2012Jun/29 究極の……？．．．の巻。軽薄な政権と有権者の重み

　ひょっとしてホンマモンのアホか？　失礼だけれど、本気でそう思わざるをえない。いわく、
「衆議院で３６０を超える全体の75％の議員が賛成した法案の重み」云々。
　そうぶったのはアヅミ某というテレビ屋あがりの男である。

　もとより、これは民主党内の内紛にからめての発言だったようだが、財務相という責任ある立場にあって、よくもまぁこんなわたけた詭弁ができるとあらためて呆れ返ってしまった。

　話は単純である。強行をはかっている消費税大増税が、割合として国民の過半数が反対の意思を示していることの重みについて、あんたはどう捉えているというのか（賛成：13％、どちらかといえば賛成：31.6％、反対33.7％、どちらかといえば反対19.2％──共同通信社世論調査６月26・27日）。ついでにいえば、同調査における民主党支持率は17.1％であり（まだこんなにいるのか？）、つぎの衆院選での比例区への投票という点では13.3％にすぎないという事実をどう評価するのか（これでわかった。同党が比例区削減を狙っている事情のひとつが）。ちなみに、現内閣の支持率は29.9％とこれもまた意外な“高支持率”だが、「支持しない」と答えた層は54.3％と過半数を示している。
　こんなザマの連中が策を弄し、その茶番的賛成が75％だといって、それのどこに「重み」があるというのだろう。バカも休み休みいえとはまさにこのことである（この男のていどの低さについては、たとえばウィキペディアでも窺い知ることができる・笑。コレだけから判断するつもりはないが、思想や政治姿勢云々以前のレベルの人物だといえよう）。

　政権側は、小沢一派らの反旗（一般的に造反と呼ばれているが、国民の側からみての造反者がほかならぬノダら民主党主流であることは、前回のアップでふれた）に対し、厳正なる対応をとるといった類の恫喝をしている。お笑いではないか。厳正なる裁きを受けるのがほかならぬ自分たちだという自覚がどうにもないようなのだから。
　先の世論調査をみるまでもなく、つぎの総選挙で民主党が下野させられるのはほぼ確実である（もっとも、それで解決することはほとんど一切なにもないのであろう。同じことが繰り返されながら、底なしに転落してゆくというのがわが国の近未来のようである。民自に対する新興勢力の傾向からもそれが窺える）。消費税大増税はもとより、原発再稼働などもろもろの政策に広く疑念が向けられている政権の行く先を、遠からず自らが思い知らされることになるのだ。

　だからアヅミサンよ。まずはその「重み」を知れ！


　 　といっても理解できないんだろうなァ。あのオツムのていどでは…………。カテゴリ的にはあのコンクリート屋に近いのかなぁ（笑）。