悪代官、
勧善懲悪型の時代劇において悪代官は欠かせない存在であり、代表的なやられ役である。地位や権力を悪用して私腹を肥やす。なんら大義名分のない私利私欲に走る。そんな痴れ者どもを叩き斬る。みる者はそこにささやかな爽快感を見い出す。
一連の防衛省がらみの“疑獄”は、時代劇とは全く異なる現実の汚職疑惑だが、報道をみるにつけテレビの画面で叩き斬られる「悪代官、」たちの顔が思い浮かばざるをえない。しかし、時代劇の悪役にはそれが芝居であるがゆえの味わいがある。反面、現実の「悪代官、」どものツラときたらどうか。人間の品性というものは、かくもあからさまに顕われるものなんだろうか……。
勧善懲悪型の時代劇において悪代官は欠かせない存在であり、代表的なやられ役である。地位や権力を悪用して私腹を肥やす。なんら大義名分のない私利私欲に走る。そんな痴れ者どもを叩き斬る。みる者はそこにささやかな爽快感を見い出す。
一連の防衛省がらみの“疑獄”は、時代劇とは全く異なる現実の汚職疑惑だが、報道をみるにつけテレビの画面で叩き斬られる「悪代官、」たちの顔が思い浮かばざるをえない。しかし、時代劇の悪役にはそれが芝居であるがゆえの味わいがある。反面、現実の「悪代官、」どものツラときたらどうか。人間の品性というものは、かくもあからさまに顕われるものなんだろうか……。
20日、太田述正氏(元仙台防衛施設局長)が実名で証言した“口利き疑惑”。太田氏が仙台防衛施設局長だった1999年4月と2000年3月の2度にわたり、仙台防衛施設局(当時)の発注工事をめぐり山形県内の特定の建設会社を指名業者に入れるように指示されたというのである。それも、額賀福志郎官房副長官(元防衛庁長官)から守屋武昌官房長(前防衛事務次官)を通じて防衛施設庁になされた要請だとの証言だ。額賀氏は「全くそういうことはない」とすぐさま全面的に否定しているらしいが、太田氏が当時作成し保管する「利得議員リスト」には防衛庁長官経験者4人を含む14人の議員らの氏名が記されているとい、“言い逃れ”ができるかどうかは、いよいよ厳しい立場に追い込まれているといえよう。
太田氏は、昨年の段階で「しんぶん赤旗」に対し匿名でこれら“防衛汚職”の実態を証言していたらしい。同紙はこれを「軍事利権」と位置づけ取材を続けてきたが、急速に実態が明らかなるとともに、どこまで軍事利権の正体に迫りうるかという点に注視してゆく必要がある。そして、とうの防衛省のみならず政権に対する責任追求も重要だ。
コトの根幹は、額賀氏がどうのとか守屋氏がどうしたということだけではない。防衛という重要(これはおもに政権側からみてのだが)な省庁においてかくのごとき汚職がまかり通っているその実態。それを管理および監視すべき政権の堕落ぶり。本来は国民側の機関でなければならない政治が、きちんと機能してこなかったどころか、与党にいたってはむしろ一心同体といっていい状況こそ徹底的に叩いていかなければならないのではないか。
報道によれば、公明党患部…失敬、幹部には「心配だ。次から次へと問題が出てくるようだと、かばいきれなくなる」(headlines.yahoo.co.jp/ hl?a=20071121-00000090-sph-soci&kz=soci)という声があるという。これが事実だとすれば、いったいぜんたい、彼らにとってなにが心配であり、なにをどうしてかばうというのか。かばうどころかわが国の“国益”を損なう事件として、真っ向から追求し是正してゆくのが政治、政党本来の役割ではないのか。それがたとえ与党であったとしてもだ。この公明党幹部からだという声こそが、わが国の腐れきった政治の正体であり、民主主義もどきとしている根源のひとつであるといえるだろう。
話は変わりますけど(feat.亀一郎)。
小沢一郎民主党代表が、さきの大連立騒ぎをいまなお正当化する発言をしているという。氏の考えというのは、ようは連立だろうとなんだろうと形として与党の仲間入りをすれば、やりたことができるのだ、野党ではダメなのだということであろう。いわく、「首相は連立なら特措法さえも譲って構わない、憲法解釈も180度転換しても構わない(*注)と、そこまで言い切った。農業政策、年金、子育て、高速道路無料化など、我々の目玉政策ものむかもしれない」である。
しかし、小沢氏はここでの主客という事実をどこまで理解できているのだろうかと思う。たしかに小沢氏の主張どおりの部分もあるには違いないが、これはあくまで現政権与党の自・公が主であり、民主が仮に連立に加わるとしても、それなりの譲歩を必要とするからだ(もっともたびたび繰り返すように、両者にどれだけの譲歩すべき違いがあるのかどうかについても大いに疑問があるが)。しかも、その大前提に民主側が現政権を認める必要があることを考えると、これほど民意を無視した暴挙的発想もないといえる。おそらく、小沢氏のアタマのなかにはさきの民主大躍進の背景など、自分にとって都合のいい部分しか入っていないのであろう。あの安倍自民と池田傀儡政党による横暴与党が否定されたがゆえの消去法的勝利についてを、だ。
政権交替というのは民主やら小沢氏やらが決めるものではない。あくまで国民が決めるものだ。一連の小沢氏の行動からは、さらに民主党からは、どうもそこいらへんへの理解が感じられない。このままでは、これこそが「心配だ。次から次へと問題が出てくるようだと、かばいきれなくなる」ということになってしまいそうだ。
*注:
自民党が「憲法解釈を180度転換」? ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
しかしたしか小沢氏のそれとは180度どころか目測できないほどの微差でしかないように思うのだが……。それに、自民が180度転換するということは、それはすなわち護憲政党である共産党と考えを同じくするということではないか(笑)。まっ、この国にとって大いに結構なことではあるけれど。
太田氏は、昨年の段階で「しんぶん赤旗」に対し匿名でこれら“防衛汚職”の実態を証言していたらしい。同紙はこれを「軍事利権」と位置づけ取材を続けてきたが、急速に実態が明らかなるとともに、どこまで軍事利権の正体に迫りうるかという点に注視してゆく必要がある。そして、とうの防衛省のみならず政権に対する責任追求も重要だ。
コトの根幹は、額賀氏がどうのとか守屋氏がどうしたということだけではない。防衛という重要(これはおもに政権側からみてのだが)な省庁においてかくのごとき汚職がまかり通っているその実態。それを管理および監視すべき政権の堕落ぶり。本来は国民側の機関でなければならない政治が、きちんと機能してこなかったどころか、与党にいたってはむしろ一心同体といっていい状況こそ徹底的に叩いていかなければならないのではないか。
報道によれば、公明党患部…失敬、幹部には「心配だ。次から次へと問題が出てくるようだと、かばいきれなくなる」(headlines.yahoo.co.jp/ hl?a=20071121-00000090-sph-soci&kz=soci)という声があるという。これが事実だとすれば、いったいぜんたい、彼らにとってなにが心配であり、なにをどうしてかばうというのか。かばうどころかわが国の“国益”を損なう事件として、真っ向から追求し是正してゆくのが政治、政党本来の役割ではないのか。それがたとえ与党であったとしてもだ。この公明党幹部からだという声こそが、わが国の腐れきった政治の正体であり、民主主義もどきとしている根源のひとつであるといえるだろう。
話は変わりますけど(feat.亀一郎)。
小沢一郎民主党代表が、さきの大連立騒ぎをいまなお正当化する発言をしているという。氏の考えというのは、ようは連立だろうとなんだろうと形として与党の仲間入りをすれば、やりたことができるのだ、野党ではダメなのだということであろう。いわく、「首相は連立なら特措法さえも譲って構わない、憲法解釈も180度転換しても構わない(*注)と、そこまで言い切った。農業政策、年金、子育て、高速道路無料化など、我々の目玉政策ものむかもしれない」である。
しかし、小沢氏はここでの主客という事実をどこまで理解できているのだろうかと思う。たしかに小沢氏の主張どおりの部分もあるには違いないが、これはあくまで現政権与党の自・公が主であり、民主が仮に連立に加わるとしても、それなりの譲歩を必要とするからだ(もっともたびたび繰り返すように、両者にどれだけの譲歩すべき違いがあるのかどうかについても大いに疑問があるが)。しかも、その大前提に民主側が現政権を認める必要があることを考えると、これほど民意を無視した暴挙的発想もないといえる。おそらく、小沢氏のアタマのなかにはさきの民主大躍進の背景など、自分にとって都合のいい部分しか入っていないのであろう。あの安倍自民と池田傀儡政党による横暴与党が否定されたがゆえの消去法的勝利についてを、だ。
政権交替というのは民主やら小沢氏やらが決めるものではない。あくまで国民が決めるものだ。一連の小沢氏の行動からは、さらに民主党からは、どうもそこいらへんへの理解が感じられない。このままでは、これこそが「心配だ。次から次へと問題が出てくるようだと、かばいきれなくなる」ということになってしまいそうだ。
*注:
自民党が「憲法解釈を180度転換」? ( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
しかしたしか小沢氏のそれとは180度どころか目測できないほどの微差でしかないように思うのだが……。それに、自民が180度転換するということは、それはすなわち護憲政党である共産党と考えを同じくするということではないか(笑)。まっ、この国にとって大いに結構なことではあるけれど。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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