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猫池罵詈雑言雑記帳
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 昨日アップの補足。
 衆院比例80議席削減という民主党案(自民党も同一)。その影響をみるための簡単なシミュレーションがあったので紹介しておきたい。

「比例80削減 増税派議席9割に」
 リンク記事は「しんぶん赤旗」1月20日のものである。共産党の機関紙ということもあり、“党利党略”のプロパガンダにすぎないとみるムキもあるかもしれない。だが、ここで検証された数字はまぎれもない事実であろう。実行されれば議席は民自にほぼ占有され、事実上の翼賛議会となる。その結果がもたらすのは増税だけではない。TPPや米軍関連といった被侵略問題しかり。原発問題しかり。基本的にはほとんど変わらない勢力によるまやかしの議会と化すに違いない。

  これは実際の総選挙をもとにしたシミュレーションである。したがって、有権者の動向次第ではいかようにもなりうるというのがタテマエではあるけれど、現行の小選挙区制度のもとではじつはほぼありえないのである。せいぜい民・自間で議席が動くぐらいで。あれて汚いたとえをすれば、イヌのクソとネコのクソのいずれかしか喰わされない仕組みになっているのである。麻雀と同じで、トップのひとりにしか意味をなさないこの制度は、たとえふたつの皿の隣にあるちょっとしたごちそうを選ぶひとがいても、ふたつの“大グソ”によって封殺されてしまう。結果として「ごちそう」を選んだひとまで「クソ」を喰わされることになる。なんとも間尺にあわない話ではないか。
 ちょっと真面目な言い方をすれば、たとえば3割ていどの得票率で当選者が決まる陰で、そのほか7割近くの対抗票がそのまま死に票となってゆくのが小選挙区制度だ。仮に無視される側の7割のなかに本質的な対抗者がいて、けっして無視しきれないだけの得票を得たとしても、この制度の前ではなんら意味をなさないところに最大の欠点があるのである。大衆の側からみればだが。

 この欠点をそれなりにおぎなってきたのが、比例代表との並立だったハズ。比例の場合、それ相応以上の集団(政党)をなさないかぎり立候補できないという欠点はあるかもしれないが、死に票率をかぎりなく下げうるという点では民意の実態をより反映しやすいともいえるだろう。そこを標的に大規模削減をするというのである。

 民主なり自民なり、あるいはその背後で権力を握る財界なりがこうした悪案を強行しようということは、すなわちそのほうが彼らにとって都合がいいからにほかならない。言い換えると民主主義を敵視しているのである。「おまえら(一般大衆。それとも「パンピー」とでも呼ぼうか)はオレたち権力者の言うとおりにしていればいいんだ」というのがホンネであろう。「オレたちがボロ儲けしたら、そのオボコレで“それなり”のシアワセを享受させてやっからよ」。違いますか? これこそが新自由主義者のキモでありホンネだと思うんですがね。

 なんにせよ、「不退転の決意」で阻止するに値する悪法案だ。議席としてはわずかかもしれないが、対抗勢力は党利党略を超えて阻止に邁進するほかはない。ホント。コイズミスネオと並ぶ最悪級の悪辣政権である。
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自己紹介:
 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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