とあるレストラン。
アヤシゲなシェフがおススメする「ウマのクソ」と「ウシのクソ」。
セールストークの違いはある。
方や「経済性を追求し、科学的飼育法で育てた動物のクソです」
方や「ウチのクソは科学薬品の類なんてもってのほか。そんなアブナイものは使っていません」
まっ、どっちもクソであることには違いはないのだが、それらクソに殺到する客が大勢いるんだからィ世の中わからない。中毒したければ勝手にしてくれ。
話かわりますけど。
ここ数年に定着した流行語に「ブラック企業」というのがある。実際やレベルはさまざまなようだが、かくいうオレ自身がサラリーマン時代を送った企業がそうだとは思っていないけれど、少なくとも賃金制度のうちある部分については「ブラック」の要件を満たしていた可能性はある。
「ブラック企業」というフレーズが定着した副産物として、そうした企業側の横暴(というより明確な法規違反であるケースも多いのだろうが)に対し疑問を呈する風潮もいくらかでてきたかもしれない。しかし、大勢としてはどうだろうか。大方がわかってはいても我慢せざるをえないのではないか? いや、それならまだしも、むしろ「ブラック企業」に賛意を持ち、嬉々として奉仕しつつ「ブラックと戦う」という風潮やひとびとに対し悪意すら抱いているひとが少なくないような気がしないでもない。自分自身が搾取されているのを知ってか知らずかだが……。
そうしたひとびと(実際に複数に会っている)の話を聞きながら、「このヒトたちは、ある意味では底抜けに善良なのかもしれないなァ」などと思ったりもしたものだが、同時にアタマをよぎったのが北朝鮮のひとびとである。もとより、北朝鮮云々というのは、ごくかぎられたルポルタージュや報道などからの見聞にすぎないけれど、ごく大雑把にいえば、「自らが搾取され人権すら奪われているにも拘らず権力に従順なひとびと
」という一面をさす。
北朝鮮当局については、さまざまな報告もあり、いまやその「ブラック」ぶりは国際的に広く知られている。しかし、そんな「ブラック国家」にあって住民らによる反乱の類もほとんどなく(闇に葬られて報じられる以前という可能性もあるが)、その多くはおとなしく国家のいうがままに従っているとも伝えられている。
北朝鮮の実態については、いうまでもなくいまだわからない部分も多い。ではわが国・ニッポンはどうか。
「ブラック企業」もそうだが、いまや(?)国家そのものが「ブラック」化への一途を辿ってはいまいか? 言論や報道に対する抑圧。現在目論まれている「共謀罪」がまんまと成立すれば、冗談でなしに北朝鮮型の社会への門を開けることになるだろう。
そして一方的に庶民をターゲットにした増税等の負担増。いや、産業の根幹だっていつ外国の大企業群のほしいがままにさせるとも限らない状況にある。それを甘んじて……ならばまだしも、嬉々として受け入れんとするニッポンジン。
あるいはレイシズム(一部に「人種差別」という言葉があてられているが、近隣諸国のひとびとの大半は日本人と同人種であり、この場合は「民族差別」とあてるのが正しい)を半ば(?)肯定し、あるいは自らが率先するような連中を政治の場に送り込んで嬉々とするニッポンジン。
いまやわが国ニッポンは、「ブラック国家」への道を邁進しているのである。
北朝鮮のパロディをみるがごとしだが、著しく自由が抑圧されている北朝鮮(あるいは中国もか)に対し、わが国のそれは比較しようもないほどに自由である。にも拘らずではあるが、ということはその実態は北朝鮮におけるそれよりも深刻だという見方も可能であろう。
日本という国やその文化はすばらしいし愛着もまたひとしおだが(なにしろ祖国だ!)、国家の一員としてのニッポンンジンであることが、このごろは心底恥ずかしい。
そんなことをつらつら考えていたところ、藤原新也氏がつぎの記事をアップしていた。
*shinya talk
「福島からさらに東京へとはびこる鈍感サバイバルへの覚え書き(Cat Walkより転載)。」
<マスクをしていてさえ、白い眼で見られるというから福島の多く人々はこの3年の原発問題の中でその精神が屈折し、安全よりも鈍感を選ぶことが(精神衛生的)サバイバルとなっているのかとさえ思える、そういう不可思議な住民感覚が生まれているのである。>(リンク記事)
この「鈍感」については、いずれあらためてみたいと思うが、藤原氏のこの報告に戦慄を覚えざるをえなかった。あるいは、この「安全よりも鈍感を選ぶ」あるいは選ばざるをえないことこそが、北朝鮮化(太平洋戦争前夜の日本と言い換えてもいいが、ようは「ブラック国家化」)への第一歩なのかもしれない。
アヤシゲなシェフがおススメする「ウマのクソ」と「ウシのクソ」。
セールストークの違いはある。
方や「経済性を追求し、科学的飼育法で育てた動物のクソです」
方や「ウチのクソは科学薬品の類なんてもってのほか。そんなアブナイものは使っていません」
まっ、どっちもクソであることには違いはないのだが、それらクソに殺到する客が大勢いるんだからィ世の中わからない。中毒したければ勝手にしてくれ。
話かわりますけど。
ここ数年に定着した流行語に「ブラック企業」というのがある。実際やレベルはさまざまなようだが、かくいうオレ自身がサラリーマン時代を送った企業がそうだとは思っていないけれど、少なくとも賃金制度のうちある部分については「ブラック」の要件を満たしていた可能性はある。
「ブラック企業」というフレーズが定着した副産物として、そうした企業側の横暴(というより明確な法規違反であるケースも多いのだろうが)に対し疑問を呈する風潮もいくらかでてきたかもしれない。しかし、大勢としてはどうだろうか。大方がわかってはいても我慢せざるをえないのではないか? いや、それならまだしも、むしろ「ブラック企業」に賛意を持ち、嬉々として奉仕しつつ「ブラックと戦う」という風潮やひとびとに対し悪意すら抱いているひとが少なくないような気がしないでもない。自分自身が搾取されているのを知ってか知らずかだが……。
そうしたひとびと(実際に複数に会っている)の話を聞きながら、「このヒトたちは、ある意味では底抜けに善良なのかもしれないなァ」などと思ったりもしたものだが、同時にアタマをよぎったのが北朝鮮のひとびとである。もとより、北朝鮮云々というのは、ごくかぎられたルポルタージュや報道などからの見聞にすぎないけれど、ごく大雑把にいえば、「自らが搾取され人権すら奪われているにも拘らず権力に従順なひとびと
」という一面をさす。
北朝鮮当局については、さまざまな報告もあり、いまやその「ブラック」ぶりは国際的に広く知られている。しかし、そんな「ブラック国家」にあって住民らによる反乱の類もほとんどなく(闇に葬られて報じられる以前という可能性もあるが)、その多くはおとなしく国家のいうがままに従っているとも伝えられている。
北朝鮮の実態については、いうまでもなくいまだわからない部分も多い。ではわが国・ニッポンはどうか。
「ブラック企業」もそうだが、いまや(?)国家そのものが「ブラック」化への一途を辿ってはいまいか? 言論や報道に対する抑圧。現在目論まれている「共謀罪」がまんまと成立すれば、冗談でなしに北朝鮮型の社会への門を開けることになるだろう。
そして一方的に庶民をターゲットにした増税等の負担増。いや、産業の根幹だっていつ外国の大企業群のほしいがままにさせるとも限らない状況にある。それを甘んじて……ならばまだしも、嬉々として受け入れんとするニッポンジン。
あるいはレイシズム(一部に「人種差別」という言葉があてられているが、近隣諸国のひとびとの大半は日本人と同人種であり、この場合は「民族差別」とあてるのが正しい)を半ば(?)肯定し、あるいは自らが率先するような連中を政治の場に送り込んで嬉々とするニッポンジン。
いまやわが国ニッポンは、「ブラック国家」への道を邁進しているのである。
北朝鮮のパロディをみるがごとしだが、著しく自由が抑圧されている北朝鮮(あるいは中国もか)に対し、わが国のそれは比較しようもないほどに自由である。にも拘らずではあるが、ということはその実態は北朝鮮におけるそれよりも深刻だという見方も可能であろう。
日本という国やその文化はすばらしいし愛着もまたひとしおだが(なにしろ祖国だ!)、国家の一員としてのニッポンンジンであることが、このごろは心底恥ずかしい。
そんなことをつらつら考えていたところ、藤原新也氏がつぎの記事をアップしていた。
*shinya talk
「福島からさらに東京へとはびこる鈍感サバイバルへの覚え書き(Cat Walkより転載)。」
<マスクをしていてさえ、白い眼で見られるというから福島の多く人々はこの3年の原発問題の中でその精神が屈折し、安全よりも鈍感を選ぶことが(精神衛生的)サバイバルとなっているのかとさえ思える、そういう不可思議な住民感覚が生まれているのである。>(リンク記事)
この「鈍感」については、いずれあらためてみたいと思うが、藤原氏のこの報告に戦慄を覚えざるをえなかった。あるいは、この「安全よりも鈍感を選ぶ」あるいは選ばざるをえないことこそが、北朝鮮化(太平洋戦争前夜の日本と言い換えてもいいが、ようは「ブラック国家化」)への第一歩なのかもしれない。
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レジャーライター
自己紹介:
レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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