8月も終わりである。
気象用語では8月までが“夏”ということらしいが、そういえば自宅の庭あたりでは夜になると虫の声が多くなったような気がするし、でかけてみればところどころで稲刈りがはじまっている。先週末に散歩がてら立寄った南房総のある棚田でも1割ほどがすでに刈り取られていたが、「そういや“実りの秋”ってのはこれからなんだにゃぁ」などと気づかされた。なんとなくこの「夏の終わり」という雰囲気には寂しさのようものを覚えたりするけれど、そればかりではないというところであろう。
でまぁ、世間はといえば、なんだかたいした意味もなくおぼっちゃん内閣がどうのこうのともてはやされてみたり、そんなななかに早くも“不祥事”のニオイが漂っていたり、“対抗馬”であるハズの民主にあれこれ選挙がらみの摘発があったりなどというのはさもありなんだけれど、その副代表に自民顔負けのタカ派の御仁が就いてみたりと、ひとことで片づけては申し訳ないが自・民ともになんだかお先が知れてみえてしまいはしないだろうか。さらに共産・社民あたりも瀕死に近い状況に陥って久しいことを考えあわせれば、「政治がどうの」と口にするのもイヤになってくるというものだ。しかし、おぼっちゃん一派が相変わらず改憲への決意を表明していることなどを考えると、黙っているのは得策とはいえないだろう。日本国民がかつて経験したことのない本当の意味でのファシズムの発現が間近に迫っているのである。その防波堤を築くためにも、少々ものたりない民主をはじめ他政党の良心的勢力にハッパをかけるしかない。……なんだか気の滅入るニュースが多すぎるのだけど。
今日はちょっと身近にあったコネタを。
わが郷土・房総の名物のひとつが落花生である。まぁ、ピーナッツでもいいが、じつはこれがちょっとした好物だったりする。しかもなんだか知らないがときどき無性に口にしたくなるのだ。シンプルに炒っただけでもいいし、ミソピーやらピーナッツチョコやらでもいい。柿の種のピーナッツをつまむのも至福である。
そんなわけで買い物のついでなどに物色することも多いのだが、スーパーなどで売られているのが輸入品ばかりであることに気がついた。いわずもがなの中国産である。
中国産であろうとどこであろうと、輸入品に対して過剰に偏見を持つのは誤りというものだが、このところ立て続いて問題が浮上したこともあって、やはり気にかかるものはかかる。だからできるだけ国産を探すのだけれど、これがなかなかみつからないのであった。実際問題、そのテの専門店や産地におもむけば手に入るに違いないが、自宅近くにあるスーパー(コンビニもだが)ではほとんどみかけることすらないのである。先週末はたまたま千葉産の生落花生をみかけたので、まったくないわけではないにせよ、産地のわりあい近所で暮らしていながらその農産物になかなかありつけないとはどうしたことかという気もする。
そんなこんなでヘンな思いをしていたところ、日本産の米の中国輸出が再開されたというニュースを目にした。
なんでも、新潟県産のコシヒカリと宮城県産のひとめぼれ(ともにいわゆる“ブランド米”)を輸出、中国のカネ持ちに売るというものらしい。今回輸出されたのは計24トンで、およそ900万トンといわれるわが国の米生産量のわずか一部分にすぎないが、再開されることになった背景には国内農業の活性化をはかりたいという狙いがあるという。
そこでオレのようなシロウトが連想してしまうのは、わが国の食糧自給率の低さと、ちょっとした気象の変化に影響されて起こりうる米不足問題である。で、農水省が公開している資料などをあたってみたのだが、どうやら現状では米に関しての需給は数字上での問題はないようにみえる。だから輸出を含めて生産力を高めるという方策は理解できないわけではないという考えにも結びつく。
しかしなんとなく思ってしまったのだ。外国のカネ持ちに良質の米を提供する一方で、わが国で圧倒的多数を占めるカネ持ちでない層が、やがてそうした米を口にできない時代がやってくるのではないかと。もちろん、いまのところ米ではそういうことにはなっていないが、たとえば高価な国産米を輸出する一方で安価な外国米を輸入、国内ではそれなりのカネを払えば国産米を食べられても、一般には外国米ばかりがせいぜいという事態は考えられないだろうか(そういえば、先ごろ安売り米の粗悪ともいえそうな内容が問題になりましたにゃ)。方や地元でなかなか買えない地元産落花生(しかも高い!)。米を落花生とをいっしょくたにするつもりはないけれど、なんだかいずれは米の番がやってくるかもしれん……などと想像してしまうのである。
今日はちょっと身近にあったコネタを。
わが郷土・房総の名物のひとつが落花生である。まぁ、ピーナッツでもいいが、じつはこれがちょっとした好物だったりする。しかもなんだか知らないがときどき無性に口にしたくなるのだ。シンプルに炒っただけでもいいし、ミソピーやらピーナッツチョコやらでもいい。柿の種のピーナッツをつまむのも至福である。
そんなわけで買い物のついでなどに物色することも多いのだが、スーパーなどで売られているのが輸入品ばかりであることに気がついた。いわずもがなの中国産である。
中国産であろうとどこであろうと、輸入品に対して過剰に偏見を持つのは誤りというものだが、このところ立て続いて問題が浮上したこともあって、やはり気にかかるものはかかる。だからできるだけ国産を探すのだけれど、これがなかなかみつからないのであった。実際問題、そのテの専門店や産地におもむけば手に入るに違いないが、自宅近くにあるスーパー(コンビニもだが)ではほとんどみかけることすらないのである。先週末はたまたま千葉産の生落花生をみかけたので、まったくないわけではないにせよ、産地のわりあい近所で暮らしていながらその農産物になかなかありつけないとはどうしたことかという気もする。
そんなこんなでヘンな思いをしていたところ、日本産の米の中国輸出が再開されたというニュースを目にした。
なんでも、新潟県産のコシヒカリと宮城県産のひとめぼれ(ともにいわゆる“ブランド米”)を輸出、中国のカネ持ちに売るというものらしい。今回輸出されたのは計24トンで、およそ900万トンといわれるわが国の米生産量のわずか一部分にすぎないが、再開されることになった背景には国内農業の活性化をはかりたいという狙いがあるという。
そこでオレのようなシロウトが連想してしまうのは、わが国の食糧自給率の低さと、ちょっとした気象の変化に影響されて起こりうる米不足問題である。で、農水省が公開している資料などをあたってみたのだが、どうやら現状では米に関しての需給は数字上での問題はないようにみえる。だから輸出を含めて生産力を高めるという方策は理解できないわけではないという考えにも結びつく。
しかしなんとなく思ってしまったのだ。外国のカネ持ちに良質の米を提供する一方で、わが国で圧倒的多数を占めるカネ持ちでない層が、やがてそうした米を口にできない時代がやってくるのではないかと。もちろん、いまのところ米ではそういうことにはなっていないが、たとえば高価な国産米を輸出する一方で安価な外国米を輸入、国内ではそれなりのカネを払えば国産米を食べられても、一般には外国米ばかりがせいぜいという事態は考えられないだろうか(そういえば、先ごろ安売り米の粗悪ともいえそうな内容が問題になりましたにゃ)。方や地元でなかなか買えない地元産落花生(しかも高い!)。米を落花生とをいっしょくたにするつもりはないけれど、なんだかいずれは米の番がやってくるかもしれん……などと想像してしまうのである。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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