総選挙は大方の予想どおり民主党の独走的勝利になった。あのコイズミ旋風以上の勢いである。それほどに自創政権に対する怒りが鬱積(しかしその原因をつくったのはほかならぬ有権者であった)しているということでもあろうけれど、小選挙区というまやかしの選挙制度のもと、最終的な票数や趨勢を検分しないことにはその度合いだってわかりはしまい。
しかし、現時点での状態をみるかぎりにおいて、この国の有権者の付和雷同ぶりが十二分に顕われていて、逆に寒々とした気分にもなってくる。右向け右で左向け左。そこまで言い切ってしまってはミもフタもないかもしれないが、東京都議選にもみられた「民主だから」というかりそめのブランド指向が、今回の異常ともいえる民主党の躍進の原動力となったのは間違いないだろう。
以前も表明したとおり、オレ自身は比例で共産党に票を投じるとともに、選挙区では民主党候補者の思想や政策を検証した結果、投票用紙に「秋山祐徳太子先生」と記しておいた。政権交代そのものは望んできたが、だからといって自民党となんら変わらない考えの持ち主に票をくれてやるほどのおひとよしではないというわけだ。もちろん、候補者に賛同できる部分が大きければ、たとえ各論でのスレ違いがあっても支持する可能性はあるにせよ、あの人物ではまだしも自民党の現職のほうが……とすら思ってしまう。しかしこれそが大躍進民主党の姿なのではあるまいか? 大雑把にみても、素性のアヤシイ当選・当確者がゾロゾロいる。
森田実氏は、きたる鳩山政権が短期に終わる可能性を示唆している(「森田実の言わねばならぬ【713】」)が、まさに同感である。ひとつには、現在の高い失業率や経済の低迷に伴う国民生活のダメージは、政権が変わったからといってただちに改善するなどということはないのだ。むろん、改善に向けて努力してもらわねばならないが、批判の鉾先が新政権に向けられることは避けられないのではないか。盛んに(というかそればっか)「政権交代」を叫んできた民主党だが、彼らが本気で政権を担うとするならば、戦いはむしろこれからなのである。なにしろコイズミ改革とやらの尻拭いをしなければならないのだ(ほかにも多々あるが)。政権を生み出した有権者もまた、十全に監視し、ときに応援してゆく必要がある。
とはいうものの、じつは今回の選挙はわれわれ日本国民にとって意義が大きいできごとになる可能性はある。とにもかくにも、選挙という機会を経て、頑強な自民党政権を解体したのである。これまで示唆してきたとおり、オレ自身はこれが本当の意味での政権交代といえるのかどうかという点についてはいささかの疑問を持っているけれど、やれば政権だって変えられるのだという体験そのものは非常に意義があると思う。同時に、この結果に生じるかもしれないツケについても、きちんと反芻しながら臨むべきであろう……。個々に対する細かな所感については、あらためてしたためてみたい。
それにしても。このテの付和雷同ぶりが、はたして日本に特有の現象なのかどかはわからないが、ときおりテレビをつけてみても気象情報にまったく遭遇しないのにヘキエキとさせられた。ヤキューや海外サッカーの画面はみられたけれど、選挙以外のニュースを含めて、いったいどうなってるんだ? 首都圏南部にはたしか台風が接近していたハズなのだが……?
以前も表明したとおり、オレ自身は比例で共産党に票を投じるとともに、選挙区では民主党候補者の思想や政策を検証した結果、投票用紙に「秋山祐徳太子先生」と記しておいた。政権交代そのものは望んできたが、だからといって自民党となんら変わらない考えの持ち主に票をくれてやるほどのおひとよしではないというわけだ。もちろん、候補者に賛同できる部分が大きければ、たとえ各論でのスレ違いがあっても支持する可能性はあるにせよ、あの人物ではまだしも自民党の現職のほうが……とすら思ってしまう。しかしこれそが大躍進民主党の姿なのではあるまいか? 大雑把にみても、素性のアヤシイ当選・当確者がゾロゾロいる。
森田実氏は、きたる鳩山政権が短期に終わる可能性を示唆している(「森田実の言わねばならぬ【713】」)が、まさに同感である。ひとつには、現在の高い失業率や経済の低迷に伴う国民生活のダメージは、政権が変わったからといってただちに改善するなどということはないのだ。むろん、改善に向けて努力してもらわねばならないが、批判の鉾先が新政権に向けられることは避けられないのではないか。盛んに(というかそればっか)「政権交代」を叫んできた民主党だが、彼らが本気で政権を担うとするならば、戦いはむしろこれからなのである。なにしろコイズミ改革とやらの尻拭いをしなければならないのだ(ほかにも多々あるが)。政権を生み出した有権者もまた、十全に監視し、ときに応援してゆく必要がある。
とはいうものの、じつは今回の選挙はわれわれ日本国民にとって意義が大きいできごとになる可能性はある。とにもかくにも、選挙という機会を経て、頑強な自民党政権を解体したのである。これまで示唆してきたとおり、オレ自身はこれが本当の意味での政権交代といえるのかどうかという点についてはいささかの疑問を持っているけれど、やれば政権だって変えられるのだという体験そのものは非常に意義があると思う。同時に、この結果に生じるかもしれないツケについても、きちんと反芻しながら臨むべきであろう……。個々に対する細かな所感については、あらためてしたためてみたい。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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