「TPP作戦」……。これは「日刊ベリタ」に転載された安原和雄氏の一文
「TPP参加は「壊国」へ向かう道 背景にアメリカ帝国崩壊の回避策」に出てくる言葉である。
然り。まさにあれは「作戦」なのである。言い換えると、ではなんのための作戦かという見方をすることができるが、リンクした安原氏の記事はその部分を含めTPPの正体を的確に捉えているといえるだろう。
詳しくはリンク記事をお読みいただきたいが、あらためて認識できるのは、TPPというのはアメリカ合州国が「作戦」のためのツールとして開発した仕組みであり、ほかならぬアメリカ合州国(より正しくは同国を根城とする巨大資本)だけのための利益を目的としたシロモノだということである。何万歩か譲って、仮にわが国と国民にとってのプラスの一面があったとしても、それはあくまでアメリカ合州国だけのための利益の「おこぼれ」にすぎないのは明白。そんなものは、むしろアメリカ合州国からみればTPPというシステムの「バグ」だとすらいえるのではないのか? つまり、連中にとっては、日本を含む他国(オーストラリアとカナダには一定の同盟意識があるかもしれないが)の利益なんぞクソ喰らえ。ホンネをいえば、「生かさず殺さず」骨の髄までしゃぶり尽くしてやろうというところであろうからだ。
だが、この作戦の裏にアメリカ合州国の「アセリ」をみることも可能かもしれない。
当然、わが国における反対のうねりは同国政府も把握しているハズであり、それ以前に完遂までのシミュレーションをしているのであろう。そのうえでのゴリ押しである。口では「自由」がなんぞと、あるいは「利益」がどうのと言い含めようとしているが、そうした一見して前向きにみえる惹句を用いてもなお、作戦成功までの道のりが一筋縄でいかないことを百も承知なのに違いない。自らが相手にとって「自由」でもなんでもないシロモノであることを問わず語りに認めているようなものなのである。にも拘らずのゴリ押し。つまり、それだけの理由が、「作戦」推進者の側にあるということだ。この“武力なき戦争”に対し、侵略される側にとっての「防衛構想」のヒントは、案外そういうところにもあるかもしれない。疲弊し、アセっているのは侵略者の側である!
ところで、テレビニュースなどでは、TPPをさして「環太平洋パートナーシップ協定」などと和英混在で邦訳をしているが、これも「作戦」のひとつではないかとふと思った。
たとえば「パートナー」と聞けば、「仲間」や「相棒」といった類の訳が浮かんでくる。英和辞典を開いても「つれあい」や「配偶者」「仲間」「共同経営者」「(ゲームなどの)相手」などといった訳が並ぶ。「パートナーシップ(partnership)」はどうか? これは単純に「提携」や「共同」といった意味であり、いまひとつは「共同経営」「組合」などの契約関係を表す名詞になる。つまり「パートナー」よりもより契約的・客観的ニュアンスを持つ言葉だということだ。ということは、本来ならば「環太平洋提携協定」といった「訳」こそが正しいのであり、そこをあえて日本字英語にするその狙いはなんなのかという疑問がわいたのである。
「パートナーシップ」といえば、ちょっと聞きの印象で、「提携」や「共同」よりも曖昧かつ柔らかい感じがしてこないだろうか? より英語に親しんでいるひとであればそんなことはないかもしれないが、よりソフト感覚な意訳をして納得してしまうムキはないだろうか。そんなことを連想してしまうのだ。
TPPというのは、明確な契約である。明文化され、約束として交わされたが最後、「それに従うべし、さもなくば罰則を」というのが欧米の論理である。「まだ話し合いの段階だ」とか、「締結されてもなんとかなるだろう」などという楽観が許されないことを、いまのうちに認識することである。
詳しくはリンク記事をお読みいただきたいが、あらためて認識できるのは、TPPというのはアメリカ合州国が「作戦」のためのツールとして開発した仕組みであり、ほかならぬアメリカ合州国(より正しくは同国を根城とする巨大資本)だけのための利益を目的としたシロモノだということである。何万歩か譲って、仮にわが国と国民にとってのプラスの一面があったとしても、それはあくまでアメリカ合州国だけのための利益の「おこぼれ」にすぎないのは明白。そんなものは、むしろアメリカ合州国からみればTPPというシステムの「バグ」だとすらいえるのではないのか? つまり、連中にとっては、日本を含む他国(オーストラリアとカナダには一定の同盟意識があるかもしれないが)の利益なんぞクソ喰らえ。ホンネをいえば、「生かさず殺さず」骨の髄までしゃぶり尽くしてやろうというところであろうからだ。
だが、この作戦の裏にアメリカ合州国の「アセリ」をみることも可能かもしれない。
当然、わが国における反対のうねりは同国政府も把握しているハズであり、それ以前に完遂までのシミュレーションをしているのであろう。そのうえでのゴリ押しである。口では「自由」がなんぞと、あるいは「利益」がどうのと言い含めようとしているが、そうした一見して前向きにみえる惹句を用いてもなお、作戦成功までの道のりが一筋縄でいかないことを百も承知なのに違いない。自らが相手にとって「自由」でもなんでもないシロモノであることを問わず語りに認めているようなものなのである。にも拘らずのゴリ押し。つまり、それだけの理由が、「作戦」推進者の側にあるということだ。この“武力なき戦争”に対し、侵略される側にとっての「防衛構想」のヒントは、案外そういうところにもあるかもしれない。疲弊し、アセっているのは侵略者の側である!
ところで、テレビニュースなどでは、TPPをさして「環太平洋パートナーシップ協定」などと和英混在で邦訳をしているが、これも「作戦」のひとつではないかとふと思った。
たとえば「パートナー」と聞けば、「仲間」や「相棒」といった類の訳が浮かんでくる。英和辞典を開いても「つれあい」や「配偶者」「仲間」「共同経営者」「(ゲームなどの)相手」などといった訳が並ぶ。「パートナーシップ(partnership)」はどうか? これは単純に「提携」や「共同」といった意味であり、いまひとつは「共同経営」「組合」などの契約関係を表す名詞になる。つまり「パートナー」よりもより契約的・客観的ニュアンスを持つ言葉だということだ。ということは、本来ならば「環太平洋提携協定」といった「訳」こそが正しいのであり、そこをあえて日本字英語にするその狙いはなんなのかという疑問がわいたのである。
「パートナーシップ」といえば、ちょっと聞きの印象で、「提携」や「共同」よりも曖昧かつ柔らかい感じがしてこないだろうか? より英語に親しんでいるひとであればそんなことはないかもしれないが、よりソフト感覚な意訳をして納得してしまうムキはないだろうか。そんなことを連想してしまうのだ。
TPPというのは、明確な契約である。明文化され、約束として交わされたが最後、「それに従うべし、さもなくば罰則を」というのが欧米の論理である。「まだ話し合いの段階だ」とか、「締結されてもなんとかなるだろう」などという楽観が許されないことを、いまのうちに認識することである。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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