平成の大疑獄「森友学園事件」をめぐり、極右(ないしそれに相当すると思われる)著名人たちの慌てぶりがなんとも愉快でかつ見苦しい。
このところ、あの麻原彰晃おといオウム真理教との親和性をネタに、安倍尊師だのといった比喩をしてきたが、たとえば下記リンクの極右女史の答弁などは、まさに「札束を抱えて屋根裏部屋に隠れていた麻原」のごとしではないか(笑)。
※稲田防衛相が虚偽答弁 「森友」裁判で出廷記録判明 一転して撤回、謝罪
なんというか、このテの連中のおしゃべりやらいいわけやらをチェックしていると、彼らのベースにあるのはイザヤベンダサン並あるいはそのものの出任せのオンパレードではないかと思えてくる。これが「床屋談義」の類なら罪はないが、まっ、ようするにオツムの程度がそんなレベルなのであろう。気の毒なことである。
ところで、この事件の背後で「共謀罪」新設に向けての悪巧みが着実に進行している点も忘れてはならないが、仮にわが国の政治が正常なのであれば、タテマエどおりであれば現行法で対応できるような仮定に対する法案云々(うんぬん)どころではないハズだが、どこ吹く風のごとく成立強行に向けての準備が進められつつある。言い換えれば、正常ではないのだ。わが国の政治は……。
先だって、韓国大統領が引き摺り下ろされた。あたりまえのこととして、韓国内では賛否両論がぶつかっていたようだが、結果としては大衆の多くが求める方向に舵が切られたようではある。だが、それをさしてあの国が「赤化」するなどといったとんでもない出任せが一部で流布されているのこのニッポンという国のバカぶりといったらどうか。
どうやら、次期大統領候補のなかに、対北朝鮮政策においていくぶん柔軟な姿勢を見せているらしい人物がいるとかいないとかいったことが根拠のひとつになっているようだ。また、大衆が草の根からはじまり一連の罷免要求運動に発展したあたりをさして、どっかの出任せ野郎の造語に違いない「プロ市民」だのといったレッテルを匂わせて、ゆえに「赤」だのなんだとの誹謗してるのがその正体である。
「赤」というのはいうまでもなく社会主義者や社会主義国家などに対するレッテルではある。一般には誹謗というか嫌悪的な用いられ方をしているが、となれば嫌悪するだけの根拠があってしかるべきだ。そこでなぜ「赤」なんぞと嫌われるのかと考えてみると、旧ソ連はもとより、社会主義体制を敷いた国家の大半が“西側諸国”の自由主義とは遠く隔たった圧政を強行し、極めて不自由な社会状況を見せていたことが思い浮かぶ。こうしたザマに対しては、上に引用した記事の発行元である日本共産党としても距離を措くほはなかったようで、ソ連はもちろん中国共産党との関係もけっして良好とはいえないようだ。また、近年の様子を観察すると社会主義云々(うんぬん)よりもむしろ自由主義下でのルールづくりといった点に重きを置いているように思える(綱領はさておいてだが)。
こうした嫌われ者の「赤」、不自由極まる独裁統制国家の代表格が北朝鮮であろう(アレが社会主義といえるのかどうかという点については考えるべき余地が多いと思うが)。
徹底した管理社会。金日成とその後継者たちを頂点とした思想統制。権力者主導による情報統制・・・
ここに頂点主導による粛清や市民虐殺、極度の貧困などが加えられると思うが、根幹となるのは「金日成とその後継者たちを頂点とした思想統制」につきる。
ところが、我らが安倍尊師が政権を握ってからこのかた、わが国はどのようになりつつあるか?
・国民管理番号の導入や共謀罪の新設、学校は大丈夫か?
・教育勅語復活の目論見?──唯一思想強要への道とみる
・権力者主導(ないし阿吽の呼吸)による情報統制
・産業優先の過労死レベル残業の合法化
・(ついでに)尊師とお友だちになれば優遇され放題のデタラメ社会(こりゃ韓国的ではありますな・笑)
挙げようと思えばいくらでもあるのだが、さしあたりこの程度にしておく。なにが言いたいか?
不自由な独裁社会をつくったのが「赤」なのであれば、それを目指す安倍自民・創価学会タッグは、まさに「真っ赤」ではないか。
隣国の「赤化」云々(うんぬん)を茶化しているヒマがあるなら、自分の国の心配でもするほうがなんぼか有益というものですな。まさに平和ボケ。自分たちの平和を脅かすのは外国ばかりじゃないよ。
ところで、自称「リベラル派」としてはこんなことは冗談でも言ってはならないというタテマエを持つのだが、せめて戦後ドイツ程度には戦前の遺物を抹殺すべきではなかったのかと近ごろ痛感するようになった(言い換えると攻撃ではなく応戦としてである)。
ひとつだけ具体例を挙げよう。あの極右女史が評価しているらしい「教育勅語」はその典型だ(しかし、あの内容を評価するのであれば、「ご退位」をご希望されている「天皇陛下」をもっと大切にするべきでは? ようは、彼らが求めているのは自分たちにとって都合のいい「天皇」にすぎず、まったくのご都合主義にほかならないのだ。現天皇に対する態度としては、安倍尊師一派なんぞよか、「赤」扱いされている日本共産党のほうからよほどの敬意を感じますが、いかがであろうか(笑)?
■おまけ:
野球の国際大会「WBC」がたけなわである。といってもこれっぽっちの関心もなければTV中継はもとよりネットの配信記事すらチェックしないが、あの「侍ジャパン」ってのはどうになからんのですか? わが国はジャパンじゃなくて日本! これはいうまでもなく野球だけの話ではないが、国際大会ということでへりくだっているつもりなのか、それが宗主国の公用語だというところも気に食わない。
ちなみに、今大会の本選出場国それぞれの公用語をみてみると、
・日本:日本:にほん、にっぽん
・台湾:日本:リーベン
・韓国:일본:イルボン
・中国:リーベン(北京語)・ヤップーン(広東語)など
・オランダ:Japan:ヤパン
・イタリア:Giappone:ジャッポーネ
・ドミニカ共和国:Japón:ハポン
・プエルトリコ:Japón:ハポン(英語も公用語)
・アメリカ合州国:Japan:ジャパン
・キューバ:Japón:ハポン
・ベネズエラ:Japón:ハポン
・カナダ:Japan:ジャパン(州によりフランス語も公用語)
・オーストラリア:Japan:ジャパン
・メキシコ:Japón:ハポン
・コロンビア:Japón:ハポン
・イスラエル:יפן:ヤパン
自国の公用語でわが国を「ジャパン」と呼んでいるのはなんと16カ国中3カ国しかない。予選敗退国も似たようなもので、12カ国中3カ国にすぎないのだ!
まっ、こんなささいな(?)ことであれこれ罵詈雑言するのもなにかとは思うが(笑)、でも、自称愛国者としての心境は「みっともないからやめてほしい」のひとことに尽きる。
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