小沢一郎氏の民主党代表辞任さわぎで持ち切りである。テレビや新聞など各メディア上ではさまざまな論評や憶測がなされているようで、ある種“驚き”をもって迎えられている様子が窺えるが、これはそれほど大騒ぎするに価する騒動だろうか? ハッキリ言えば、このタイミングでの辞任ということはよもや予想はしていなかったけれど、だからといってちっとも驚かなかった。これが民主党の実態であり、小沢一郎氏だからである。
むしろ、その前段としての大連立への画策、こちらのほうが仰天すべきできごとであった。ここまでバカだと思っていなかったという意味において。
小沢氏の辞任劇はテロ特措法延長反対にはじまる一連の施策に対し、自らが収拾をつけられなくなったその結果にすぎない。
むしろ、その前段としての大連立への画策、こちらのほうが仰天すべきできごとであった。ここまでバカだと思っていなかったという意味において。
小沢氏の辞任劇はテロ特措法延長反対にはじまる一連の施策に対し、自らが収拾をつけられなくなったその結果にすぎない。
小沢氏と福田首相とどちらが先に言い出した“妙案”かは知らないが、そもそもが大連立なんていう発想自体が民主主義を否定する愚考であり、ミクロ的にはさきの参院戦の結果についてなんら真剣にその意味を理解しようとしない、あるいはできないことを暴露しているようなものではないか。有権者は、現行の自・公政権(財・創・米傀儡政権ともいえる)に対する不合格の判定をし、ていどの差こそあれ民主党への期待を持って一票を投じた。その結果があの参院選大躍進だったハズだ。にも関わらず、勝者・敗者ともども手をつなぎましょうというバカげた発想。これではなんのために民主党に投じたのかわからず混乱してくるひともあろう。
躍進の勢いを背景に、小沢民主党はテロ特措法への反対を表明してきたが、その論理はきわめて脆弱なものであった。それはいまでも続いている。すなわち、「自衛隊の海外派兵は国連安保理または総会の決議によって認められた活動に限る」とし、ようは国連の決議さえあれば自衛隊の軍事行動ができるという発想であり、国家のきまりごととしての憲法の意味を理解できていない。わが国の憲法が武力行使を放棄している以上、いかに国連といえどもそれを強制する権利はない。ところが、小沢氏は国連のお墨つきさえあれば武力行使をしても憲法に抵触しないという考えを持っており、その点においてじつは現政権の立場と五十歩百歩、クソミソ一緒なのである。
オレに言わせれば、そんな民主党になにを期待すりゃぁいいんだというところだが、まぁ、自・公タッグよりはいくらかマシという考え方もあるに違いない。むろん、ある段階として民主党による新政権ということはあっていいと考えるが、それはあくまで比べるモノがあまりにも危険かつお粗末だからである。けっして民主党を支持するがゆえではない。
小沢氏や民主党はどうなるのかなんていうことは、ここであれこれ記すようなことではないが、さきの福田・小沢による密室会議は双方(同時に彼らを利用する側)にとって生き残りを画策するための談合であり、穿った見方をすれば、小沢氏の自民党復党を含めてなんらかの約束が交わされた可能性もある(案外、近いうちの首相の座をチラつかせられてたりして?)。自民党と大差のない民主党大勝利がどのように収斂してゆくかについては興味を持って見守っているが、ひょっとするとこのように最低最悪の着地点を狙っているのかもしれない。“二大政党制”云々が笑わせられるというものではないか。
*補足:
天木直人氏がブログ上でこの騒動の影に埋もれかねない重大事について警鐘を発している。
「小沢辞任騒動、防衛疑惑、パキスタンの崩壊」
「小沢辞任劇を一番喜んでいるのは守屋前防衛次官と疑惑政治家たちであろう。あれほど大問題であった防衛疑惑がすっかり報道されなくなった。しかしこの問題をうやむやに終わらせてはいけない。」
然り!
*おまけ:
そういや、インド洋からの自衛隊の撤収がはじまったその日、19時のNHKニュースでは「いかにして給油を再開するべきか」という方向で凝り固まった“報道”をしていましたにゃぁ。公共放送という名の傀儡放送局の正体みたり……か?
躍進の勢いを背景に、小沢民主党はテロ特措法への反対を表明してきたが、その論理はきわめて脆弱なものであった。それはいまでも続いている。すなわち、「自衛隊の海外派兵は国連安保理または総会の決議によって認められた活動に限る」とし、ようは国連の決議さえあれば自衛隊の軍事行動ができるという発想であり、国家のきまりごととしての憲法の意味を理解できていない。わが国の憲法が武力行使を放棄している以上、いかに国連といえどもそれを強制する権利はない。ところが、小沢氏は国連のお墨つきさえあれば武力行使をしても憲法に抵触しないという考えを持っており、その点においてじつは現政権の立場と五十歩百歩、クソミソ一緒なのである。
オレに言わせれば、そんな民主党になにを期待すりゃぁいいんだというところだが、まぁ、自・公タッグよりはいくらかマシという考え方もあるに違いない。むろん、ある段階として民主党による新政権ということはあっていいと考えるが、それはあくまで比べるモノがあまりにも危険かつお粗末だからである。けっして民主党を支持するがゆえではない。
小沢氏や民主党はどうなるのかなんていうことは、ここであれこれ記すようなことではないが、さきの福田・小沢による密室会議は双方(同時に彼らを利用する側)にとって生き残りを画策するための談合であり、穿った見方をすれば、小沢氏の自民党復党を含めてなんらかの約束が交わされた可能性もある(案外、近いうちの首相の座をチラつかせられてたりして?)。自民党と大差のない民主党大勝利がどのように収斂してゆくかについては興味を持って見守っているが、ひょっとするとこのように最低最悪の着地点を狙っているのかもしれない。“二大政党制”云々が笑わせられるというものではないか。
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天木直人氏がブログ上でこの騒動の影に埋もれかねない重大事について警鐘を発している。
「小沢辞任騒動、防衛疑惑、パキスタンの崩壊」
「小沢辞任劇を一番喜んでいるのは守屋前防衛次官と疑惑政治家たちであろう。あれほど大問題であった防衛疑惑がすっかり報道されなくなった。しかしこの問題をうやむやに終わらせてはいけない。」
然り!
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そういや、インド洋からの自衛隊の撤収がはじまったその日、19時のNHKニュースでは「いかにして給油を再開するべきか」という方向で凝り固まった“報道”をしていましたにゃぁ。公共放送という名の傀儡放送局の正体みたり……か?
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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