「平壌市民だけで革命はできる」というのはキムジョンウン北朝鮮第一書記だが、彼の祖父・キムイルソン氏もまた、国民の3分の1が生き残ればいいといった旨の発言をしたことで知られている。
北朝鮮は明確な身分制社会だと伝えられている。すなわち「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」と呼ばれる区分である。大雑把にいえば、このふたりの発言には「核心階層」と呼ばれる体制に従順な層だけが国民であればいいという思想が満ちていることが示唆されよう。言い換えれば、なんのと論をでっちあげつつも、ようは「自分以外は全員クズ」という発想のようにも思える。
さて、このおふたかたにくらべればいかにも矮小な存在にすぎないが、大阪のハシモトという男がこれを彷彿とさせる発言をぶった……らしい。いわく、
「日本の人口は6000万人ぐらいでいいんじゃないか」
北朝鮮は明確な身分制社会だと伝えられている。すなわち「核心階層」「動揺階層」「敵対階層」と呼ばれる区分である。大雑把にいえば、このふたりの発言には「核心階層」と呼ばれる体制に従順な層だけが国民であればいいという思想が満ちていることが示唆されよう。言い換えれば、なんのと論をでっちあげつつも、ようは「自分以外は全員クズ」という発想のようにも思える。
さて、このおふたかたにくらべればいかにも矮小な存在にすぎないが、大阪のハシモトという男がこれを彷彿とさせる発言をぶった……らしい。いわく、
「日本の人口は6000万人ぐらいでいいんじゃないか」
つまりコレ、日本人の半数はいらないと自身が考えていることを表明したといえるだろう。キムイルソンの3分の2にこそ及ばないもののほとんど同種の発想であり、もっといえば“あの”ヒトラーをもしのぎかねないとんでも発言である。民族や国籍が異なればいいという問題ではけっしてないが、なにしろ同胞に対し「存在しなくていい」あるいは「さっさとくたばってくれ」と希望を持っているのと一緒だからだ(この点では金王朝型といえようか)。
件の発言は某講演会で飛び出したらしく、すでにその動画が流布されているようだ。心底イヤラシイ男だと軽蔑するほかはないが、だったら、まずはご自分から率先して退出してみたらいかがなものか。なにも「死ね」などとはいわない。たとえば、ご自身が信望してやまない(と思われる)「新自由主義」の総本山・アメリカ合州国なりなんなり、どこでもいいから日本から出ていってくれないものかなぁ……。なにしろ半分“死ね”とまでぶつほど祖国や自国民を嫌っているのかはたまた絶望しているかなのであろう。これ以上ムダなストレスをためる前にさっさと亡命でもするのがご本人のためである。
それにしても、独裁者というのは古今東西を問わず同じような思想に行く着くものなのだなァと感心させられてしまうが、タマタマ韓国取材中にこんな記事が配信されていた。
※「橋下市長に「価値観押しつけるな」 赤川次郎氏が朝日「声」欄で批判」
詳しくはリンク記事をお読みいただくとして、赤川次郎氏にしては(?)めずらしくかなりキツイ口調でハシモト批判をしている。とりわけ、
「理解力不足を棚に上げ、自分の価値観を押し付けるのは、『力強い指導力』などとは全く別物である」
にあらわれた「理解力不足」のひとことは、痛烈といえるだろう。あんなのが生まれてきた背景や土壌というものがあるであろうことを否定しようとは思わないし、なかには進めてゆくべき政策だってあるに違いない。しかし「理解力不足」。言い換えれば赤ん坊に刃物……。ひょっとしたら、赤川氏はそこまで記したかったのではないのか……?
件の赤川発言でいまひとつ目を惹いたのは、東西(といっても矮小な範囲内でだが)独裁者を両断しているところにある。すなわち、
「どんなに政治やジャーナリズムに失望しても、石原慎太郎都知事や、橋下徹大阪府知事のような独裁者タイプの政治家に期待するのは最も避けるべき選択である」
われらがおとっつぁんがどのように反応したのかはわからない。しかし皮肉なのは、まごうことなき現役の人気小説家が、有名な新人賞をとったもののもはや“元”としか呼びえない小説家崩れに対し真っ向から批判の目を向けていることであろう。小説家に限らずスポーツ選手や学者などが、気がつけば本業そっちのけに政治(これがほぼイコールで反動右翼側であるところも面白い現象だ。いわゆるサヨク的な人物だっていくらでもいるが、「本業」に対する姿勢が左右で異なる傾向がありはしまいか?)にクビを突っ込んでいる例はいくらでもある。いかなる事情がそこにあるのかまではわからないが。
しかしまぁ、案外あっさりとご自身からご退出するのではないかという気がしないでもない。ある日、「オレ辞めた」と仕事を放り出す。西の“彼”の立ち居振る舞いを観察していると、どうもそんな顛末が感じられるのだが、これは大きなお世話というものか。しかし、鈍感さや腰の据わりにおいて、とうてい東の御大にはかなわないんだろうなァ。どうでもいいが。
件の発言は某講演会で飛び出したらしく、すでにその動画が流布されているようだ。心底イヤラシイ男だと軽蔑するほかはないが、だったら、まずはご自分から率先して退出してみたらいかがなものか。なにも「死ね」などとはいわない。たとえば、ご自身が信望してやまない(と思われる)「新自由主義」の総本山・アメリカ合州国なりなんなり、どこでもいいから日本から出ていってくれないものかなぁ……。なにしろ半分“死ね”とまでぶつほど祖国や自国民を嫌っているのかはたまた絶望しているかなのであろう。これ以上ムダなストレスをためる前にさっさと亡命でもするのがご本人のためである。
それにしても、独裁者というのは古今東西を問わず同じような思想に行く着くものなのだなァと感心させられてしまうが、タマタマ韓国取材中にこんな記事が配信されていた。
※「橋下市長に「価値観押しつけるな」 赤川次郎氏が朝日「声」欄で批判」
詳しくはリンク記事をお読みいただくとして、赤川次郎氏にしては(?)めずらしくかなりキツイ口調でハシモト批判をしている。とりわけ、
「理解力不足を棚に上げ、自分の価値観を押し付けるのは、『力強い指導力』などとは全く別物である」
にあらわれた「理解力不足」のひとことは、痛烈といえるだろう。あんなのが生まれてきた背景や土壌というものがあるであろうことを否定しようとは思わないし、なかには進めてゆくべき政策だってあるに違いない。しかし「理解力不足」。言い換えれば赤ん坊に刃物……。ひょっとしたら、赤川氏はそこまで記したかったのではないのか……?
件の赤川発言でいまひとつ目を惹いたのは、東西(といっても矮小な範囲内でだが)独裁者を両断しているところにある。すなわち、
「どんなに政治やジャーナリズムに失望しても、石原慎太郎都知事や、橋下徹大阪府知事のような独裁者タイプの政治家に期待するのは最も避けるべき選択である」
われらがおとっつぁんがどのように反応したのかはわからない。しかし皮肉なのは、まごうことなき現役の人気小説家が、有名な新人賞をとったもののもはや“元”としか呼びえない小説家崩れに対し真っ向から批判の目を向けていることであろう。小説家に限らずスポーツ選手や学者などが、気がつけば本業そっちのけに政治(これがほぼイコールで反動右翼側であるところも面白い現象だ。いわゆるサヨク的な人物だっていくらでもいるが、「本業」に対する姿勢が左右で異なる傾向がありはしまいか?)にクビを突っ込んでいる例はいくらでもある。いかなる事情がそこにあるのかまではわからないが。
しかしまぁ、案外あっさりとご自身からご退出するのではないかという気がしないでもない。ある日、「オレ辞めた」と仕事を放り出す。西の“彼”の立ち居振る舞いを観察していると、どうもそんな顛末が感じられるのだが、これは大きなお世話というものか。しかし、鈍感さや腰の据わりにおいて、とうてい東の御大にはかなわないんだろうなァ。どうでもいいが。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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