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猫池罵詈雑言雑記帳
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 あのおぼっちゃんがついに辞意を表明。……いまひとつ書く意欲が出てこないが、少しだけ感想を記してみたい。

 最初に確認しておきたいのは、戦い(といってよければだが)はむしろこれからだということである。相次ぐ閣僚の不祥事などもあって、わずか1年すらもたなかったまほろばのごとき内閣であり首相であったが、極論すればそんなことはどうでもいいことなのだ。おぼっちゃんがいずれ辞任あるいは罷免にならざるをえないことは、ほぼ明らかであった。散々ダダをこねるように政権にしがみついたがゆえに「やっとこさ」というふうにはみえるけれど、すでに死んでいたのだ。いまさらどうなるものでもないだろう。  


 しかし、問題はあの安倍などという男ひとりがどうなればいいということではない。また、つぎの首相がだれだとか、そういうことでもないだろう。極右反動集団と化した自民と、それとタッグを組む“カルト的集団”と一心同体の公明、そして彼らを利用し、ときに助けあっているある種の層を叩くこと、これこそがいま現在目の当たりになっている重要な問題ではないだろうか。ここにはもちろんアメリカ合州国の傀儡を叩くということもあるが、安全保障の問題だけではなく、経済あるいは社会的格差の是正や医療など福祉にからむ問題、税金や年金、教育など、一般国民に直接的に関係するさざまざな分野が多々含まれている。むろん、現在起きている不具合の類を政権だけに責任をおしつけるというものではないが、昨今の政治をみるにつけ、現政権ではそうした問題の是正、解決にはおよそほど遠いということはたいていのひとが感じているハズだ。御用学者の類や財界などのおエライさんがたは「そうではない」と否定するかもしれないが、そんな学問や知識によらずとも、日々の生活のなかで肌で感じでいることこそが重要なのではないか。だからこそ、安倍内閣に対する高い不支持率が続いてきたともいえないだろうか(もちろんほかの要素もあるとは思うが)。
 おぼっちゃん辞任の裏側になにがあったのかはわからない部分もある(*注)。しかし、ひとつの力として「ノー」をつきつけた国民の声があったことは否定できないだろう。

 だが、ここで起きたことはけっして“ひと段落”なのではない。昨日記したことと重なるが、いま追い込まれているいのは彼ら反動の側ではない。しかし、おぼっちゃん辞任とそれに関連する与党側の混乱は間違いなく彼らを叩くチャンスでもある。少々物足りない民主を含めて、手を抜くことなく戦いを挑まねばらなない。おぼっちゃん辞任は小さな通過点にすぎない。さしあたり思ったのはそういうことである。  



*注:
 いくつかのネット配信記事によれば、「週刊現代」が首相による政治団体を利用した脱税疑惑を取材、近日発売の誌面に記事を掲載する予定だったと一部で伝えられている。父晋太郎氏から相続する財産を氏の死去(91年5月)にあたっておぼっちゃん自身の政治団体に寄付、相続税を免れた疑いがあるというもので、遺産総額は25億円に上るともいわれる。「週刊現代」編集部がおぼっちゃん側に送付した質問状の回答期限は12日14時だったらしいが、ちょっと気になる時間的な符合である。もっとも、ほかにもあれこれ“疑惑”の類が漂っているのがおぼっちゃんではあるのだが……。


*おまけ:
「毎日新聞」のネット配信によれば、おぼっちゃん辞任の根幹は「国民の信頼を得られなかった」ということになるらしい。しかし、この場合は“信頼”ではなく“信任”が得られない内容の首相であり政権だったということであろう。信頼される以前の問題である。

 同じく「毎日」がネット上ではいち早く辞任会見の「一問一答全文」をアップしていたが、とりたてて論評するほどの内容ではなかったようだ。いつものおぼっちゃんの繰り言とそう大差がない。いくつか挙げれば、
「残念ながら私が総理であることによって、野党党首との話し合いも難しい状況が生まれています」[辞めることによる自衛隊活動との関連について]
とか
「今日、残念ながら党首会談も実現もしないという状況の中で、私の約束をしたことが出来ない」[所信表明後に辞意を表明する決断をしたのか最大の理由についてなど]
あるいは
「述べたことを実行していく責任が私にはあるわけではございますが、なかなか困難な状況です」[続投を決意する所信表明をしながら、各党の質問を受ける直前に総理の職を辞することについて]
 あたりは、コトの根幹についてとうとう理解できなかった哀れな男の正体をよく顕わしている([]内は質問の主旨。以下同)。果たしていまの状況はそんな単純化できるものなのだろうか? また、
「総理の職責は大変、重たいものがあると考えています。そして私も所信において思うところを述べたこところであります」[同上]
 と“職責”の重要性を口ではいいながら、
「なるべく早い段階で、後継の総裁を決めてもらいたいと思っています」[後継の総裁について]
 という逃げ口上。まぁ、なにも考えられないということなのかもしれないが、ご自分のおられる政権の危機的状況について、このヒトはどれだけ理解できているのだろうかと思う。もっとも、だからといって戦いの手を緩めていいということでもないが。
 でまぁ、
「いわばこのテロとの戦いにおいては、中断されてはならないと考えて、先般シドニーで職を賭すという話をしたわけでございます」[何が辞意という決断に至らせたのか]
“(総理としての)職を賭す”としながら舌の根の乾かぬうちに辞意を表明。“(総理の職責には)大変、重たいものがある”というのだけど、なんとも軽薄な“職を賭す”という“決意”であった。いつの時点で辞めるつもりだったのかはわからないが、仮にシドニー時点ですでに辞めるつもりだったのなら、そんなことを言わなければよかったのだ。驚くべき自己撞着ぶりといわざるをえない。

 ここの“おまけ”はついでに記したていどのことだが(ついでのついでながら、進退問題についてをムリヤリ健康問題に仕立て上げたいというのが丸見えな会見をやらかしたヨサノ某というおっさんも壮絶なまでの●●ですにゃ。ぶったまげMASITAヨ)。

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