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猫池罵詈雑言雑記帳
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 いまいちど書こう。

 とあるレストラン。
 アヤシゲなシェフがおススメする「ウマのクソ」と「ウシのクソ」。
 セールストークの違いはある。
 方や「経済性を追求し、科学的飼育法で育てた動物のクソです」
 方や「ウチのクソは科学薬品の類なんてもってのほか。そんなアブナイものは使っていません」
 まっ、どっちもクソであることには違いはないのだが、それらクソに殺到する客が大勢いるんだからィ世の中わからない。中毒したければ勝手にしてくれ。

*****

 都知事選の争点のひとつである原発問題。キチガイ暴走車のごとき安倍政権に対し楔を打ち込むか否かという点を含め、原発推進派が担ぎ上げた舛添候補をまずは落選させなけれならないと個人的には考えている。そういう声はけっして少なくないとみえるが、同時に「愚かな!」との思いも禁じえない。

 すなわち、「舛添落選のために細川(小泉)」という論であり、それがどちらかといえば“リベラル”と思われる側からも打ち出されていることに疑問を覚えるのである(自民党支持者が現状の自民主流である右翼反動派に対抗するという意味で細川支持を決め込むことにはなんら矛盾はないし、同意すらできるが)。

 たしかに、対抗馬のひとりである(たとえば)宇都宮候補をその本命に据えるには不安視があるかもしれない。「宇都宮では、たとえどんなに正論をもってコトに臨んだとしても、選挙には勝てない」という論だ。残念ながら、そういう思いはオレ自身にもあって、単に「舛添落選」を最大のテーゼとした場合、結果として「敵」に塩を送ることになってしまうのではないかとも考える。
 しかし、これを「長いモノに巻かれろ」的な発想とはいわないか? 思い出していただきたいが、これと似たような風潮が蔓延した挙句に誕生した前・民主党政権。そのさいも「自民党を下野させるべし!」というブームのもと、“リベラル”とみられる側もまた付和雷同的に民主党支持へと回った。
 そんな風潮を危険視しつつ、民主党政権誕生前、当ブログではたとえば以下のようなことを記した。
*LINK:嗚呼、幻想の民主党政権。。。の巻

 しかしその顛末はご存知のとおり。つまり、より強固になった自民反動派とその暴走への道のりを築いたのである。

 今回の都議選は、そのさいの状況とは異なる部分も多いと考えるが、付和雷同という点では大いに共通点がある(公示前に、脱原発派の候補一本化云々という話題もあったが、形として「辞退しろ」的に取りざたされていた宇都宮候補側自身はともかく、その宇都宮サイドに対し、とうの細川候補(&小泉氏)からは「一本化」の申し入れないし提案は一切なかったという。それでどうして「一本化せよ」というのか・笑)。

 本題はここから。
 細川候補はともかく、それを推す小泉氏の「脱原発」は、ひょっとする本気なのではないかとも思うようになってきた。仮に本気なのであれば、それはそれでいい。また、小泉氏の一連の行動が自民反動派のなかに波紋を呼んでいるというともいうし、それもまた歓迎すべきことなのかもしれない。しかし、その本気なのかどうかという点を含め、オレ自身はあの小泉純一郎という人物の一切合財を信用していないし、いわんや支持もしていない。もっといえば、あの脱原発が本気だとしても、それが目指すものが必ずしも支持できるとは限らない(それでも安倍+舛添よりマシ? それに対する個人的な思いについては冒頭をお読みいただきたい。これは単なる「たとえ」にすぎず、ここに出した諸氏をクソ扱いしているわけではないことをお断りしておくが)。

 争点のひとつとしての原発はともかく、それ以外の政策はどうなのか?
 ブラック企業をはじめとする不平等雇用がまかり通っているいまの風潮をつくったその本人が、小泉氏であり、そのブレーン竹中平蔵氏(人材派遣会社のボス。つまり自らも推進した「小泉改革」で大儲けしている。このたび、自民反動政権はその権益をさらに拡大せんとしているが)らではないのか? わが国の財産をアメリカ合州国(より正しくはそこに巣食う巨大企業体か)に売り渡してきたそのリーダーたち。その総仕上げ(?)ともいいうるTPPに対し、小泉氏(とそのご子息ら)はどういう態度を示しているか?

 ここに挙げたのはごく一部の懸案事項ではあるけれど、いずれも東京都民のみならずわれわれ日本国民にとってきわめて重要な案件ばかりである。言い換えると、小泉氏らによる「脱原発」とは、これら売国および搾取政策推進のための隠れ蓑ではないのか? たしかにこのまま舛添陣営を勝たせることの危険性を疑うわけではないが、この両者は「脱原発」と「アメリカ合州国ウケ」という2点を除けばほぼ同一との見方もできる。「脱原発」の衣に隠された毒あんこを見極めならない。毒を食らいたくないのであれば・・・。

「それにしても。自分の敵が 誰だか分かってないアホウな奴らが」(藤本卓也・「それにしても」)

*追記:小泉氏によるある種の反乱の陰にTPPが隠されている可能性はある。(アメリカ合州国側からみて)交渉がいまひとつ進まないなか、それを打破するために仕立て上げられた刺客。都議選で自民反動派に勝利を収め、党内の主導権を握るとともにTPP参加への短絡路を開く。そして、その筋書きそのものについて、現主流派はトップの安倍氏を含め認知ができていない。・・・というのは穿った見方だろうか?
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 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
 なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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