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猫池罵詈雑言雑記帳
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 ヨミウリは新聞の態を装った“クズ紙”である。
 個人的に、もうそれなりに長いことそう思ってきたし、拙ブログにも記してきた。

 些細な例ではあるが、拙著『ぼくがバス釣りをやめた理由』(大月書店)の巻末「参考文献一覧」中、「赤旗」から「産経」、さらに一部地方紙など数紙がリストアップされているにも関わらず、いわゆる全国紙では「読売新聞」の名前がないことにお気づきになった読者がいらっしゃるかもしれない。もちろん一切「参考」にせず、引用もしなかったから、したがってそんなところに名前を挙げさせていただくわけもないわけだが、別段、同紙の記事がなくともなんら支障がなかったことも事実である。こうしたことには故意的な意味合いも含まれてはいるにせよ、実際問題として参考にすべき記事があれば引用させていただいたかもしれず、本を書くといううえでさほどの差別をしたつもりはない。ようはあの場合は単に役立たなかったというだけであった。しかしこれは同紙に対して“クズ紙”だと思うこととは関係がないこともないとはいえ、さほど重要なことでもない。
 ところが、だれの目にもわかりやすい事件をもって、まさに「読売新聞」が“クズ紙”であり、およそジャーナリズムとは懸け離れた存在であることがこのたび明らかになった。いうまでもなく民主ー自公の大連立騒動にからめた事件である。  


 当ブログにも記したが、あの大連立という発想は、およそ民主主義の概念とは相容れないバカな考え(*注)であり、大いに仰天するとともに飽きれ返させられたものだったが、ここにきて騒動の黒幕があの渡邉恒雄氏だということが暴露されてきた。じつに慶賀にたえない。
 いうまでもなく、渡邉氏(以下、ナベツネ)は読売の社主であり「読売新聞」の“主筆”である。そんな立場にある人間が、こともあろうか政治的フィクサーを気取り、件の大連立を仕掛けたということが鳩山由紀夫民主党幹事長によって証言されたのであったから、呆れ返ると同時に怒りが湧いてくるというものではないか。

「読売新聞」は公称1000万部ともいわれる大新聞(この数字には一説に4割近いともいわれる「押し紙」は含まれているのだろうか?)だ。そんな同紙があからさまな権力側の代弁者であり、財界の代弁者であることはいまさらただし書きを加えるまでもない周知の事実であり、たとえ読者のなかに野球の入場券やらナベカマに釣られている消極的立場のひとがいようと、それだけで新聞とはおよそ懸け離れた存在だといえる。ところが、ここにきて代弁者どころか権力と一体気取りであることがはからずも証明されてしまった。ナベツネ自身の権力指向はよく知られるところとはいえ、それが単に個人的な野望の類であれば騒ぎのていどはこれほどにはなるまい。問題はいかに“クズ紙”の類とはいえ、ヨミウリというのが相当規模の影響力を持つ新聞社であり、社会の公器であるところにある。

 新聞社を含むジャーナリズムというのは、権力側を監視する立場にあり、キレイゴトを言うならば、権力に誤りを犯させないための力であるハズだ。ところが、社主・ナベツネ御大ときたら、自らが政治権力であると錯覚し、政治を支配するかのような行動をとった。これほどジャーナリズムを汚し、国民を愚弄することがあるだろうか? これでは政権の事実上の機関紙ではないか(当ブログでときおり引用する「しんぶん赤旗」は日本共産党の機関紙だが、それだってヨミウリよりはよほどジャーナリズムの姿勢を持っている)。

 およそていどの低い“クズ紙”を読まされている側こそが被害者かもしれないが、じつは読む読まざるに関わらず、これが大変な害悪であることが明らかになったという点において、今回のナベツネ事件にはそれ相応の価値があったに違いない。積極的読者を含め、自らを恥じ入るべきであろう。そして、仮に真っ当なジャーナリストが同社にいるのであれば、“クズ紙”でない「新聞」をつくるべく社主に対してさえ反旗を翻すべきではないか? 下世話ながらそんなことも思わせられてしまった。



*注:
 個人的にはいかなる形であれ与党の連立などは認めるべきではないと考えている。さしあたり衆院で圧倒的多数の議席を持つ自民はともかく、数のうえでは与党の要件にとうて及ばない創価学会という一宗教団体の傀儡政党が政権に居座ることの愚。仮に自民単独での政権が困難な状況であるとしても、それは国民の声があるがゆえの状態なのだ。さまざまな考えや立場があり、たとえそれが議席数という形で拮抗していてもいいではないか。にも関わらず、けっして些少とはいえない声を封鎖し八百長的数合わせで権力を欲しいままにする。こんなものは民主主義でもなんでもない。
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