「だんだんだんだん中華人民共和国に似てきましたなァ・・・わが国は」
オレは近ごろ(といってもよほどの近ごろではないが)、本心からそう感じている。
さきに愛知県を舞台に起きた「表現の不自由展」をめぐる事件。
オレには、今般の事件と開き直る一部政治家や為政者らと、天安門事件をなきものとせんとする中華人民共和国当局とが、極めて近しいシロモノに思えてならない。
まだしも、わが国ではこうした(それがたとえ個人の落書きレベルであろうと)発言がいちおうは許され、ネットを含む一部メディアで繰り返し報道されていることを考えると、まだ引き返す余地があるようだ。もっともテレビ番組はほとんど・・・ニュース系番組にいたってはまったく見ないので・・・、そちらがどうなっているかはわからないのだが。
それにしても、犯罪行為を“これ幸い”とばかりに利用する為政者。
そんなザマを見るにつけ、わが祖国からは思想の自由はおろか、基本的人権すら失われつつあるのではあるまいかとも思う。
大学法学部出身の知人が嘆いていた。
「法学部で最初に学んだのが基本的人権で、まさに基本中の基本といえるものだと思います。ところが、最近の様子を見ていると、(法学部を出た)専門家や法学部の学生らが、『●●をぶっ殺せ!』などと平気で発言している。こんなことは考えられませんし、とても恐ろしいことですよ!」
それに対し、オレは「憲法改定をめぐり、もっぱら9条が取りざたされますが、本丸は基本的人権ではないのかと考えているんです」と応じた。その先にあることのひとつは、基本的人権にしばられない立法が可能になるということである。
わが祖国よ。引き返すならいましかない。手遅れになって、被害を受けるのははたしてだれなのか。国民のひとりひとりが、もっと真剣に向き合わなければならないのではないかと思う。祖国を中華人民共和国のようにしたくないのであれば。
※念のため:中華人民共和国のすべてを否定しようとは考えていないし、実際に訪れるなりしてみれば、なおさらである。あの国には魅力的なひとも多数いれば、素晴らしい文化だって持っているし、いい意味での発展も著しいように感じる。個人的には友人だっている。そう、友人が・・・である。
中国にせよ、韓国にせよ、たとえそれらの国々の当局や一部勢力に問題があろうとなかろうと、彼らをあげつらってバカにしたり敵視しているヒマがあるのであれば、友人のひとりでもつくる努力をしてもいいのではないのか。そのほうがよほど楽しく充実した生き方ができるのではないかと思うのですがね。
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