2011年は件の大震災や原発事故をはじめ、わが国は揺れに揺れた。そしてそのトドメがこのていたらくである。一方で、被災地支援などいくつかの場面で前向きに感じられる大衆の姿も浮かび上がった。その志しは尊い。しかし、それも大切なことではあるけれど、被災地復興というのは極めて政治的な課題でもある。とりわけ原発にからむすべて(被災地だけでなく、今後の計画も含まれる)は政治的問題にほかならず、そういう視点でみると、“支援”とはなんぞやという皮肉な疑問にもたどり着く。
一部では、放射能汚染が取り沙汰されている地域の農産物を安値で買い叩き、それを「食べて応援」などとしかつめらしくキャッチコピーをつけて売り出すといった現象もみられる。だが、それは本当に安全といえるのか? あるいは生産者の弱味につけ込むがごとく安い仕入れで商売するその本当の狙いはなんなのか?
反論もあろうけれど、個人的には汚染された食材を食べるなどもってのほかだと考えている。“疑い”の段階でもできれば避けるほうがいい。むしろ、本当にひとびとの健康や安全のことを慮るのであれば、流通させることは犯罪的とすらみることも可能かもしれない。もちろん、十把一からげに○○産イコール汚染品などといった風評や偏見を許すことはできないが、率先して食べなければならないということにはなりはしないだろう。きわめて単純なことである。しかし、そこにある種“浪花節”的感情を悪用したいのか、(あえて)食べようなどという動きがある。
現に被災し、農業や畜産業、水産など長年にわたり培ってきた生業を取り上げられたひとびとの苦悩や無念はいかに慮ってもあまりある。そういう意味での支援は大切だ。だが、その原因がなにかということを考えると、やはりこれは政治的問題にほかならないという1点に集約されてゆくのである。政財界(司法もか?)がグルになった原子力政策のゴリ推しとその失敗。いまだ反省どころか特殊な事故として片づけようとしているが、そこから目を背けてしまっては、本当の解決など到底不可能だといえるだろう。「がんばろう某!」といったスローガンは、ときには偽善にすぎなくなる。ムードに乗じてコトの本質を見誤らせかねないからだ。
なんでも、廃炉に向けての事業は「未知の領域」だともいわれている。そんなレベルにあってあんな危険物をさもわがものにしたかのごとく使い続ける連中とは、こう言っては悪いが、底抜けの大馬鹿としかおもえない。かくなるうえは、そんな大馬鹿ものどもと決別し、政治的なうねりをもってヤツらを封殺すべきではないのか。
残念ながら、民主党(ごく一部に例外はあるかもしれないが)はあちら側に属することが明らかになった。2012年は、そうした面を含め、民主主義の根幹について考え、自覚する年になるような気がしないでもない。
一部では、放射能汚染が取り沙汰されている地域の農産物を安値で買い叩き、それを「食べて応援」などとしかつめらしくキャッチコピーをつけて売り出すといった現象もみられる。だが、それは本当に安全といえるのか? あるいは生産者の弱味につけ込むがごとく安い仕入れで商売するその本当の狙いはなんなのか?
反論もあろうけれど、個人的には汚染された食材を食べるなどもってのほかだと考えている。“疑い”の段階でもできれば避けるほうがいい。むしろ、本当にひとびとの健康や安全のことを慮るのであれば、流通させることは犯罪的とすらみることも可能かもしれない。もちろん、十把一からげに○○産イコール汚染品などといった風評や偏見を許すことはできないが、率先して食べなければならないということにはなりはしないだろう。きわめて単純なことである。しかし、そこにある種“浪花節”的感情を悪用したいのか、(あえて)食べようなどという動きがある。
現に被災し、農業や畜産業、水産など長年にわたり培ってきた生業を取り上げられたひとびとの苦悩や無念はいかに慮ってもあまりある。そういう意味での支援は大切だ。だが、その原因がなにかということを考えると、やはりこれは政治的問題にほかならないという1点に集約されてゆくのである。政財界(司法もか?)がグルになった原子力政策のゴリ推しとその失敗。いまだ反省どころか特殊な事故として片づけようとしているが、そこから目を背けてしまっては、本当の解決など到底不可能だといえるだろう。「がんばろう某!」といったスローガンは、ときには偽善にすぎなくなる。ムードに乗じてコトの本質を見誤らせかねないからだ。
なんでも、廃炉に向けての事業は「未知の領域」だともいわれている。そんなレベルにあってあんな危険物をさもわがものにしたかのごとく使い続ける連中とは、こう言っては悪いが、底抜けの大馬鹿としかおもえない。かくなるうえは、そんな大馬鹿ものどもと決別し、政治的なうねりをもってヤツらを封殺すべきではないのか。
残念ながら、民主党(ごく一部に例外はあるかもしれないが)はあちら側に属することが明らかになった。2012年は、そうした面を含め、民主主義の根幹について考え、自覚する年になるような気がしないでもない。
PR
- カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
- プロフィール
HN:
猫池
HP:
性別:
男性
職業:
レジャーライター
自己紹介:
レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
- ブログ内検索
- 新着記事
(03/17)
(12/13)
(11/01)
(12/17)
(09/28)
- アクセス解析
Copyright © Blog a_Tocsin All Rights Reserved.