台風一過である。気圧や範囲などだけみれば、勢力などたかが知れた低気圧かと思ったが、各地で大雨などによる被害が頻発するなど、やはり侮れないのが台風(熱帯性低気圧)ということなのであろう。しかし、わが家を含む南関東の一帯では久しく雨が降っておらず、ウッカリしていると庭樹の葉がしなびかけていたりしたので、そういう意味では恵みの雨だったとはいえる。ときおりでかける房総の某里山は、水脈に恵まれているのか登山道や岩肌が常にじめっとしているのに、この少雨のせいか乾き切ってしまっていた。夕立ちひとつない日が続いたのだからそういうことのあるのであろう。
さて、台風をめぐって、テレビでは各地での被害状況などが続々と報じられていた。重要な報道である。ところが、NHKが夕方に流していた番組をたまたまみていて、「こりゃなんだ?」と思わずクビをかしげてしまった。
番組では、被害状況を伝えるとともに、各交通機関の状況を断続的に報じていた。
妙に思ったのは、その画面である。たえとえば、鉄道情報では新幹線の運休や運転再開、在来線の遅れ運転などが伝えられていたが、各地の状況をアナウンサーが読み上げるばかりで、画面上にはさっぱり反映されていなかったのである。単に東京駅の中継画像(駅俯瞰の一部)が延々と映っているだけで、「中継・東京駅」という文字のほかテロップの類は一切なし。道路などでも大同小異。数時間前に録画された現場での通行止め表示などをバックに原稿が読み上げられてはいたけれど、文字情報がなかったのである。せっかくテレビという映像メディアなのに、なぜ読み上げのみだったのか。アナウンスでは話がどんどん先へと進み視聴者がゆっくりと内容を確認できないが、文字が加わればさらに活用できるハズではないか。
テレビニュースの画面という点で疑問に感じているのはほかにもいろいろある。一例を挙げれば、先日明らかになった病院における薬剤耐性菌感染問題。アナウンサーが原稿を読み上げるバックに映されていたのは、舞台となった病院の建物を上空から捉えた画像など、ようは舞台外観であった。上空からの画像はヘリコプターによる撮影であろうが、まさかこんな印象(参考)映像だけのために撮りおろしたのであろうか。もしそうだとすれば、こんな毒にも薬にもならず、なんでもいいから絵をつけとけ的な画像のために、どれだけの経費をかけたのかという問題が浮上してくる。われわれが徴収されている受信料というのは、こんなムダなシロモノに使われているのだろうか。まさか「この建物をみたら感染症を覚悟(110番)!」などと悪ノリしているワケでもないのだろうが(過去の撮影を流用した可能性もあるが、本質的には同じこと。あんな俯瞰映像に、報道上の意味がどれだけある? 雑誌などでの見出しページ用ていどの使い道はあると思うけど)。
ほかにも刑事事件の被害者宅(加害者側のときもある)を映し出してみたりといった例もあるが、そうした映像ははたして本当に必要なのだろうかと思うし、その一方で台風報道のさいのような映像メディアの特性をさっぱり生かしていないケースがあるのをみると、つくっている側がはたしてどれだけオツムを働かせているのだろうかとの疑問が湧く。
ついでに重箱の隅的な疑問を並べてみよう。
NHKではテレビ・ラジオを問わず全国ニュースに続いて地方ごとのニュースという番組構成がひとつの形になっている。それそのものはいいと思うのだけど、そのために報道内容の重複があたりまえになっているのはいただけない。これは報道される対象にもよる面はあるが、高校野球の試合結果が全国枠で流された直後に、まったく同じ内容が地方枠で繰り返されているのを見せられ(聞かされ)たりすると、もっとほかに報道することがないのかよっ! と罵倒のひとつでも飛ばしたくなる。もちろん、報道内容の重複は必ずしも不要とはいえない。時間帯によって視聴者が入れ替わるからだ。しかし、5分10分で続行する意味がどれだけあるのか、運営者は見直しを工夫とを検討すべきであろう(5分10分の差でも視聴者が入れ替わるという見方もあろうが、そんなこと言い出したら終日同じモノを流していなければならなくなってしまう。よほどの重大事ならば一考の余地はある場合もあるかもしれないが)。それとも、「それがテレビ(ラジオ)なのさ」とでも開き直りますか?
番組では、被害状況を伝えるとともに、各交通機関の状況を断続的に報じていた。
妙に思ったのは、その画面である。たえとえば、鉄道情報では新幹線の運休や運転再開、在来線の遅れ運転などが伝えられていたが、各地の状況をアナウンサーが読み上げるばかりで、画面上にはさっぱり反映されていなかったのである。単に東京駅の中継画像(駅俯瞰の一部)が延々と映っているだけで、「中継・東京駅」という文字のほかテロップの類は一切なし。道路などでも大同小異。数時間前に録画された現場での通行止め表示などをバックに原稿が読み上げられてはいたけれど、文字情報がなかったのである。せっかくテレビという映像メディアなのに、なぜ読み上げのみだったのか。アナウンスでは話がどんどん先へと進み視聴者がゆっくりと内容を確認できないが、文字が加わればさらに活用できるハズではないか。
テレビニュースの画面という点で疑問に感じているのはほかにもいろいろある。一例を挙げれば、先日明らかになった病院における薬剤耐性菌感染問題。アナウンサーが原稿を読み上げるバックに映されていたのは、舞台となった病院の建物を上空から捉えた画像など、ようは舞台外観であった。上空からの画像はヘリコプターによる撮影であろうが、まさかこんな印象(参考)映像だけのために撮りおろしたのであろうか。もしそうだとすれば、こんな毒にも薬にもならず、なんでもいいから絵をつけとけ的な画像のために、どれだけの経費をかけたのかという問題が浮上してくる。われわれが徴収されている受信料というのは、こんなムダなシロモノに使われているのだろうか。まさか「この建物をみたら感染症を覚悟(110番)!」などと悪ノリしているワケでもないのだろうが(過去の撮影を流用した可能性もあるが、本質的には同じこと。あんな俯瞰映像に、報道上の意味がどれだけある? 雑誌などでの見出しページ用ていどの使い道はあると思うけど)。
ほかにも刑事事件の被害者宅(加害者側のときもある)を映し出してみたりといった例もあるが、そうした映像ははたして本当に必要なのだろうかと思うし、その一方で台風報道のさいのような映像メディアの特性をさっぱり生かしていないケースがあるのをみると、つくっている側がはたしてどれだけオツムを働かせているのだろうかとの疑問が湧く。
ついでに重箱の隅的な疑問を並べてみよう。
NHKではテレビ・ラジオを問わず全国ニュースに続いて地方ごとのニュースという番組構成がひとつの形になっている。それそのものはいいと思うのだけど、そのために報道内容の重複があたりまえになっているのはいただけない。これは報道される対象にもよる面はあるが、高校野球の試合結果が全国枠で流された直後に、まったく同じ内容が地方枠で繰り返されているのを見せられ(聞かされ)たりすると、もっとほかに報道することがないのかよっ! と罵倒のひとつでも飛ばしたくなる。もちろん、報道内容の重複は必ずしも不要とはいえない。時間帯によって視聴者が入れ替わるからだ。しかし、5分10分で続行する意味がどれだけあるのか、運営者は見直しを工夫とを検討すべきであろう(5分10分の差でも視聴者が入れ替わるという見方もあろうが、そんなこと言い出したら終日同じモノを流していなければならなくなってしまう。よほどの重大事ならば一考の余地はある場合もあるかもしれないが)。それとも、「それがテレビ(ラジオ)なのさ」とでも開き直りますか?
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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