ときにケッサクなことが起きるのもスポーツの醍醐味である。
勝率1割2分5厘。8試合を終えてたったの1勝。ときにカネの力(のほかに遺産的人気の名残などもあろうが)にあかせて分厚い選手層を誇ってきた「読売」の7日現在の成績である(*注)。
勝率1割2分5厘。8試合を終えてたったの1勝。ときにカネの力(のほかに遺産的人気の名残などもあろうが)にあかせて分厚い選手層を誇ってきた「読売」の7日現在の成績である(*注)。
冒頭に記したように、個人的にはこれもまたスポーツの面白さだとは思っている。プロサッカーJリーグをみても、優勝争いの常連チームの一部が苦しい状況にある。また、こうした状況をひっくり返す可能性だってあるだろう。だが、「読売巨人軍」という野球企業のザマをみるにつけ、こう思わざるをえないのだ。
「ざまぁみやがれ」(ファンの方にはあらかじめお詫びします。元「巨人」ファンとしても……)
この背景には、自分自身が子どものころは熱烈な「巨人」ファンだったということ、さらに長じるにつれその正体が理解できるようになってきたことが第一に挙げられる。言い換えると、野球という競技が好きになったきっかけは「読売巨人軍」や関連する少年マンガだったワケだが、興味を失わせるきっけかけをつくったのもまた「読売巨人軍」だったということである。
ひとつには長年君臨する“ボス”の傲慢体質。ときに強引とも思える選手獲得。ここにはルールの隙をついたかのような“卑劣な例”として社会を騒がせたこともあった。あるいは「それがプロの世界さ」「財力も実力のうち」などと達観することだってできるかもしれない。だが、人間の矜持として、そうした体質に違和感や嫌悪感を覚えたのもまた事実である(“威張ったヤツは嫌い”なんだよ、オレ)。
さらにいまひとつには、同じ“ボス”が牛耳る巨大新聞社の思想や体質が非常に多くの部分で自らと相容れないということも指摘しておかなければならない。ジャーナリズムでありながら体制や権力とベッタリ。もとより、あからさまな体制擁護の主張を展開するあたりには、ある種のすがしがしさを覚えないでもないワケだが(むしろ、素知らぬ顔でいるよりもよほど正当だともいえる)。
とまぁ、途中ではガルベス投手の活躍(それも投打にわたる!)などに注目した時期もあったけれど、プロ野球会社としては、もはや嫌悪の対象でしかないのがオレにとっての「読売巨人軍」なのである。現在進行中の「朝日新聞社」とのいざこざも然り。そんな会社のチームがこの活躍。これはちょっと愉快だなと思うのだが、ではさてと新聞のテレビ欄をチェックしてみたら、ほとんど中継されてないんですね、「巨人戦」。嗚呼、“栄光の巨人軍”!
■おまけ
8日づけ「東京新聞」1面コラム「筆洗」。
「首相を背後から操る財務官僚は胸に手を当てて考えてほしい。日本の財政を悪化させたのは自らの責任である。政権と二人三脚で財政のかじ取りをしてきた財務官僚の反省の弁を一度も聞いたことはない。」
然り! これは「消費税増税」などにからむ一文で、民主党政権ともどもに対する疑問として述べられたものだ。しかし、じつはここで指摘されていることこそが、日本という国をダメにしている病根とはいえまいか? 政治家はまだあるていどであっても責任を問われるが、官僚に対してのそれはほぼ皆無。トップ一団となれば庶民感覚からすれば莫大なギャランティや退職金の類を税金によってまかなわれている彼らだが、カネを払っている側(われわれ国民)からのおとがめを受けることがないのである。
官僚制度そのものはいい。だが、いちおうはそれを監視する代議士、議会という制度がありながら、ほとんど機能していないところにまず問題があろう。現政権などは、件のコラムが「背後から操る」と指摘しているように完全な傀儡なのだからなにをかいわんやだ。議会は官僚の追認が役割なのではないハズなのに、まったく理解できていないのがあの連中ということなのである。
とうの民主党政権も、発足当初にはいくらかそういう気概がみられなかったワケではない。進んでゆく過程で、たとえば「小沢おろし」云々で官僚の暗躍などが取り沙汰されていることもあるし、なかにはマトをえている案件だってあるかもしれない。しかしそれが事実だとすれば、「本来はやる気があって、かつ国民からの期待を集めて生まれた政権でさえ反故にするのがわが国の官僚」ということになる(いささか単純化しているが)。つまり、もはや間接民主主義の限界を超えているのだとみることも可能なのではないか。それほど腐りきっている権力構造なのかもしれない。
そこで……といっても与太話のレベルだが……もっと直接的なやり方で官僚や官僚社会に対しプレッシャーを与えてみてはどうか。大手メディアは論外だし、われわれ一般庶民ひとりひとりにはそんな力などありはしないが方法はある。たとえばツィッターなどネットを使ったデモ。横の連帯を広げ、一斉に……ツィートを乗っ取るぐらいに……官僚是正のつぶやきを展開するなんてのはどうだろう。タテマエからすれば、国民の側の権力であるハズの代議士や政党が「ああ」なのである。こんな与太話であろうと、力になるのであれば大いに協力したいものだ。
※注
なぜかここだけ「巨人」などと呼ばれる習慣だが、たとえば「阪神タイガース」が「阪神」であるように他球団に合わせれば「巨人ジャイアンツ」となってしまう。そういや、あの長嶋茂雄氏も自らの引退ショウで「わが巨人軍は永久に不滅です」などと語っていたなぁ。近ごろ引用されるさいは「永久に」が省略されていることも多いが、「不滅」が「永久」なのはあたりまえじゃないか……、どうでもいいが。しかし、その長嶋氏も、監督に就任するや「巨人軍」初の最下位を果たしてしまった。「巨人が勝つ」なんてな小見出しが新聞に現われたのもその年である(紙名は忘れたが、子どもゴコロにイカした見出しだと思ったものだ。たった1段でポイントを少し上げてゴチックにしただけの小見出しだったと記憶するが)。かようにして、「元巨人ファン」のオレにとっては「初の最下位監督」としてガッカリさせてくれた長嶋氏なのだが、それゆえどうしてあんなに持ち上げられ続けているのだろうかとときおり疑問が浮かんでくる。現役時代、華のある大選手だったことは間違いないけれど、あんな「自民党」なのにいまだ政権復帰の可能性があるほどの“支持”を持ち得ていることにもつながる現象かもしれない。
「ざまぁみやがれ」(ファンの方にはあらかじめお詫びします。元「巨人」ファンとしても……)
この背景には、自分自身が子どものころは熱烈な「巨人」ファンだったということ、さらに長じるにつれその正体が理解できるようになってきたことが第一に挙げられる。言い換えると、野球という競技が好きになったきっかけは「読売巨人軍」や関連する少年マンガだったワケだが、興味を失わせるきっけかけをつくったのもまた「読売巨人軍」だったということである。
ひとつには長年君臨する“ボス”の傲慢体質。ときに強引とも思える選手獲得。ここにはルールの隙をついたかのような“卑劣な例”として社会を騒がせたこともあった。あるいは「それがプロの世界さ」「財力も実力のうち」などと達観することだってできるかもしれない。だが、人間の矜持として、そうした体質に違和感や嫌悪感を覚えたのもまた事実である(“威張ったヤツは嫌い”なんだよ、オレ)。
さらにいまひとつには、同じ“ボス”が牛耳る巨大新聞社の思想や体質が非常に多くの部分で自らと相容れないということも指摘しておかなければならない。ジャーナリズムでありながら体制や権力とベッタリ。もとより、あからさまな体制擁護の主張を展開するあたりには、ある種のすがしがしさを覚えないでもないワケだが(むしろ、素知らぬ顔でいるよりもよほど正当だともいえる)。
とまぁ、途中ではガルベス投手の活躍(それも投打にわたる!)などに注目した時期もあったけれど、プロ野球会社としては、もはや嫌悪の対象でしかないのがオレにとっての「読売巨人軍」なのである。現在進行中の「朝日新聞社」とのいざこざも然り。そんな会社のチームがこの活躍。これはちょっと愉快だなと思うのだが、ではさてと新聞のテレビ欄をチェックしてみたら、ほとんど中継されてないんですね、「巨人戦」。嗚呼、“栄光の巨人軍”!
■おまけ
8日づけ「東京新聞」1面コラム「筆洗」。
「首相を背後から操る財務官僚は胸に手を当てて考えてほしい。日本の財政を悪化させたのは自らの責任である。政権と二人三脚で財政のかじ取りをしてきた財務官僚の反省の弁を一度も聞いたことはない。」
然り! これは「消費税増税」などにからむ一文で、民主党政権ともどもに対する疑問として述べられたものだ。しかし、じつはここで指摘されていることこそが、日本という国をダメにしている病根とはいえまいか? 政治家はまだあるていどであっても責任を問われるが、官僚に対してのそれはほぼ皆無。トップ一団となれば庶民感覚からすれば莫大なギャランティや退職金の類を税金によってまかなわれている彼らだが、カネを払っている側(われわれ国民)からのおとがめを受けることがないのである。
官僚制度そのものはいい。だが、いちおうはそれを監視する代議士、議会という制度がありながら、ほとんど機能していないところにまず問題があろう。現政権などは、件のコラムが「背後から操る」と指摘しているように完全な傀儡なのだからなにをかいわんやだ。議会は官僚の追認が役割なのではないハズなのに、まったく理解できていないのがあの連中ということなのである。
とうの民主党政権も、発足当初にはいくらかそういう気概がみられなかったワケではない。進んでゆく過程で、たとえば「小沢おろし」云々で官僚の暗躍などが取り沙汰されていることもあるし、なかにはマトをえている案件だってあるかもしれない。しかしそれが事実だとすれば、「本来はやる気があって、かつ国民からの期待を集めて生まれた政権でさえ反故にするのがわが国の官僚」ということになる(いささか単純化しているが)。つまり、もはや間接民主主義の限界を超えているのだとみることも可能なのではないか。それほど腐りきっている権力構造なのかもしれない。
そこで……といっても与太話のレベルだが……もっと直接的なやり方で官僚や官僚社会に対しプレッシャーを与えてみてはどうか。大手メディアは論外だし、われわれ一般庶民ひとりひとりにはそんな力などありはしないが方法はある。たとえばツィッターなどネットを使ったデモ。横の連帯を広げ、一斉に……ツィートを乗っ取るぐらいに……官僚是正のつぶやきを展開するなんてのはどうだろう。タテマエからすれば、国民の側の権力であるハズの代議士や政党が「ああ」なのである。こんな与太話であろうと、力になるのであれば大いに協力したいものだ。
※注
なぜかここだけ「巨人」などと呼ばれる習慣だが、たとえば「阪神タイガース」が「阪神」であるように他球団に合わせれば「巨人ジャイアンツ」となってしまう。そういや、あの長嶋茂雄氏も自らの引退ショウで「わが巨人軍は永久に不滅です」などと語っていたなぁ。近ごろ引用されるさいは「永久に」が省略されていることも多いが、「不滅」が「永久」なのはあたりまえじゃないか……、どうでもいいが。しかし、その長嶋氏も、監督に就任するや「巨人軍」初の最下位を果たしてしまった。「巨人が勝つ」なんてな小見出しが新聞に現われたのもその年である(紙名は忘れたが、子どもゴコロにイカした見出しだと思ったものだ。たった1段でポイントを少し上げてゴチックにしただけの小見出しだったと記憶するが)。かようにして、「元巨人ファン」のオレにとっては「初の最下位監督」としてガッカリさせてくれた長嶋氏なのだが、それゆえどうしてあんなに持ち上げられ続けているのだろうかとときおり疑問が浮かんでくる。現役時代、華のある大選手だったことは間違いないけれど、あんな「自民党」なのにいまだ政権復帰の可能性があるほどの“支持”を持ち得ていることにもつながる現象かもしれない。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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