相次いで明るみに出たアベ内閣における金権体質。莫大な“政党保護費”(*注)を合法的にせしめておいてなおカネを集めては開き直る面々。
ボスたるアベシンゾーをはじめ、彼らがのたまうには「法は犯しておらず、合法である」という次第だが、そんな開き直りのザマをみるにつけ思うのは、そういうニッポンの体質・センスこそが脱法ドラッグを野放しにし、「危険ドラッグ」へと進化させたのだということだ。
脱法ドラッグは、かつて「合法ドラッグ」として堂々と雑誌広告などにその宣伝が踊っていたが、その後の顛末はおおむね報道されているとおりなのであろう。問題なのは、その「合法」を謳っていたその論理がまさに自民党の諸君のそれと同義であり、言い換えると政府・為政者が率先して脱法ないし“みなし合法的行為(個人的造語)”を働いているということであり、子どもからおとなまでがそんなザマを「これでもかっ!」とみせつけられていることであろう。そういう土壌にあって、合法的ないし脱法的な悪事が蔓延するというのはまったくもって当然の成り行きではないか。
嗚呼! 「美しき、ニッポン(笑)」
ココからはオマケである。
中国人によるサンゴ密漁を大問題視する一方で、ニッポン政府とアメリカ合州国による珊瑚礁(だけではないが)の破壊をなんら批判しない国と御用メディア。密漁はもちろん問題で厳しく取り締まるべきだが、本当の巨悪というのは、むしろ合法的になされるというその好例ではあろう。
このニッポンというくにの論理。ちょっと古いが同類の開き直り例を引用してみよう。
本業は「まとめ屋」のK氏は、近頃、連帯保証業も始めた(中略)。
「まとめ屋って何かって? よくあるでしょ、駅のトイレとかに。『多重債務まとめて楽に返済』とか『他店一括して低金利切替え』とか。あれですよ、あれ。やってることは“回し”とか“紹介”だね。審査の甘いサラ金に行かせて借りさせるだけよ。で、こちらに手数料をいただくと。新たな謝金が増えるだけなんだけどね(笑)。で、連帯保証人でしょ、(中略)必要な金額にまずは上乗せしてもらうのね。ま、倍はではいかないけどさ。で、それを謝礼としてもらう。(中略)次にそれとは別に今度はこっちと契約してもらう。この時には公正証書で、強制執行もつけさせてもらう。で、家族全員を連帯保証人にするんだ。こっちは全員から搾り取れればいいんだからね」(中略)
これではまさに追い剥ぎだ。(中略)連帯保証人になってもらって借りた分は清算されるものの、新たな借金をつくってしまい、それを払うメドはまったくないのだから。
「追い剥ぎねえ(苦笑)。だけどまあ、借りたもんは返すのが道理だから。こっちは何も法律を犯してはいないんだよ。紹介料とか手数料とか、保証人料ってのはね、あくまでも相手の自由意思なんだ。強制じゃないよ」
(引用ここまで。『別冊宝島216 ヘンな広告』から「黒い紳士のけものみち」・夏原武)
法というのは、別段正義の味方でもなんでもないというのは常識だが、こんなのはあえていえば小悪の部類であろう。しかし、アベシンゾー一派とこのK氏。その論理の親和性には恐れ入るほかはない。そうしておいて、さらなる巨悪に突き進もうとしているのが、ほかならぬアベ政権でありニッポンという国家なのである。
もう一度言おう。
嗚呼! 美しきニッポン!
*注:この「政党保護費」というのはいうまでもなくユーモアの類としての造語である。生活保護およびそのシステムや受給者を揶揄しての言葉ではなく、「生活保護受給者」やその制度をあげつらう一方(特殊を一般化した子どもだましのテクニックでだが)で、政党助成金などという税金の無駄遣いを放置してやなまい御用メディア(とりわけ労働新聞Sや人民日報Y)やその善良な読者らに対する皮肉の意味で用いた。
ボスたるアベシンゾーをはじめ、彼らがのたまうには「法は犯しておらず、合法である」という次第だが、そんな開き直りのザマをみるにつけ思うのは、そういうニッポンの体質・センスこそが脱法ドラッグを野放しにし、「危険ドラッグ」へと進化させたのだということだ。
脱法ドラッグは、かつて「合法ドラッグ」として堂々と雑誌広告などにその宣伝が踊っていたが、その後の顛末はおおむね報道されているとおりなのであろう。問題なのは、その「合法」を謳っていたその論理がまさに自民党の諸君のそれと同義であり、言い換えると政府・為政者が率先して脱法ないし“みなし合法的行為(個人的造語)”を働いているということであり、子どもからおとなまでがそんなザマを「これでもかっ!」とみせつけられていることであろう。そういう土壌にあって、合法的ないし脱法的な悪事が蔓延するというのはまったくもって当然の成り行きではないか。
嗚呼! 「美しき、ニッポン(笑)」
ココからはオマケである。
中国人によるサンゴ密漁を大問題視する一方で、ニッポン政府とアメリカ合州国による珊瑚礁(だけではないが)の破壊をなんら批判しない国と御用メディア。密漁はもちろん問題で厳しく取り締まるべきだが、本当の巨悪というのは、むしろ合法的になされるというその好例ではあろう。
このニッポンというくにの論理。ちょっと古いが同類の開き直り例を引用してみよう。
本業は「まとめ屋」のK氏は、近頃、連帯保証業も始めた(中略)。
「まとめ屋って何かって? よくあるでしょ、駅のトイレとかに。『多重債務まとめて楽に返済』とか『他店一括して低金利切替え』とか。あれですよ、あれ。やってることは“回し”とか“紹介”だね。審査の甘いサラ金に行かせて借りさせるだけよ。で、こちらに手数料をいただくと。新たな謝金が増えるだけなんだけどね(笑)。で、連帯保証人でしょ、(中略)必要な金額にまずは上乗せしてもらうのね。ま、倍はではいかないけどさ。で、それを謝礼としてもらう。(中略)次にそれとは別に今度はこっちと契約してもらう。この時には公正証書で、強制執行もつけさせてもらう。で、家族全員を連帯保証人にするんだ。こっちは全員から搾り取れればいいんだからね」(中略)
これではまさに追い剥ぎだ。(中略)連帯保証人になってもらって借りた分は清算されるものの、新たな借金をつくってしまい、それを払うメドはまったくないのだから。
「追い剥ぎねえ(苦笑)。だけどまあ、借りたもんは返すのが道理だから。こっちは何も法律を犯してはいないんだよ。紹介料とか手数料とか、保証人料ってのはね、あくまでも相手の自由意思なんだ。強制じゃないよ」
(引用ここまで。『別冊宝島216 ヘンな広告』から「黒い紳士のけものみち」・夏原武)
法というのは、別段正義の味方でもなんでもないというのは常識だが、こんなのはあえていえば小悪の部類であろう。しかし、アベシンゾー一派とこのK氏。その論理の親和性には恐れ入るほかはない。そうしておいて、さらなる巨悪に突き進もうとしているのが、ほかならぬアベ政権でありニッポンという国家なのである。
もう一度言おう。
嗚呼! 美しきニッポン!
*注:この「政党保護費」というのはいうまでもなくユーモアの類としての造語である。生活保護およびそのシステムや受給者を揶揄しての言葉ではなく、「生活保護受給者」やその制度をあげつらう一方(特殊を一般化した子どもだましのテクニックでだが)で、政党助成金などという税金の無駄遣いを放置してやなまい御用メディア(とりわけ労働新聞Sや人民日報Y)やその善良な読者らに対する皮肉の意味で用いた。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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