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猫池罵詈雑言雑記帳
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 キムジョンイル死去。突然のニュースはひとつの衝撃であった。各種メディアでは、その真相などを含めさまざまな動きや憶測が伝えられており、世論の関心も高いのではないかと思う。
 死去の報をみて最初に思ったのは、惜しい死なせ方をしたということだった。国内外にさまざまな負の影響を及ぼした独裁者である。チャウシェスクのような最期を期待したワケではないにせよ、できることならば北朝鮮人民による裁きを受けてほしかった。それこそがすなわち北朝鮮社会の真の雪解けを意味すると考えるからだ。

 今後はどうなるのだろうか。各方面の専門家や専門家面したひとびとがさまざまに推論を展開しているようだが、ある種の期待や逆に事態の悪化というていどのことを想像することはできても、その道筋を読み切ることは困難であろう。なによりもただでさえ乏しい情報が交錯し、かつ情報そのものに加えられたバイアスが肝心の事実を覆い隠している。したがって、1素人がこんなところで憶測するのは控えておくことにしよう。

 そんななか、ネット上で興味を惹いた記事。

 やはり日本はカヤの外だった? 複数の政府関係者によると、北朝鮮が「特別放送」を行うことが明らかになった19日午前、米軍は偵察機を日本海で飛行させていた。しかし、日本政府には知らされていなかったという。(中略)
 政府関係者によると、米軍は19日早朝から電子偵察機「RC135S」(通称・コブラボール)を情報収集のために飛行させた。同機は米ネブラスカ州の空軍基地所属で、弾道ミサイルを観測する特殊カメラを搭載しており、4月に北朝鮮がミサイルを発射した際も嘉手納基地から発進している。(中略)
 防衛省関係者は「米国からの情報が日本に伝達されていなかった証ではないか。鳩山由紀夫元首相が普天間を『最低でも県外』に移設すると無責任なことを言ったことが日米関係に与えた打撃が、ここにも表れたのだろう」と話している。
──「米国、死去前に偵察機!日本とは大違い」(夕刊フジ12月20日配信)

 アメリカ合州国の真の狙いがなにかということもあるが、その真の姿はよく顕われている。簡単にいえば、わが国の主権などあってなきなごとしなのだ。これをわが国の安全を慮っての行動だととるのはよほどのおひとよしかバカの類であろう。その狙いがどうあれ、彼らは彼ら自身の利益のためだけに出撃し、ようはそのための基地がわが国の領土を占拠しているということなのである(それどころか、多額の税金まで喰っている)。
 与太噺レベルではあるけれど、この出撃は中華人民共和国やロシアに対する牽制が含まれているとみる。万が一のさい、いちはやく北朝鮮にからむ利権を手にするために(「強盛大国」ならぬ「強盗大国」にふさわしいといえるが)。一部で憶測されているような有事に発展した場合への対応も含まれているのかもしれないが、それもこれもすべてアメリカ合州国側にとってだけの利益のためである。それによって、仮にわが国が軍事的庇護を得られたとしても、そんなものは“おこぼれ”にすぎない。

 この記事では、アメリカ合州国を主体とし「民主党政権に対する不信感の表れ」などと論評しているがとんでもない(リンク参照)。本来ならばわが国こそが主体となって「アメリカ合州国オバマ政権に対する不信感」を抱かなければウソである。つまりは、わが国の主権よりも宗主国の利益を第一とした誘導記事なのだ。
 この記事がそうしたプロパガンダ含みであることは、「鳩山由紀夫元首相が普天間を『最低でも県外』に移設すると無責任なことを言ったことが日米関係に与えた打撃が、ここにも表れたのだろう」などという防衛省関係者の談話で締めくくられているところにもある。つまりは、米軍基地歓迎、アメリカ合州国さまの言うとおりにせよという家畜記事なのだ。傀儡や買弁などは常に存在するものだが、民主党叩きで読者にコビを売り、そのじつ米軍の宣伝を買って出るとは、あまりにもみっともない(それにしても、なんとも暢気な防衛省関係者である。この重大事にさいし連絡なしに外国の軍隊が自国内とその近隣で軍事行動に及んだことことこそが問題なのに、「〜であろう」などとしかつめらしく論評しているときでもなかろうに。こんなんで本当に“防衛”とやらができるのか)。

 たしかに政権の対応が適切であったかどうかという問題はあるし、狙いはなんにせよアメリカ合州国側の動きの素早さに見習う点がないとはいわない。だが、仮に“不信感”からわが国に対する連絡がなかったとしても、それは単に民主党政権に対してだけ指摘できるものではないのではないか。記事の論調に合わせれば、防衛官僚かななにまでがアメリカ合州国からは信頼されていないということになるのではないのか? そういう意味での“信頼”なぞクソ食らえというものだが、そんな他国を信頼しないような国に対して、どうしていいなりになる必要があろうか。コビを売る必要があろうか。なにもケンカをせよとはいわない。そうではなく当然の権利を堂々と主張し、対等な関係を築く努力をすればいいだけの話なのだ。そうでなければ、この国は遠からず滅びるとすら思ってしまったものだ。
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