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猫池罵詈雑言雑記帳
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 昼飯どき、NHKニュースをみるともなしにつけていたら、「第1回アジア・太平洋水サミット」が開会したという報が流された。水をテーマにした初の首脳級国際会議ということで、アジア・太平洋の49の国と地域から首脳や国際機関の代表者らおよそ300人が参加、「水の安全保障 リーダーシップと責任」をテーマに、災害軽減や環境保全などについて議論する会らしい。3・4日の2日間、大分県別府市で開催され、いくつかの関連行事も催されているという。  

 でまぁ、その会議そのものはさておいて、「ゲッ!」と思ったのはわれらが日本の皇太子による挨拶であった。NHKニュースによれば、
「皇太子さまが英語でスピーチなされ……」
 である。
 カンのいい方はすでにおわかりかと思うが、なぜこの場において英語で挨拶をせねばならないのかがオレにはさっぱり理解できないのだ。なぜ堂々と日本語で、しかも皇太子ともあろうお方が話をしないのだろう? いや、おそらくそのようにしゃべらされたのであろうが、なんだか祖国が芯まで蹂躙されたような気分になった。

 会場はほかならぬ日本である。参加国(地域)をみれば、英語を主要言語としているオーストラリアやニュージーランドもあるわけだが、大半は韓国語や北京語、広東語、インドネシア語、アラビア語など別の言語で母語とするひとびとの集まりだ。そんな集団による会議である。参加者の1言語にすぎない外国語である英語をことさら挨拶に用いる必要性がどこにあるというのか。福田首相は日本語で挨拶をしていた。それでいいではないか。どうせ母語は参加者それぞれなのだ。通訳だっているわけだし、日本の代表として日本語でしゃべってなにが悪い。
 もちろん、消去法的あるいは覇権的共通語として英語が使われているという面までを否定しようとは思わない。件の2カ国以外にも比較的英語が通用している国や地域はある(*注1)し、こうした国際的集まりであれば「(出席者は)英語ぐらい使えるだろう」という妙な常識があったとしてもおかしくはない。だが、それでも考えてほしいのだ。ああした挨拶を外国語でさせることの意味を。
 オレは皇室崇拝者ではないし、ことさらそこに意味を持たせようとは思わないけれど、それでも“日本の象徴”として天皇や皇族を敬うひとびとが大勢いることはわかっている。その“象徴”とされている人物に他民族の言語、それも(旧)宗主国の主要言語である英語で挨拶させることの愚。仮にオレがある種の集団に属していたら街宣車で抗議に乗りつけるところだ(そうした集団とは関係ないし、そんな趣味もないが・注2)。
 何歩か譲って、これが欧米中心(といってもイコール英語でないことは常識)だとか、英語を国語としている国などでの挨拶の類であれば、まだ相手に対するサービスとして理解できる。だが、そうではない場所で、こともあろうか皇太子に宗主国語の挨拶をさせたひとびとよ、祖国の文化を、あなたがたは本当に大切に感じているのか? じつにショッキングなできごとであった。

 で、いささかスケールが異なるけれど。
 野球のオリンピック予選がたけなわですにゃ。いわく「星野ジャパン」。アホか……と思う。このテの話題はなんどか取り上げてきたが、「星野ニッポン」だっていいじゃないか。サッカーも同様。倒れたオシム氏に変わって岡田武史氏が代表監督に就任したけれど、これは「岡田日本」あるいは「岡田ニッポン」である。断じて「岡田ジャパン」ではない。
 こんな些細なことで……と呆れ返られるムキもあるかもしれない。だが、こんなところに現代日本人の文化的貧困さ、あるいは脆弱さの根のようなものがみえてしまうのである。もっと「日本(ニッポン)」そのものを世界に輸出するぐらいの気概はないものなのだろうか。  



*注1:
 ただし、その大半について、侵略者言語としてやむを得ず使わされてきたものが半ば定着したにすぎないともいえる。

*注2:
 断っておくが、皇太子に限らず皇族が出席することの是非について云々するつもりはない。それどころか現天皇や皇太子にはある種の敬意すら抱いている。これはもちろんほかに尊敬できるひとびとに対するそれと同じ意味でだが。
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 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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