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猫池罵詈雑言雑記帳
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 ピンチである。
 わが国の進路も、いよいよ谷まったという感じがしてくる。

 あの“おぼっちゃん”がシドニーで公言した「職を賭して取り組む」。「私は職責にしがみつくということはない」とも述べ、今国会に対する“決意”というか思い込みを記者団に語ったという。自らの進退を臭わせたおぼっちゃん発言は選挙前に続く第2弾。ハッキリ言って「ああそうですか」といったところだが、じつは今回の発言こそがあの男の正体をよく顕わしている。  


 この報は2日経った今日も各メディアを賑わせているが、なんとなくシラけた雰囲気が漂っているように思えるのはオレだけだろうか? しかし報道する側にとってシラけざるをえないという面もあろう。「東京新聞」の11日社説では、「安倍演説 言葉が軽すぎないか」として帰国後の実態について触れている(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007091102047843.html)。

 いわく、

 特措法問題では、海外であれだけ大見えを切ったにもかかわらず、国内では「ここで撤退し、国際社会における責任を放棄して、本当にいいのでしょうか」と、継続に理解を求めた程度。わずか一分だ。
 自ら国際公約し、退路を断つ考えを示す以上は、その真意を国民に十分説明すべきである。帰国後に演説原稿を直す時間もあったはずだ。積極的に語ろうとしない姿勢は国会軽視のそしりを免れまい。

 である(*赤字:同リンク記事から引用)。

 国会軽視。もっといえば国民軽視だが、これこそがあのアベという男の根幹をなすといっても言いすぎではないだろう。前近代や古代の独裁者ならとにかく、現代の民主国家にあってこんな男が政権のトップに居座っていることこそがそもそもの間違いなのだ。同記事はさらにこんな状況にあってなお政権に留まり続けることの理由について、その答がなかったし、「首相としての資質にかかわる問題」と論評する。ようは、そんな人物がこともあろうか首相を務める状態こそがシラケた舞台をつくっているのであり、捉えようによってはおおいなる“政治的空白”に陥っているともいえるのではないだろうか。

 しかし、このおぼっちゃん発言は、「言葉が軽すぎる」という範疇に留まるシロモノではけっしてないということに留意する必要がある。すなわち、一国の首相が自らの「職を賭して取り組む」その内容が問題なのだ。

 言うまでもなく、彼が「職を賭」すと語ったのは、「テロ特措法延長」に関してである。国際的な戦いといえば聞こえはいいかもしれないが、その実態は単なるアメリカ合州国という一外国の軍事作戦(ほかならぬ侵略だが)への加担であることは国際的な常識である。つまり、おぼっちゃんの言うところの「国際貢献」というのはほぼイコールで「アメリカ合州国への奉仕」であり、しかも「軍事行動」なのである。テロはテロで大問題だが、それを本質的に封じうるのはアメリカの一方的なスタンダードによる軍事行動によってではないハズだ。重度の視野狭窄を患っているのか、あるいは骨の随まで“ヤプー”化しているのかはわからないが、外国の手下となることに「職を賭して取り組む」とはとんでもない首相がいたものである(残念ながら、こうした点に触れた報道は「しんぶん赤旗」ぐらいしかいまのところみあたらない。なんとも嘆かわしい)。しかも新聞の世論調査をみれば、「朝日」や「東京」のみならず「読売」のそれでさえ延長反対が賛成を上回っている。いかに国民を無視しているかがわかるというものだ。

 しかし、さらに問題なのは、それに対抗すべき野党側の脆弱さであろう。なるほど、小沢一郎民主党代表は「テロ特措法延長」に対して反対の立場を貫いているし、与野党の逆転が起きている参院での攻防はひとつのヤマとなるに違いない。だが、果たしてその中心たる民主はどこまで戦い続けられるのだろうか? もとい、小沢氏を中心とする一派と一連の問題で共闘すべき野党はどれだけ抗戦できるのだろうか。
 じつは、この戦いは極めて厳しい展開になると読んでいる。最大の要因は民主が寄り合いにすぎず、その首脳においてでさえ、現自民と同等のタカ派を擁していることである。前原誠司氏などはその最右翼であろう。果たして小沢氏らは内外からの圧力に抗し続けられるのだろうか。現状の動きをみている限りは、どうも危ない感じを受ける。そして、仮に結果が出せなかったとき、国民の目にそれはどのように映ることになるのだろうか。

 報道によれば、与党側は自衛隊の実動にさいして、現行の「テロ特措法」にある国会承認の規定を削除し、参院で予想される不承認を回避するという内容を含む八百長的「新法案」の提出を画策しているという。だが、そんなヤクザ顔負けのゴリ押しをせずとも、野党側にとっては楽な戦いではないのだ。むしろ追い詰められている。そして、たいへんな分かれ道に立たされている。

 国会およびその周辺の動きを注視するとともに、たとえひとつひとつは小さくとも、国民の側から声を挙げてゆくことがますます重要になってきた。そんな感じがする。

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