1年なんていうのは本当にあっという間のようでもいろいろなことが起こるものです。このブログは、前身の「日々是雑感」でおよそ2年半続けた週1アップから、アップできるときにするという方式に改める形でスタートしましたが、それでも今日を含めて91本のコラムになりました。これは、それだけ記しておきたいことがつぎつぎと起こったからですけれども、もとより記しておくべきことという見方では全体のほんの一部にすぎず、まだまだですにゃぁという感じもします。
ブログの記事をつくるうえで重要視しているのは、いうまでもなく自分が思ったことや感じたこと、考えたことを正直に言葉にしてゆくということですが、内容として意識してきたことのひとつに、事実はどうなのか?ということとものごとに対する見方を示すということがあります。いかに解釈を施そうとも事実は事実として厳然とわるわけですが、それをみてゆくうえで……というより、これはむしろ伝える側としてのマスメディアの姿勢の問題なのですが……その視点はどうなっているでしょうか? ここを重要視しているわけです。
たとえば、沖縄の集団自決をめぐる教科書検定問題を報じるさい、それは市民の側にたった視点なのか、それとも為政者側にたったものなのでしょうか。むろん一般的な報道には客観性という必要条件はありますが、じっさいには客観性を装いながらもなんらかの立場に視座があることは、子細に検分するまでもなくよくあることです。はたして“大新聞”の一員である「産経」や「読売」はハッキリと為政者側(もっといえば反動右翼側)にたった報道をしてきましたし、逆に「東京」あたりになると、どちらかといえば事実と市民の側にスタンスを置いているように見受けられます。そんなわけですから、記事そのものは同じ事象なり事件なりをみていても、できあがる紙面はまるっきり異なる内容になってしまうわけです。
このことは、受け手側としては、報じられているその内容や物言いについて常に疑いを持つ必要があるのではないかということにつながってきます。つまり、ある記事なり報道なりをみて、「事実はこれだけなのか?」とか「これは逆の見方ではどうなるのか?」というふうに、立ち止まる必要があるということです(そうやってみてゆくと、イラクやアフガニスタンの問題が、テレビを中心として、おもにアメリカ合州国側の情報と視点によって報じられていることが自ずとみえてきます)。
いうまでもなく、このブログは自分個人の独断と偏見による内容を心掛けています。しかし、それは言い換えれば、日々タレ流しされている報道や情報の類に対して、自分なりの見方や視点を示すことでもあり、お読みくださっている方々に対して「こういう見方はどうでしょうか?」と自分なりの考え方の問いかけをしていることでもあります(不遜ながら、なんらかのヒントにでもなってくれたらいいなぁとも思っています)。そして、それを裏づけするための情報を集め、自分自身を含めて考えるための材料として紹介したり提示したりしているわけです。
甚だ未熟かつ言葉の足らない面もあるとは思いますが、08年もなんとかやってゆきたいと思います(本業のほうもさらにはんばらねば!)。引き続きまして、よろしくお願い申し上げます。
*紹介記事:
年末最後のアップということで、政治評論家の森田実氏の論評から3点をリンクにて紹介しておきます。
「弱者を見殺しにする国でいいのか・1」
「弱者を見殺しにする国でいいのか・2」
「弱者を見殺しにする国でいいのか・3」
ブログの記事をつくるうえで重要視しているのは、いうまでもなく自分が思ったことや感じたこと、考えたことを正直に言葉にしてゆくということですが、内容として意識してきたことのひとつに、事実はどうなのか?ということとものごとに対する見方を示すということがあります。いかに解釈を施そうとも事実は事実として厳然とわるわけですが、それをみてゆくうえで……というより、これはむしろ伝える側としてのマスメディアの姿勢の問題なのですが……その視点はどうなっているでしょうか? ここを重要視しているわけです。
たとえば、沖縄の集団自決をめぐる教科書検定問題を報じるさい、それは市民の側にたった視点なのか、それとも為政者側にたったものなのでしょうか。むろん一般的な報道には客観性という必要条件はありますが、じっさいには客観性を装いながらもなんらかの立場に視座があることは、子細に検分するまでもなくよくあることです。はたして“大新聞”の一員である「産経」や「読売」はハッキリと為政者側(もっといえば反動右翼側)にたった報道をしてきましたし、逆に「東京」あたりになると、どちらかといえば事実と市民の側にスタンスを置いているように見受けられます。そんなわけですから、記事そのものは同じ事象なり事件なりをみていても、できあがる紙面はまるっきり異なる内容になってしまうわけです。
このことは、受け手側としては、報じられているその内容や物言いについて常に疑いを持つ必要があるのではないかということにつながってきます。つまり、ある記事なり報道なりをみて、「事実はこれだけなのか?」とか「これは逆の見方ではどうなるのか?」というふうに、立ち止まる必要があるということです(そうやってみてゆくと、イラクやアフガニスタンの問題が、テレビを中心として、おもにアメリカ合州国側の情報と視点によって報じられていることが自ずとみえてきます)。
いうまでもなく、このブログは自分個人の独断と偏見による内容を心掛けています。しかし、それは言い換えれば、日々タレ流しされている報道や情報の類に対して、自分なりの見方や視点を示すことでもあり、お読みくださっている方々に対して「こういう見方はどうでしょうか?」と自分なりの考え方の問いかけをしていることでもあります(不遜ながら、なんらかのヒントにでもなってくれたらいいなぁとも思っています)。そして、それを裏づけするための情報を集め、自分自身を含めて考えるための材料として紹介したり提示したりしているわけです。
甚だ未熟かつ言葉の足らない面もあるとは思いますが、08年もなんとかやってゆきたいと思います(本業のほうもさらにはんばらねば!)。引き続きまして、よろしくお願い申し上げます。
*紹介記事:
年末最後のアップということで、政治評論家の森田実氏の論評から3点をリンクにて紹介しておきます。
「弱者を見殺しにする国でいいのか・1」
「弱者を見殺しにする国でいいのか・2」
「弱者を見殺しにする国でいいのか・3」
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文化庁が主催する2007年度の芸術祭賞が21日に発表された。NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜」がドラマの部で受賞したほか、大衆芸能部門で歌手の石川さゆりさんらの受賞が決まったという。
この賞のいわくや受賞の価値などについてはまるっきり無知だし、受賞イコールで作品やひとを評価する趣味はないので、ふだんならさっと目を通しておしまいにしてしまうところであった。まぁ、「鬼太郎が見た玉砕」はたしかに力の入った作品に思えたし、テーマ的にも興味を惹くものであった(残念ながら全編を通してゆっくりとはみられなかったが)。おそらく賞に価する評価があればこその受賞なのであろう。
で、なぜ目に止まったかというと、テレビ部門で「松本清張 点と線」第2部(テレビ朝日制作のドラマスペシャル)が選ばれていたことによる。
この賞のいわくや受賞の価値などについてはまるっきり無知だし、受賞イコールで作品やひとを評価する趣味はないので、ふだんならさっと目を通しておしまいにしてしまうところであった。まぁ、「鬼太郎が見た玉砕」はたしかに力の入った作品に思えたし、テーマ的にも興味を惹くものであった(残念ながら全編を通してゆっくりとはみられなかったが)。おそらく賞に価する評価があればこその受賞なのであろう。
で、なぜ目に止まったかというと、テレビ部門で「松本清張 点と線」第2部(テレビ朝日制作のドラマスペシャル)が選ばれていたことによる。
ちょうど世論調査の結果が報じられたのでその件について触れようと思ったが、こちらは明日以降に回し、佐世保で起きた銃乱射殺人事件について所感を記してみたい。
まず、こんなことを書くと誤解を受けかねないけれど、この種の事件に関してさほどの興味はない。とんでもない事件だし、犠牲者や遺族、あるいは双方の周辺にいるひとびとのことを慮るとなんともやるせない気分にはなってくるとはいえ、テレビやら新聞やらでしかつめらしく報じられているニュースの類をそのためにみようとは思わないのである。銃規制を含む背後にある問題については関心を持っているが、これは現段階でのそのテの報道をみてもどうしようもないことだからなおさらだ。
まず、こんなことを書くと誤解を受けかねないけれど、この種の事件に関してさほどの興味はない。とんでもない事件だし、犠牲者や遺族、あるいは双方の周辺にいるひとびとのことを慮るとなんともやるせない気分にはなってくるとはいえ、テレビやら新聞やらでしかつめらしく報じられているニュースの類をそのためにみようとは思わないのである。銃規制を含む背後にある問題については関心を持っているが、これは現段階でのそのテの報道をみてもどうしようもないことだからなおさらだ。
昼飯どき、NHKニュースをみるともなしにつけていたら、「第1回アジア・太平洋水サミット」が開会したという報が流された。水をテーマにした初の首脳級国際会議ということで、アジア・太平洋の49の国と地域から首脳や国際機関の代表者らおよそ300人が参加、「水の安全保障 リーダーシップと責任」をテーマに、災害軽減や環境保全などについて議論する会らしい。3・4日の2日間、大分県別府市で開催され、いくつかの関連行事も催されているという。
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猫池
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職業:
レジャーライター
自己紹介:
レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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