存分な出世をしているワケでもないようだが、先ごろ東京都心超一等地の高級分譲集合住宅(日本ではマンションと呼ばれているが?)を購入したとのことで慶賀にたえない。高級取りなんですなぁ……なぞとうらやむ気持ちはこれっぽっちもないが、受信料を支払うことのバカバカしさには結びつきますね(笑)。

 ところで、その18時のニュースでは、国立競技場関連の話題もあった。この問題に関しては、あのヨミウリだのサンケイだのという誤用おっと御用新聞までが批判記事を載せただのと揶揄されているが、彼ら御用新聞にとってのこの問題は、白装束騒ぎ(古いか)などと同じ格好のめくらまし(中国や北朝鮮なども類似の用法とされる場合がある)。これっぽっちも(?)問題視していないクセに騒ぎ立てて肝心の焦点を逸らす。それだけならいいが、(単なる想像だが)政府関連の広告予算なんかも関係していたりしてねぇ……。

※おまけ:
 安倍政権が、なぜここまで強硬姿勢を取れるのか?
 たとえば、元自民党幹部にして弁護士の白川勝彦氏(リスペクト!)は以下のように解説している。

その際、政権与党がいちばん重きを置くのは、国民の反対の度合いである。政権与党が引き続き政権を担当するためには、次の選挙でも勝たなければならない。政権与党は、国民が反対する法案を通すことにより、次の選挙で多数が取れなくなる事態を招くかどうかを、いちばん重要視するのだ。(中略)権力を保持するためには、次の選挙でも勝たなければならないと考えている。

※:LINK:“錦の御旗”を掲げる7~8割の国民を敵に回す安倍右翼反動内閣──永田町徒然草

 その後の展開はかくのごとし。
 あくまで個人的な見方だが、その背景には創価学会があるとみる。簡単にいえば、創価学会票に対する保障がなんらかの形であるのではないか? それゆえ仮に解散・総選挙となっても勢力維持が可能と判断しているのであろう。しかし、こんなにナメ切られた話もない。オレはオウム真理教と創価学会とを比較し、前者をエボラウィルスとするのであれば、後者はHIVだと勝手に考えているが、これはすなわち人類および社会に対する悪影響度という見方である(かつて自民党政府の暴虐に対し必死の抵抗をした創価学会・公明党はどこに行ったのか?)。エボラ出血熱はたしかに激烈な感染症ではあるが、死者からみればHIVやインフルエンザの足下にも及ばない。

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 じつはこのネタ、あのコイズミスネオ家畜政権時代にも罵詈雑言の具にしたことがある。ただし、そこにくるぶる怒りという点では、今回はその比ではない。

 外患誘致罪については、たとえばWIKI上にもその解説がある。
※LINK:wikipedia外患罪

 いわく、
外患罪(がいかんざい)は、外国と通謀して日本国に対し武力を行使させ、又は、日本国に対して外国から武力の行使があったときに加担するなど軍事上の利益を与える犯罪である。現在、外患誘致罪(刑法81条)や外患援助罪(刑法82条)などが定められており、刑法第2編第3章に外患に関する罪として規定されている。>(リンク記事)
 であり、一部では「有罪=死刑」となるわが国唯一の刑法として知られている。

 なにしろ、安倍政権ときたら、あえてわが国を戦争に参加させようというのである。それもわが国の防衛とはなんら関係のない“他人同士の諍い”にすらわざわざクビを突っ込んでその片方の側に加担するというキチガイぶりである。ようするに、我らが祖国に対し軍事的(テロを含む)危機を誘導しているのである。それも(おろらくは)“宗主国”であるアメリカ合州国という外国政権と共謀してだ。立派な「外患罪」ではないか?
(※どういう次第か、ある種の疾患者とこのキチガイという言葉とを結びつけて、それが人権問題にあたるなどという誤解がまかり通っているが、エロ漫画編集者・塩山芳明氏の弁を借りれば、それこそが失礼というものではないのか? キチガイというのは、病気や障害とは一切関係がないではないか。しかし、現政権ほど、このキチガイという言葉が似つかわしいシロモノはないであろう。言い換えれば病気の類ではないのだし、このキチガイ政権に対し情状酌量の要はないわけだ・笑)。

 そう思いつつ、念のため外患誘致罪をおさらいしようとネットで検索をかけたところ、「予測ワード」みたいなのがありますでしょう? そこにきちんと「外患誘致罪 安倍」なんてのが候補としてお出ましになるのだから愉快である。つまり、似たような考え・思いのひとびとが少なからず存在するということであり、もっといえばそれほどに怒りや憎しみをあのバカに抱いている層が厳然としてあるということである。

 弁護士の白川勝彦氏(リスペクト!)は断言する。

安倍右翼反動内閣は、世界の各地に存在する軍事独裁政権と同列視してもよい政権だということである。>(下記リンク記事)

※LINK:舌舐めずりして 8割の国民に牙を剥いて襲いかかる 安倍右翼反動内閣ー永田町徒然草

 そして、そのファッショ政権はつぎのような暴挙に出る。

ファシズム・右翼反動政権が、最後は国民に牙を剥くのは、世界の歴史の教訓である。>(リンク記事)

  だが、あえてここにひとことつけくわえたい。

 ファシズム・右翼反動政権が、最後は国民に牙を剥くのは、世界の歴史の教訓である。しかし、結局は民衆によって打倒され、やがて裁かれる運命にある。それに加担した愚か者どもを含め。

 またぞろ馬鹿の取り巻きのひとりがくだらない持論をぶったとかで、お茶の間に怒りと失笑とを提供した。
 これはもちろんお笑いで済ませられる発言ではなく、さてどうやって罵倒してやろうかと思っていたところ、藤原新也氏が極めて簡潔かつわかりやすく“代弁”していてくれたたので、そのリンクをしておくこととした。

※Link:永遠のゼロ。──shinya talk

 上記リンク記事で、藤原氏はこの取り巻きについてこう締めくくっている。

ここまで来るとこの男、元々学生テレビタレントの大阪出身だから時代の要請に従い「極右コメディアン」として吉本興業に席を置いた方がお似合いだ。

あるいはここまで来ると今のまま世間に泳がしていた方が(極右の馬鹿ぶりが際立つので)よいのかも知れない。

いずれにしても百田というのは近来希に見る「永遠のゼロ」である。

 この百田某という男の本業は売文家らしく、かつそれなり以上に出版社の売り上げに貢献しているようだ。残念ながら一連の“ご高著”は読むつもりもなければ目を通したことすらないが、高評価を受けている一方で批判以前にバカにされているフシも、関連報道をみるとあるようだ。

 そこでまず思い出すのがあの山本七平氏である。出版社社長にして売文屋。自社から出版した出世作の『日本人とユダヤ人』(現在は角川文庫。筆名は「イザヤ・ベンダサン」)は生半可な知識を自己流にこねくり回して詭弁を並べただけのシロモノだったが、これが当時は大ベストセラーとなり、いまなお版(犯でも可?)を重ねているカネのなる木。こちらは『日本人と~』のほか雑誌掲載のエッセイなどいくつかに目を通しているが、あくまで個人的な感想ではあるけれど、にわかには理解困難な奇怪な文の羅列としか思えなかった(『日本人と~』については宗教学者の浅見定雄氏が著書『にせユダヤ人と日本人』〈朝日文庫〉のなかでそのペテンぶりを徹底的に論破しており、双方に目を通した感想では「まったくその通り」と納得せざるをえなかった)。

 この百田という男にせよ山本氏にせよ、彼らを“右翼”と規定するムキがあり、リンクした藤原氏の記事では「極右の馬鹿ぶりが」との言でそれを肯定している。だが、とりわけここで問題となっている百田某は、はたして“右翼”なのだろうか? どうも右翼云々以前のお子さま的いきがりおじさんにしか思えないからだ。というよりも、こんなのと一緒にされては本物の右翼人、イデオロギーとしての右翼に失礼というものであろう。むしろこういうのは芸者右翼というのが適当な位置づけであり、ようは右翼的言動や売文よってチヤホヤしてもらえかつカネが入る、その積み重ねによっていつの間にかそれが己の思想だと思い込んでしまったに過ぎないのではないか?

 そういう視点を持つと、あれこれと類似品(大阪の某あんちゃんなど)の顔が思い浮かびもするが、気の毒なのはどっかのお馬鹿さんの周囲がそんなのばかりになりつつあるということである。ごく最近では右翼人と十分に捉えうる超保守学者らからも三行半を突きつけられた格好だが、公費でマンガ本を買ってもポツダム宣言(おそらくは日本国憲法やTPP関連書類も)すら読むつもりもない権力者きどりの集まりに対し、さすがに「つきあっていられん」と我に返ったのであろう。

 ついでながら、一般語として定着した感のある「ネット右翼」をはじめとする右翼的なひとびとに対しても、じつは疑念を抱いている。言い換えると、それが本当に個人個人の思想であるならば、きちんとものごとに対し向き合いかつ己のアタマで考え抜いた末にたどり着いた考えであるならば、それはそれで敬意は持てる。だが、単に“サヨク”が気に食わない──たとえば、権力に対するアンチテーゼとしてのデモなどを含む市民運動や労働組合活動や言論などなど──などといった低レベルの反発に端を発している面が多々あるように思えてならない。どっかの御仁だかが創作した(?)「プロ市民」などという言いがかりもその類。じつはこうした手合いは、彼らがいうところの“サヨク”にもいて、オレ自身も「とてもつきあっていられん」とサジを投げたことがあるのだが……。

「人間はクズでも面白い小説書く奴はいくらでも」というのはエロ漫画編集者・塩山芳明氏の弁(『出版業界最底辺日記』ちくま文庫)だが、ではさて、この百田某の著作はどうか。ドラマ化された小説もあったらしく、それについて触れた記事──いわく、さきの大戦中、戦場で上官に対し「死にたくない」などと申し立てた日本軍の一兵卒がどうのといった内容──をわが母堂に読ませたところ、「そんなバカなことあるワケないじゃないの」と文字どおりにハナで笑っていた。あの時代は、そんなこと死んでも口にできなかったというのが、描かれた時代を生き、兄が戦場(いわゆる「南方戦線」に送られ、のちに本人が生々しいエピソードを聞かせてくれたことがある)に送られた経験のある人物の証言だ。

参考記事Link:日本アカデミー賞受賞!『永遠の0』は平和ボケの戦争賛美ファンタジーにすぎない─リテラ

 ひょっとして、作者の根っこにあるのは「ガンダム」に代表されるアニメ作品ばっかじゃないのか(笑)。そんな疑念すら抱いた。でもって、そんな輩が政権の「ブレーン」ねぇ。これがわが祖国の実態だとは、オレは心底悲しいよ。

「今帰ったペコペコした男、君達は知らんだろ?(中略。彼は)一時は凄い羽振りの売れっ子だったんだ。(中略)僕も『コミックVAN』時代に頼んだら、鼻水もひっかけない。〈僕ぁページ1万円以下じゃ描きませんよ〉なんつっちゃってね。」(中略)ところが今じゃあれ。〈遠山先生、いくらでも結構ですから、何かお仕事ください〉だよ。ハハハハハ……」

 引用したのは『出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代』(塩山芳明著・アストラ刊)の一節。著者は現役のエロ漫画編集者(編集プロダクション社長)。引用部分は自らの業界のさまを語るなか、かつての「ロクでもない記憶しかない(同書99ページ)」かつての上司(故人)についてふれたくだりだ。漫画家側にも言い分はあるに違いないが、ようは一部元売れっ子漫画家の「最盛期の傲慢」ぶりと「凋落後の彼らのみじめさ」という点。だが、じつはコレはお互いさま。

<遠山の凄いのは、自らが情け容赦なく切り捨てた漫画家に、(彼らが売れっ子になってから)平然と再び依頼する点。切ったほうはともかく、切られた側は恨みを忘れていない。ケンもホロロというか、この一言が叩き付けたくて、今日まで業界で頑張ってたってな対応。>(50ページ。()内はブログ筆者が補足)

 本書ではコミカルに語られてはいるが、案外コレは大切なことだ。人間たるもの、いかにエラくなったとしても謙虚をいうものを忘れてはならないのではないか。たとえ腹のなかはどうあれ、自らの傲慢はやがて自分に跳ね返ってくるものなのだと常にいましなければとオレは思う。

 さて、ここにきて、われらがアベシンゾー大先生とそのおとりまきにも、その事態は近づいてきたようである。“子飼い”ないし“同志”だと思い込んできた(?)憲法学者からこぞって「NO」を突きつけられ、自民党内部からも反発の声が表面化してきたからだ。それらは世論調査の結果とも重なる部分が多い。あくまで個人的な見方だが、ひとつは我慢を重ねてきたひとびとが機を捉えつつあり、いまひとつは化けの皮がだれの目にもわかるように剥がれてきたということではないか。

 ケッサクなのは、アベ一派がとてもまともには言論で対抗しえていないというところであろう。たとえば、自らが国会に招いた憲法学者の見解が意に反しており、かつ大勢がそのとおりである事実に対し「数ではない」とウソぶく馬鹿。「数ではない」というのであれば、過去にさかのぼって「数」で押し切った採決をすべて無効にしてごらんなさいよ(笑)。もちろん「数ではない」という言葉そのものは間違いではないけれど、こういう具合にご都合主義そのものな使い方をするとは、もう笑い飛ばすほかにはない(哀れんでもいいかもしれない)。さらに最高裁判決すら反故にせんとする政府・与党って、いったいなんなんでしょうねぇ(明治憲法下における判決ならともかく、れっきとした自民党政権下における判例である・笑)。こんなんで法治国家とは驚きだが、いうまでもなく中国や韓国がどうだのと外国のことをせせら笑っている場合じゃねぇぞ、お馬鹿さんたちよ。

 その「お馬鹿」ぶりの好例が、あのヨミウリがネット配信した記事であろう。

看過できないのは、政府提出法案の内容を否定するような参考人を自民党が推薦し、混乱を招いたことだ。参考人の見識や持論を事前に点検しておくのは当然で、明らかな人選ミスである。(集団的自衛権 限定容認は憲法違反ではない)
読売新聞 / 2015年6月6日 1時10分)

 驚いた。これでは、与党が推薦した参考人(憲法学者)が政府の狙いと反する見解を表明したこと、さらにそうした参考人を与党が推薦したことが国会の「混乱を招いたこと」になってしまう。しかし、こんなことはちょっとおませな小学生レベルでも看破できるレベルの詭弁だ。混乱を招いたのはかような法案を(一説によればアメリカ合州国の意向を丸呑みして)国会に提案し、それを強行しようとしている政府・与党の側ではないか。読者を笑わせるのも結構だが、ギャグの程度としてもいささかお粗末(ついでに自社独自のシロモノにすぎない見解までさも「事実」を報じるがごとくつけくわえているという厚顔無恥ぶりはどか。「~と当社は考える」とでもしておけばまだしも謙虚さがあるというものだがよ・笑)。

「潮目が変わった」
 弁護士の白川勝彦氏は、氏のHP5月24日掲載記事でそう語っている。ここにきて、そのとおりかもしれないと思うようになった。
潮目が変わった。ー永田町徒然草


氏は6月10日のアップで、さらにつぎのような一文を寄せている。
池に落ちた犬は叩け。ー永田町徒然草


先週の土曜日に、“あと一突きで、安倍政権は頓挫する書いた。昨日今日と、私なりに国会情報等を懸命に収集した。その結果は、“もう勝負は付いた”ということである。情報の専門家である筈のマスコミは、何故このことを報じないのだろうか。現在のわが国の報道は、北朝鮮や中国と同じレベルである。マスコミよ、恥を知れ

 上記ヨミウリの提灯持ち記事など、その最たる部類であろう。
 しかし、彼らは(飼い主たる)このとんでも政権が、永遠に続くとでも思っているのだろうか? NHKの恥知らず会長が政府が右というものを左とはいえないといった類の持論をぶちまけたが、ではさて、もしも万が一にもにも日本共産党が政権に就いたら、あんた同じことを主張できるのかね? あんたにもまた、落ち目のエロ漫画家と同様の運命が待ち受けているのではありませんか?

 ところで、その共産党もまた、この「潮目」の変化を摑んでいるようだ。

自民・村上誠一郎議員のあいさつ 日弁連院内勉強会ーしんぶん赤旗

 リンクは同党機関紙「しんぶん赤旗」の表題どおりの記事。自民党の村上誠一郎衆院議員が10日の日弁連主催の院内勉強会「『安全保障法制』を問う」の席上で発言したその要旨をまとめたものである。

 さらに今日(6月13日)アップでは、自民党(元を含む)の大ベテラン政治家の発言を詳しく報じている。

「戦争法案「国策を大きく誤る」山崎・亀井・藤井・武村氏 元自民幹部ら反対表明ーしんぶん赤旗

 山崎拓氏は戦争法案が成立することになれば「不戦国家から軍事力行使国家へとの大転換を意味する」という誤解の余地がない見識を示した。件の会見や記事では触れられていないが、そうなればカネ(国民の税金)の支出先も自ずと変わらざるをえないことにも留意する必要がある。なんでも、あのオスプレイを「倍の価格で購入」したとも言われるが、こんなレベルでない莫大な出費も見込まなければならないだろう(ついでながら、ロッキード事件を連想したのはオレだけだろうか?)。消費税を上げる一方でこの有様なのである。

 つい長々とやってしまうが、もうひとつだけ触れておきたい。
 与党が12日に強行採決を狙い果たせなかった「派遣法改悪案」についてである。
 
 当ブログで関連したことを何度か触れてきたが、こんなモノがまかり通った先になにが起こるか?
 表だって論議されているのは雇用の不安定化(雇用者都合のクビ切りが自由になるなど)だが、それはすなわち行政として以下の収入に齟齬をきたすことに結びつく。

 所得税
 健康保険税
 年金

 所得税は単純。被雇用者の所得が減れば税収もリンクするだけである(もちろん、非正規雇用下にあってもある程度以上の収入を確保することは可能だし現にあるが、現在論議されている法案によって影響を受けるのはそうなりづらい一般労働者である)。ではさて、それによって生じた不足分をどうやって補うつもりなのですかな?
 健康保険税と年金はどうか? じつはこれも単純で、「払いたくても払えない」層がより拡大してゆくことになるであろう。雇用する企業側にとっても大変だろうが、企業と被雇用者がともに負担するという現システムがあってこそ、機能できている面もあるのではないか? 払えない……。それが行き着く先は破綻である。単純に個人や雇用者だけの収入云々の問題ではないのである。

「派遣法改悪」の背後には人材派遣業界が蠢いているともウワサされるが、いまひとつはアメリカ合州国資本を含む保険業界からの恫喝もあるのかもしれない。あたかも別件でコトを進めるようにして、まんまと目的を果たす。手品のようでもあるが引っかかってはならない。ふと北朝鮮で起きた数百万人規模といわれる餓死事件が思い浮かんだ。ジャーナリストの萩原遼氏(氏以外にも)は、それを金正日が仕組んだ故意の大量殺人だと看破している(たとえば『金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く』文春文庫 )。

 独裁政権のザマというのは、いずれも似たり寄ったりということか・・・。

 かねてから不可思議で仕方がなかったことのひとつに、われらがアベシンゾー流の“解釈改憲”とやらがある。そもそもが、アベが目の敵にしている日本国憲法第9条のどこをどのように読めば、ああいう“解釈”とやらが可能なのかがさっぱり理解できないからだ。
 法令をはじめ「きまりごと」を示す文章にはとかくわかりづらいものが多いが、そんななかでもわが国の憲法は明快な部類に入るであろう。たしかにファジーな部分がないとはいわないにせよ、そうそうに解釈が困難な文章が並べられているとは思えない。

 にも関わらずああいう“解釈”がなぜ飛び出してきたか?
 ある種、その解答を示したのが、5月20日に実施された国会での党首会談だ。

 わが国の首相は語った。
「詳らかに読んでいない」

 これは日本共産党の志位和夫委員長から提起された「ポツダム宣言のこの認識を認めないのか?」という問いに答えたもので、憲法について直接触れたものではない。だが、それに対する国会での答弁はかくのごとし。「詳らか」もヘッタクレもない。コトは単純。(大任を背負うべき政治家として)それを「読んだか読まないか?」それだけである(逆に、読んでいるにも関わらずそうした答弁をしたのであれば、アベの本質が著しい不誠実さにあるか、そうでないというならば国会軽視という政治家として致命的な欠陥が詳らかにされたことになってしまう。ましてや改憲だの戦後レジームがどうのなどと騒ぎ立てている張本人にしてニッポンの首相である。しかしその論議の前提にすら達していないとはねぇ。アベサンよ、あんたひょっとしてホンマモンの馬鹿なのか?)。

 この事実は、すでに国際的にも流布され、ある種の“国恥”として拡散しつつあるようにも思えるが、こういうわが国の政治化としておよそ不適格な男だからこそ、ああした“解釈改憲”などという詐欺を思いつくことができたのではないのか? おそらくは、その第9条はおろか、日本国憲法をすべからく読んでいないのがあのアベシンゾーという人間なのに違いないという推論が容易に成り立ちはしまいか?
 これはもう、考え方だのイデオロギーだのの違いという問題ではなく、いわんや「人間性がどうの」などというポエムチックな問題でもない。単純に政治家としての資質の欠如そのものである。

 断っておくが、安倍晋三さんという一個人が「ポツダム宣言」について訊ねられ、「読んでいないから」とかわしたことを問題にしてるのではない。「ポツダム宣言」にせよ「日本国憲法」にせよ、きちんとあるいはほとんどまったく読んだ経験のない人は、それこそゴマンといるだろう(なかには「あべさんのどこがいけないんだよ。オレだって「ポツダム宣言」なんか読んだことない是!」などと飲み屋やらネット上やらでクダを巻いてるヤツはいそうだが、そういう手合いもオレからみれば「馬鹿」の類。読んだことがないことについてではなく、一市井人と首相との立場の違いが理解できていないことに対しだ)。
 カレはわれらが日本の政治家、それも首相である。であれば、たとえそれらの内容が自らのイデオロギーに反する内容であったとしても「ポツダム宣言」や自国の憲法ぐらいを「詳らかに」理解しているのが最低の資質といえるハズだ(繰り返すがそんな無知な前提に立って「改憲」だの「戦後レジーム」がどうのなどと叫び続けているとは驚いてもしょうがないが驚きだ)。それを自らの無知を言い訳に答弁逃避を図るとは、「馬鹿も休み休み言え!」とはこういうことを指す。市井のひとびとが飲み屋でクダを巻いているのとはまったく違うのである。

 言い換えると、そんな無知な男だからこそああした政策を「粛々と」進められるのかもしれないが、問題はああいうのを国会議員、それも首相にしていい気になっているニッポンジンにあろう。韓国だの中国だのと外国のことを嘲ってる場合じゃないだろうよ、お馬鹿さんたちよ(笑)。

 それにしても、学業優秀を貫き官僚として責任ある立場にあるひとびとは、ああいう無知な首相を戴いていることについてどう思っているのか? せっかく数々の難関を潜り抜けて“エリート”の仲間入りをしたら、じつはあんな無知な輩でも首相としてイイ気になっていられるとは。あんなザマを見せつけられた子どもたちは、それこぞバカバカしくなって勉強なんぞしなくなったりしてなァ(笑)。
(どっかの国のトップみたいに)まんまと世襲さえすれば、無知なお馬鹿さんでもなれるのが、ニッポンの政治家のようなのでございます。

 しかしまぁ「バカとハサミは使いよう」という言葉もある。官僚機構や財界、くわえてアメリカ合州国にとっては、むしろそのほうが好都合なのかもしれない。そうだとすれば、日本人も馬鹿にされたものである。あんなのを首相にしてんだから自業自得ともいえるが、巻き添えにされるのはたまったものではありませんな(笑)。

※おまけ:
 ここはひとつ、抜き打ちで「わが国の国会議員にあるべき最低限の資質ペーパーテスト」でも実施してみたらどうか? 弁護士や医師、教諭、不動産取引、旅行業斡旋……、あるいいは自動車の運転をするにあたってだってペーパーテストがあるのだ。選挙の洗礼も重要だが、それらに比べるとニッポンの政治家ってのはかくも軽々しいシロモノなのか(まぁ、テストをすればいいって問題でもないが)。
 ついでに、TPPもそんなセンスで論議モドキをしてるんだろうなァ。もっともアレは、先方(アメリカ合州国)が一方的に自国語(米語)で押しつけてきているシロモノで、一説によれば日英語に堪能であってもその条文の翻訳が困難だとも聞く。しかしアベ政権の面々(いちおう全員とまではいわない)がそれ以前の姿勢あるいは能力の持ち主であることは十分に想像できはしないだろうか?

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 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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