2009Apr/14 民度の発露．．．の巻。ブレないのはおまえだけじゃない！

　森田某曰く「オレはブレない！」
　アホか……と思いませんか？

　いうまでもなく、わが郷土・千葉県の星たるタレント知事がはくきまり文句のひとつがこの「ブレない」らしいのだが、ちょっと待てと思う。
　たとえば、コントロールが著しく優れた野球の投手がいるとする。とにかく狙ったコースに快速球が投げ込まれ捕手との呼吸も抜群、ブレのないコントロールが持ち味だ。ところが、この彼とて投げ込む方向が間違っていればその持ち前のコントロールの意味はないことになってしまう。マウンドからホームベースの先に座る捕手めがけてではなく、打者のほうに向いていたらどうか。ブレない投球は打者めがけてまっしぐら。これでは真っ当な試合になりはしない。
　適当なたとえかどうかはわからないが、あのタレントというのはようはこういうことなのではないか？　本人のなかではたしかにブレていないのかもしれないが、知事という職責、県民によって選出され、そのの暮らしを守り向上させるという役割からいえば、ハナっからブレているというのがあの男の正体ではないのか？　アクアライン利用料の大幅値下げだのリニアモーターカーだのアクアラインマラソン開催だの、子どもが喜びそうな“公約”の類をいくつかぶちあげて笑い転げているようにみえるけれど、そんなものを望むがゆえに１００万もの県民が票を投じたというのだろうか？　ブレないのは結構だけれど、逆に向かって走っているようなことはないのか？

　たとえば、「恥．．．の巻。傀儡タレント知事誕生と暗黒」で記したような医療問題について、この男が真っ当なメスを入れ、「オレはブレない」と言い切るのであれば、その点については評価できるというものだ。しかし、おそらくこの男のオツムのなかにはそんな深刻ともいえる問題などハナっから眼中になく、そんなわけだからあんなトンチキな“公約”しか発することができないのだ。想像でモノを言っては失礼だが、仮に「どう考えるか？」と訊いたところでなんら意味を解せないまま「（なんだかわからんけど）やりますっ！」と答えられるのが関の山であろう。さきほどテレビをつけてみたら民放でこの男のことをとりあげていて、「なんにしても、千葉県が注目されていることは間違いないですネ」のように締めくくられていたけれど、たしかに注目されているんだろうなァ。バカな県民もあったもんだとね。

　だが、その千葉県民にもいろいろいる。先週冒頭からネットではちらほら報じられてきていたが、『森田健作を告発する会』が４月11日に立ち上げられ、明日15日に千葉地方検察庁特別刑事部に『告発状と委任状』を提出し、午後（時間は未定）に千葉県庁記者クラブで記者会見に臨むという。
　これは、千葉県議の吉川ひろし氏（無所属市民の会代表）らが呼びかけ人となってスタートした行動で、森田氏および森田陣営による選挙運動や政治資金にからむ問題を告発するというものだ。当ブログでも疑問を呈してきたように、れっきとした自民党員でありかつ支部長という責にありながら“完全無所属”という詐称をもって選挙戦に臨んだタレント知事と自民党の悪質ぶりはあまりある。個人としても微力ながら自分なりのやり方で支援するとともに、今後の展開に注目していきたい。

　インターネット新聞「JANJAN」では、「献金隠しも？ 森田健作知事に新疑惑が浮上」で森田問題についてかいつまんでまとめられている。ソツだらけの男の化けの皮といったところか。