今日から本年2度目の韓国散歩である。ほぼひと月前は氷点下10度未満の冬枯れのなか海岸やら山あいやらを闊歩してきたものだが、ネット上の天気情報によればソウルの日中は東京あたりと変わらず、明け方もせいぜい氷点下5〜6度といったところのようだ。季節もだいぶぬるんできたようである。
さて、韓国でもアメリカ合州国との貿易問題は市民や政治家、財界らの注目のマトである。FTA批准については行政側からの宣伝も盛んだが、一方ではその正体に疑念を抱く層も広がっているらしく、反対のデモなども実施されているという。オレなどは、そうした市民とも共闘しながらアメリカ合州国からの無血侵略に抗戦すべきではないかと考えているのだが、いうまでもなくわが国でも関心の度合いが高まっているといえるだろう。
ドジョウモドキ政権は、消費税大増税と並んでTPP批准を政策としてブチ挙げている。民主党の一部ではそうした愚行に対し疑念を声を挙げているともいわれているが、おそろしいのは最大野党の自民党もホンネの部分ではドジョウモドキと変わらず、そこにウツボにさぶらうゴンズイのように宗教傀儡政党がフラフラと双方の動向を窺っているところにまずある。仮にここで解散総選挙となったところで、その結果がいかなるものになろうとも行き着く先はまったく一緒。共産・社民といったわずかな抵抗勢力が支持を拡げられないなか、大連立だのなんだのと奈落へ向けてまっしぐらというのがわが国政治の姿ではないのか。進退谷まるとはまさにこのことであろう。
TPP。NHKでは相変わらず「環大平洋パートナーシップ協定」などと米語もどきまじりで伝えているが、もどきでない米英語の「パートナーシップ」というのが契約と同様に無機質かつ厳然とした意味合いを持つということは、以前も触れた。「相棒」なんぞといった“浪花節”的要素などまったくない言葉なのだ。どういう狙いで米語もどきまじりに訳しているのかはわからないが、一般的には「環大平洋提携協定」と訳されており、これがまさに正しいといえる。
で、ふと思いついたのだが、この「環大平洋提携協定」とは、言い換えると「環大平洋共栄圏」ではないのか? これはもちろん「大東亜共栄圏」にかけている。それも言葉のシャレだけでなく、その思想をもだ。
すなわち、「共栄」というといかにもキレイゴトのようだが、その実際はこれを強行しようとした日本のみの利益こそが最優先であり、アメリカ合州国の利益確保そのものが狙いであるということだ。「大東亜」の場合、おもに“欧米列強”との競争という意味もあり、勝手に「圏」内にされた国々がどう考えていたかはともかく、なかには東アジアをある種の共同体にしてはどうかという“善意”はあったかもしれない(「大東亜」はともかく、真の意味で手を結んでゆくべきだと考えるが)。しかし、アメリカ合州国流の「環大平洋共栄圏」には、共同体という思想も、いわんや「共栄」という考えもまるっきりないと言い切れる。あるのは自国の利益、より正しくは財界の繁栄だけである。断っておくが、わが国の財界なんぞ、連中にとってはカネの湧く泉でしかない。枯れるまで使い果たせといったところであろう。謀反を起こせばただちに「チョン」である。
こうして「大東亜」と異なり、こんどはわが国が「圏」内にされる側にあるワケだ。
さまざまな視点や意味で、この両者にどこまで類似性があるかどうかの判断は保留したいが、あえて結びつけて考えてみると、TPPの正体が垣間見られるかもしれない。ひとついえるのは、「大東亜」が直接的武力行使を持って発動したのに対し、「大平洋」では表向きは武力行使がなされていないことだ。しかしこれこそがアメリカ合州国流侵略法のひとつの実態といえるだろう。もちろん背後には世界最兇の“活軍隊”(いうまでもなく活火山にかけた造語)があるわけだが……。
ちなみに、同じような発想を持ったひとびとも多く、念のため検索してみたところ「環大平洋共栄圏」でかなりの数がヒットした。ざっとみたところではTPPに対し賛否両論があるが、いずれにせよ関心の高さを窺わせる動向だともいえるのではないだろうか。
ドジョウモドキ政権は、消費税大増税と並んでTPP批准を政策としてブチ挙げている。民主党の一部ではそうした愚行に対し疑念を声を挙げているともいわれているが、おそろしいのは最大野党の自民党もホンネの部分ではドジョウモドキと変わらず、そこにウツボにさぶらうゴンズイのように宗教傀儡政党がフラフラと双方の動向を窺っているところにまずある。仮にここで解散総選挙となったところで、その結果がいかなるものになろうとも行き着く先はまったく一緒。共産・社民といったわずかな抵抗勢力が支持を拡げられないなか、大連立だのなんだのと奈落へ向けてまっしぐらというのがわが国政治の姿ではないのか。進退谷まるとはまさにこのことであろう。
TPP。NHKでは相変わらず「環大平洋パートナーシップ協定」などと米語もどきまじりで伝えているが、もどきでない米英語の「パートナーシップ」というのが契約と同様に無機質かつ厳然とした意味合いを持つということは、以前も触れた。「相棒」なんぞといった“浪花節”的要素などまったくない言葉なのだ。どういう狙いで米語もどきまじりに訳しているのかはわからないが、一般的には「環大平洋提携協定」と訳されており、これがまさに正しいといえる。
で、ふと思いついたのだが、この「環大平洋提携協定」とは、言い換えると「環大平洋共栄圏」ではないのか? これはもちろん「大東亜共栄圏」にかけている。それも言葉のシャレだけでなく、その思想をもだ。
すなわち、「共栄」というといかにもキレイゴトのようだが、その実際はこれを強行しようとした日本のみの利益こそが最優先であり、アメリカ合州国の利益確保そのものが狙いであるということだ。「大東亜」の場合、おもに“欧米列強”との競争という意味もあり、勝手に「圏」内にされた国々がどう考えていたかはともかく、なかには東アジアをある種の共同体にしてはどうかという“善意”はあったかもしれない(「大東亜」はともかく、真の意味で手を結んでゆくべきだと考えるが)。しかし、アメリカ合州国流の「環大平洋共栄圏」には、共同体という思想も、いわんや「共栄」という考えもまるっきりないと言い切れる。あるのは自国の利益、より正しくは財界の繁栄だけである。断っておくが、わが国の財界なんぞ、連中にとってはカネの湧く泉でしかない。枯れるまで使い果たせといったところであろう。謀反を起こせばただちに「チョン」である。
こうして「大東亜」と異なり、こんどはわが国が「圏」内にされる側にあるワケだ。
さまざまな視点や意味で、この両者にどこまで類似性があるかどうかの判断は保留したいが、あえて結びつけて考えてみると、TPPの正体が垣間見られるかもしれない。ひとついえるのは、「大東亜」が直接的武力行使を持って発動したのに対し、「大平洋」では表向きは武力行使がなされていないことだ。しかしこれこそがアメリカ合州国流侵略法のひとつの実態といえるだろう。もちろん背後には世界最兇の“活軍隊”(いうまでもなく活火山にかけた造語)があるわけだが……。
ちなみに、同じような発想を持ったひとびとも多く、念のため検索してみたところ「環大平洋共栄圏」でかなりの数がヒットした。ざっとみたところではTPPに対し賛否両論があるが、いずれにせよ関心の高さを窺わせる動向だともいえるのではないだろうか。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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