このブログで何度か取り上げている「後期高齢者医療制度」への関心は日増しに高まっているようにみえる。日々の報道で目にしない日はないし、民主党もこの問題を積極的に取り上げるなど(まぁ遅ればせながらだが)、政府としても逃げ道が次第になくなってきたという印象だ。4月11日の「東京新聞」朝刊トップもこの問題を取り上げており、厚生労働省が言い張っている「一般的に低所得者は負担が軽減される」がじつは虚偽を含む言い分であったことを伝えている。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008041102002813.html
すなわち「東京二十三区では、年金が年間三百万円台以下の人はおおむね保険料が上がり四百万円台以上の人は下がる。年金が厚生年金平均額の年間約二百万円の単身の場合、国保の保険料は年間約三万二千六百円だったが、新制度では年間約五万三千八百円となる。東京都の市町村ではほとんどの所得層で上がる」(リンク記事)であり、より弱い立場にあるひとびとに負担増のしわよせがある制度だというのである。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008041102002813.html
すなわち「東京二十三区では、年金が年間三百万円台以下の人はおおむね保険料が上がり四百万円台以上の人は下がる。年金が厚生年金平均額の年間約二百万円の単身の場合、国保の保険料は年間約三万二千六百円だったが、新制度では年間約五万三千八百円となる。東京都の市町村ではほとんどの所得層で上がる」(リンク記事)であり、より弱い立場にあるひとびとに負担増のしわよせがある制度だというのである。
7日夕方のNHKニュース。「後期高齢者医療制度」にからむあの“口だけ木偶”の国会での答弁を伝えていた。この悪法についてはやっとこさ世間で問題視されてきたが、不思議に思ったのがNHKがきちんと制度名を用いずに「75歳以上の高齢者を対象に今月からはじまった医療制度」という具合に言葉をぼやかしていたことである。なぜ「後期高齢者医療制度」としないのか? 通常であれば正式名称か一般的な略称でもって伝えるのがあたりまえであり、なんとなくだがそこに意図的な思惑を想像させる。この制度はいかにも見心地が悪く印象最悪の名称を持つが、むろん問題の根幹はそんなところにあるわけではない。しかし、その法制度の精神そのものの本質を顕わしているとはいえるし、こんなものを考えついた官僚のアタマの中身をわかりやすくしているともいえるだろう。
3月31日、道路特定財源と暫定税率が期限切れとなった。テレビニュースなどでは各地で起きているガソリンスタンドの値下げや一部で起きた品切れの模様などをこぞって伝え、この国民の関心事について大きく取り上げている。この期限切れが意味するところは重要だ。すなわち、過去に得た数にモノを言わせてあれこれ策を弄する自創政権に対し、国民の多くが参院選という場で「ノー」をつきつけたからこそ実現した事態なのである。仮に、あそこで政権側に勝たせていたとしたら、これは間違いなく租税特別措置法も道路整備財源特例法も自動的に延長されていた。つけ加えるならば、そうなったときのその議論の席上で民主がどういう態度に出たかどうかもわからないが、それをとにかくとしても、与党の横暴に一定の歯止めをかけることが可能なのだという事実を目の当たりにできたことの意味は極めて大きい。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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