民主党をめぐる騒ぎが相変わらずかしましい。いまのところの所感についてはすでに記してみたので、ここであらためて触れることはしない。しかし、雑誌やネット上でもさまざまな論評が飛び交っているなか、ひとつ興味を惹いた記事があったので紹介してみることにした。
※「鳩山・小沢体制下における改憲の可能性を考える」
リンクしたのは天木直人氏の公式ブログの記事である。
「小沢、反小沢に真っ二つに分かれて争われている政治資金疑惑政局の蔭で、重要な事が誰も気づかずに進められているとすればどうだろうか。」(リンク記事)
ではじまるこの記事上で、天木氏はきわめて重要なことに触れている。自民党も民主党も、その根っ子はまったく同じであり、近い将来をにらんで描かれている“保・保”連合によるあるシナリオについてだ。すなわち、改憲。しかも、そのイシニアチブを、有権者が選んだ現政権がとるところまで、いよいよ迫っているかもしれないというのである。
リンク記事でも指摘されているが、当ブログでも、鳩山由紀夫首相をはじめ小沢一郎幹事長など、民主党の主流が改憲を是としており、そういう点を含め自民党の面々と大差がないことにたびたび触れてきたつもりだが、その“虞れ”が現実の形として動きはじめつつあることに十二分な監視を強めるべきであろう。
「参院選の勝利が鳩山・小沢体制をさらに強固にし、二人の改憲論者がそう示し合わせたら、与野党の枠を超えた新しい改憲の動きが出てこないとも限らない、その場合、改憲に賛同する3分の2に向けた政界再編すらありうる」(リンク記事)
これは深読みでも妄想の類でもなく、現実に起こる可能性がきわめて高い予見である。ところが大半のマスメディアからその事実が黙殺されているところが、相変わらずといっていいと思うのだが非常に恐ろしい。
改憲と聞くと、大半のひとは不戦を謳った「第9条」を想起すると思うが、彼らが狙うところはもちろんそこだけではないだろう。不戦条項の撤廃と対にならざるをえないのは基本的人権を謳った「第11条」および「12条」の改変であり、続く「13条」における「公共の福祉」の考えかたにも影響を及ぼす可能性が高い。「25条」は生存権などが定められているが、ここにもメスが入らないことには、「9条」を撤廃するそのタテマエが通用しないと解釈することも可能であろう。どう影響するかはわからないが、小沢氏らの動きから邪推するに、「第1章(1〜8条)」にすら手がかけられるかもしれない。
以前、日本国民がおかれている状況を「進退谷まる」と表現したが、それはこういう部分を指してのことでもあったのである。
現政権には、もちろん進歩と認められる部分がいくつもある。期待したいところだって多い。それだけに、表裏一体となっていまはまだなりを潜めているかのようにみえるそうした“正体”から目を逸らしてはならないのではないか? いい部分はいい部分として伸ばしてゆかなければならないが、それは同時に、国民が選んだ新政権を健全なものに育てるということでもあり、ダメなものはダメときちんと批判をしていかなければ、やがて前政権と同じ道を歩むことになってしまうだろう。それを防ぐも防がないも、イニシアチブと責任とは国民の側にあるハズだ。
ところで、天木氏は同じブログの17日ぶんでキレのいいひとことを発している。
『二言目には、「小沢なき民主党では政権を維持できない」、とか「官僚と戦えない」などと言われる。もしそれが事実であれば、民主党に政権を担う資格がないということだ。小沢・鳩山なき民主党でもこの国を正しく動かしていける。』
いかがだろうか。まさに呵りではないかと思うのだが(*補足)。
*補足:
「小沢なき民主党では政権を維持できない」という妄想に、とうの民主党自身が取りつかれているのではないかというひとつの例として、つぎの記事をリンクしておきます。
※「村越議員たった一人の反乱 「小沢幹事長辞任せよ」 (J-CAST)」
※明日から1週間ほど国外逃亡するため、次回の更新は早くても31日になる予定です。また、管理上の問題から掲示板へのリンクも一時中断させていただきます。よろしくお願い申し上げます。
リンクしたのは天木直人氏の公式ブログの記事である。
「小沢、反小沢に真っ二つに分かれて争われている政治資金疑惑政局の蔭で、重要な事が誰も気づかずに進められているとすればどうだろうか。」(リンク記事)
ではじまるこの記事上で、天木氏はきわめて重要なことに触れている。自民党も民主党も、その根っ子はまったく同じであり、近い将来をにらんで描かれている“保・保”連合によるあるシナリオについてだ。すなわち、改憲。しかも、そのイシニアチブを、有権者が選んだ現政権がとるところまで、いよいよ迫っているかもしれないというのである。
リンク記事でも指摘されているが、当ブログでも、鳩山由紀夫首相をはじめ小沢一郎幹事長など、民主党の主流が改憲を是としており、そういう点を含め自民党の面々と大差がないことにたびたび触れてきたつもりだが、その“虞れ”が現実の形として動きはじめつつあることに十二分な監視を強めるべきであろう。
「参院選の勝利が鳩山・小沢体制をさらに強固にし、二人の改憲論者がそう示し合わせたら、与野党の枠を超えた新しい改憲の動きが出てこないとも限らない、その場合、改憲に賛同する3分の2に向けた政界再編すらありうる」(リンク記事)
これは深読みでも妄想の類でもなく、現実に起こる可能性がきわめて高い予見である。ところが大半のマスメディアからその事実が黙殺されているところが、相変わらずといっていいと思うのだが非常に恐ろしい。
改憲と聞くと、大半のひとは不戦を謳った「第9条」を想起すると思うが、彼らが狙うところはもちろんそこだけではないだろう。不戦条項の撤廃と対にならざるをえないのは基本的人権を謳った「第11条」および「12条」の改変であり、続く「13条」における「公共の福祉」の考えかたにも影響を及ぼす可能性が高い。「25条」は生存権などが定められているが、ここにもメスが入らないことには、「9条」を撤廃するそのタテマエが通用しないと解釈することも可能であろう。どう影響するかはわからないが、小沢氏らの動きから邪推するに、「第1章(1〜8条)」にすら手がかけられるかもしれない。
以前、日本国民がおかれている状況を「進退谷まる」と表現したが、それはこういう部分を指してのことでもあったのである。
現政権には、もちろん進歩と認められる部分がいくつもある。期待したいところだって多い。それだけに、表裏一体となっていまはまだなりを潜めているかのようにみえるそうした“正体”から目を逸らしてはならないのではないか? いい部分はいい部分として伸ばしてゆかなければならないが、それは同時に、国民が選んだ新政権を健全なものに育てるということでもあり、ダメなものはダメときちんと批判をしていかなければ、やがて前政権と同じ道を歩むことになってしまうだろう。それを防ぐも防がないも、イニシアチブと責任とは国民の側にあるハズだ。
ところで、天木氏は同じブログの17日ぶんでキレのいいひとことを発している。
『二言目には、「小沢なき民主党では政権を維持できない」、とか「官僚と戦えない」などと言われる。もしそれが事実であれば、民主党に政権を担う資格がないということだ。小沢・鳩山なき民主党でもこの国を正しく動かしていける。』
いかがだろうか。まさに呵りではないかと思うのだが(*補足)。
*補足:
「小沢なき民主党では政権を維持できない」という妄想に、とうの民主党自身が取りつかれているのではないかというひとつの例として、つぎの記事をリンクしておきます。
※「村越議員たった一人の反乱 「小沢幹事長辞任せよ」 (J-CAST)」
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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