友人から、突如「最悪(怒!!)」という物騒なタイトルのメールが届いた。いったいなにが起こったのかと開いてみると、つぎのリンク記事に記されたできごとに対する憤怒であった。
※http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/f-sc-tp2-20100212-595371.html
※http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/f-sc-tp2-20100212-595371.html
「日刊スポーツ」が配信したのは、サッカーワールドカップの日本への招致委員会に関する一報である。
そういえば「こんどは日本単独開催したい」だのといった話があったなと思いだすと同時に、石原のおとっつぁんが税金を自らの豪遊に浪費した挙げ句、いまだ性懲りもなく騒ぎ立てているオリンピック云々よりはよほどマシかと思ったものだが、それよりもなにも「先に成績と実績だろ」と醒めた目も向けたくなってくる。が、友人の「怒り」はそんな趣味的な問題ではない。ワールドカップの招致については一サッカーファンとしておそらく期待したいところなのに違いないが、そのための「招致委員会」の面々が抱腹絶倒モノのお戯れなのであった。
すなわち、“政害”森喜朗大先生や御手洗冨士夫日本経団連会長らが名を列ねる「特別顧問」である。こりゃ、友人が嘆くのもムリはないと思ったものだったが、いかに“看板役”にすぎないとはいえ、庶民をナメた人選ではないかとしみじみ思った次第。
繰り返すようだが、個人的にはワールドカップをはじめとする国際スポーツ大会の開催がどの国になろうと、さほどの興味はない。日本で開催したとすれば近場の競技場での試合ならば直に観戦することができるかもしれないという楽しみはあるにせよ、それよりもチームの好成績と好試合こそが重要だからだ(少なくとも今回のサッカー東アジア大会のような案配ではいかんともしがたいのではないか?)。嘆く友人は、オレとは違いすこぶる熱心なサッカーファンなので、あるいは日本での開催に期待をかけているかもしれないが、だからこそこんな人選しかできない日本サッカー協会に失望したのであろう。なんどめかのレッドカードものである。
さてこの人事。リンク記事などによれば、ひと月以上前にいちど公表していたという。それがどうしたことかあらためての「正式発表」となったらしいのだが、わざわざこんなタイミングにしたのはなぜかという疑念も湧いてきた。「こんなタイミング」とは、いうまでもなく冬期オリンピックの開会である。
はたせるかな、わが家の「東京新聞」をしらみつぶしにしてみたが当該の記事はなく(別版や他紙ではわからないが)、完全といっていいほほどオリンピック報道の裏に追いやられてしまっていた。それゆえ、「公表」をいったん反故にした事実といい、それをスポーツの祭典で騒がしい時期を狙うかのように「正式発表」した事実といい、そこになにかしらの思惑があると考えるのは穿ちすぎるだろうか(しかも、公式サイトで全メンバーほかの詳細を確認しようと思ったのに、わが家のネット環境ではまったくの門前払いをされてしまった。スクリプトやアプリケーションの無知なのかどうかはわからないが、より多くのひとびとに公表したいのであれば、サイト制作にあたってそれ相応の気配りをするものである)。
これはあくまで想像にすぎないけれど、この「人選」をあまりおおっぴらにしたくないのではないか? いちおうの政権交代を果たした世の中である。そこに前政権を事実上牛耳っていた“政害”や、昨今大問題化としている派遣労働者遺棄などの仕組みを推進し支えているその“親分(あるいは庶民の敵)”というきわめて政治的な面々を並べている事実を、ひょっとしたら目立たぬようにしながら自然と追認させようという魂胆なのではないかという気がするのである。その真意がどうあれ、なんとも心遣いに乏しい人選だと思わずにいられないのではあるが……。
ところで、かつてJFA本部を訪問したさい、プレス室の一隅に、サッカー雑誌などに混じって「世界日報」があったのに「おや?」と思ったことがあった。みてみたところ、新聞でいえば「朝日」や「読売」などの全国紙はあったが、部屋の片隅に設けられたライブラリにそう多くのタイトルが並んでいたわけではない。それなのに、なぜカルト教団(統一協会)の機関紙が備えられていたのだろう。誤解を避けるためにつけ加えておけば、今回発表された「特別顧問」らが同カルトに関係しているという意味ではない。また、JFAと統一協会とが関係しているとも考えてはいない。だが、その一方で自民党や一部財界とこのカルトとの間になんらかのパイプがあることは明らか(たとえば山口県のアベちゃんやその祖父の岸信介大先生とか)であることを考えあわせると、はたしてそこにどのような解釈が可能なのだろうかと想像してしまうのである。
そういえば「こんどは日本単独開催したい」だのといった話があったなと思いだすと同時に、石原のおとっつぁんが税金を自らの豪遊に浪費した挙げ句、いまだ性懲りもなく騒ぎ立てているオリンピック云々よりはよほどマシかと思ったものだが、それよりもなにも「先に成績と実績だろ」と醒めた目も向けたくなってくる。が、友人の「怒り」はそんな趣味的な問題ではない。ワールドカップの招致については一サッカーファンとしておそらく期待したいところなのに違いないが、そのための「招致委員会」の面々が抱腹絶倒モノのお戯れなのであった。
すなわち、“政害”森喜朗大先生や御手洗冨士夫日本経団連会長らが名を列ねる「特別顧問」である。こりゃ、友人が嘆くのもムリはないと思ったものだったが、いかに“看板役”にすぎないとはいえ、庶民をナメた人選ではないかとしみじみ思った次第。
繰り返すようだが、個人的にはワールドカップをはじめとする国際スポーツ大会の開催がどの国になろうと、さほどの興味はない。日本で開催したとすれば近場の競技場での試合ならば直に観戦することができるかもしれないという楽しみはあるにせよ、それよりもチームの好成績と好試合こそが重要だからだ(少なくとも今回のサッカー東アジア大会のような案配ではいかんともしがたいのではないか?)。嘆く友人は、オレとは違いすこぶる熱心なサッカーファンなので、あるいは日本での開催に期待をかけているかもしれないが、だからこそこんな人選しかできない日本サッカー協会に失望したのであろう。なんどめかのレッドカードものである。
さてこの人事。リンク記事などによれば、ひと月以上前にいちど公表していたという。それがどうしたことかあらためての「正式発表」となったらしいのだが、わざわざこんなタイミングにしたのはなぜかという疑念も湧いてきた。「こんなタイミング」とは、いうまでもなく冬期オリンピックの開会である。
はたせるかな、わが家の「東京新聞」をしらみつぶしにしてみたが当該の記事はなく(別版や他紙ではわからないが)、完全といっていいほほどオリンピック報道の裏に追いやられてしまっていた。それゆえ、「公表」をいったん反故にした事実といい、それをスポーツの祭典で騒がしい時期を狙うかのように「正式発表」した事実といい、そこになにかしらの思惑があると考えるのは穿ちすぎるだろうか(しかも、公式サイトで全メンバーほかの詳細を確認しようと思ったのに、わが家のネット環境ではまったくの門前払いをされてしまった。スクリプトやアプリケーションの無知なのかどうかはわからないが、より多くのひとびとに公表したいのであれば、サイト制作にあたってそれ相応の気配りをするものである)。
これはあくまで想像にすぎないけれど、この「人選」をあまりおおっぴらにしたくないのではないか? いちおうの政権交代を果たした世の中である。そこに前政権を事実上牛耳っていた“政害”や、昨今大問題化としている派遣労働者遺棄などの仕組みを推進し支えているその“親分(あるいは庶民の敵)”というきわめて政治的な面々を並べている事実を、ひょっとしたら目立たぬようにしながら自然と追認させようという魂胆なのではないかという気がするのである。その真意がどうあれ、なんとも心遣いに乏しい人選だと思わずにいられないのではあるが……。
ところで、かつてJFA本部を訪問したさい、プレス室の一隅に、サッカー雑誌などに混じって「世界日報」があったのに「おや?」と思ったことがあった。みてみたところ、新聞でいえば「朝日」や「読売」などの全国紙はあったが、部屋の片隅に設けられたライブラリにそう多くのタイトルが並んでいたわけではない。それなのに、なぜカルト教団(統一協会)の機関紙が備えられていたのだろう。誤解を避けるためにつけ加えておけば、今回発表された「特別顧問」らが同カルトに関係しているという意味ではない。また、JFAと統一協会とが関係しているとも考えてはいない。だが、その一方で自民党や一部財界とこのカルトとの間になんらかのパイプがあることは明らか(たとえば山口県のアベちゃんやその祖父の岸信介大先生とか)であることを考えあわせると、はたしてそこにどのような解釈が可能なのだろうかと想像してしまうのである。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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