韓国の財閥、韓進の会長の娘とやらが、自分が副社長を勤める(当時)大韓航空機内でやらかしたそそうがちょっとした話題になっている。
このニュースを目にしたとき、大韓ドラマさながらの金持ち令嬢の横暴ぶりに苦笑するとともに、他人ごとながら怒りのようなものがわくのを禁じえなかった。いうなれば「厳罰に処すべし!」ということになるが、どうやら韓国社会にとってもその怒りは相当な模様で、いやおうなしに「厳罰」を与える方向に進みつつあるらしい。当然である。
もっとも、件の令嬢の横暴と同時に、客室内で、それも離陸に向かっているさなかに騒動を起こした乗客をそのまま運んでしまった大韓航空側の措置にも問題はなかったのかという気もする。過度の酔っ払いや危険物の持参を示唆した乗客を強制的に降ろすことは特殊でもなんでもなく、今回の騒動もそうした前例にあてはめることができるのではないかと思ったからだ。
さて本題はここからである。
彼女の横暴ぶりに対して、韓国の大衆からも怒りの声や、なかには「韓国の恥さらし」といった声もかなり出ているという。これもまた当然の反応である。しかしそこで不可解なのが、ほかならぬわが祖国・ニッポンおよびニッポンジンのていたらくぶりである。
至近の例でいえば、あの口の曲がった北九州のおっとっつぁんがまたしても暴言を吐いたものの、実質的にはなんらお咎めがないまま総選挙に臨んでいる(そいや、その男はナチスを信望しているようだが、そんなのも国際社会からみれば、噴飯モノの恥さらしである。もっとも、自民党の諸君だけの話ではないし、恥のセンスそのものを持たないニッポンジンはどうも多いようではある)。
その少し前には、税金をあられもないモノに使い込んだと疑われている)元首相令嬢(嘲笑。しかし権力者の娘ってところでは、韓国の「ミッチンヨジャ」と一緒なんですなぁ・再笑)が騒ぎになったけれど、これまた今般の選挙で「当選濃厚」などと伝えられている始末である。
類似の戯れに対し、少なくともこの場合はきちんと問題視し大衆が怒りを表明している韓国と、メディアからしてこれっぽちも追求する構えがないどころか、こともあろうか与党の幹部として居座らせてしまうわが祖国・ニッポン。問題の人物群が一民間人ではなく、与党のエライヒトであることを考えると日本のセンスほうがよほど悪質で情けない。
どうも、近隣諸国のことをバカにしているニッポンジンも少なくないようだが、あえて「この場合は」と言っておくけれど、どっちのほうがより民主的で恥をかかずに済んでいるかは言うまでもないだろうよ(断っておくが、それらの国々のほうがすべてにおいて日本より優れているなどとはこれっぽっちも思っちゃければ、欠点だってたくさんあると考えている)。
もちろん、こういうのはニッポンだけの問題ではないけれど、他人を嘲る前に、てめぇのツラでも見直してみたらどうなんだと思うのだがどうだろうか。
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