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猫池罵詈雑言雑記帳
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 このところ本業が立て込み気味で、すっかり更新をサボってしまった。
 このところのニュースの主役は、すっかりインフルエンザが占めたかの感だが、とりわけテレビニュースの報道をみるにつけ、このところ薄気味悪くなってきた。

 たとえば、みることの多い「首都圏ネットワーク」(NHK関東ローカル)でも連日のように時間の多くが割かれており、各所での対策ぶりや感染(疑いを含む)情報などが次々と流されている。11日にはインフルエンザ感染が確認されたひとと同じ飛行機に乗っていた邦人らが中国で隔離されたなどという具体的な事件もあったが、流れているできごとの多くからは、未知の恐怖に怯えて右往左往する現代人の姿ばかりが窺えてくるようでもある(*補足)。
 たとえば、成田空港では引続き検疫が強化され、水際での拡大防止に取組んでいるという。もちろん、そうした対策そのものは不要のものではないに違いないが、これがテレビニュースの手にかかると、おそらくは必要以上にセンセーショナル化され、日々大事件が起きているという印象になりかねないのがまず気になるのだ。

 そもそもが、いま広がりつつあるインフルエンザというのは、そこまでして防止せざるをえないものなのだろうか。たしかにメキシコでは多数の死者があり、そうでなくとも取り沙汰されている(これがおざなりにされないことを希望するが)トリインフルエンザの激烈もあって、今後遠からず予想される世界的大流行に備えて、ある種の訓練を兼ねているのではないかとも思うのだが、現在のインフルエンザの症状は、毎年のように流行しているものとそう大差があるわけではないのではないのか(これはおざなりにしておいていいという意味ではないので念のため。子どもや年輩者はとくに用心すべきだが、しかしそれなら例年のインフルエンザだって同じなのだ)。
 さらに、センサーによって発熱者を抽出するという作業も、感染拡大防止という点で実効はどうなのだろうかという疑問も湧く。つまり、インフルエンザが活発に感染するのは、発症直前から発症後3日間ていどというから、仮に機内で発熱などの症状が出てしまえば、狭い密閉空間にあって、ほかの多数の乗客や乗務員への感染リスクは相当に高いハズだ。中国での隔離はおそらくこの点をふまえた措置なのであろう(ただし効果には疑問があるし、ヘタをすれば人権侵害にもつながりかねないような気もする)。また、1〜3日あるという潜伏期間内であれば検査を簡単にスルーしてしまう可能性だってある。ということは、空港でいかに務めても、いずれ防御は突破されざるをえないのではないだろうか。

 そう考えてゆくと、マスとしてなすべきことは感染(移入)防止ではなく、大流行に備えての治療体制の拡充や弱点の補強につきるのではないか。(やっているとは思うが)タミフルなど薬剤の確保と各医療機関への周知徹底などなど。同時に、個人ひとりひとりに向けて手近な予防策(手洗いやうがいの励行をはかり、十分な栄養と睡眠を確保すくなどようは基本的なこと)の徹底をはかることである。われわれ一般市民としては、通常のインフルエンザの症状を把握し、いざ発病が疑われたさいの対策をシミュレーションしておくことも必要だと思うが、なんにしてもいまのところは過度に反応する必要はないと考える。

 さて、薄気味悪いという話。伝えられるところによると、自治体によっては外国帰りのひとに対して入念な追跡調査をしているところもあるという。また、ある種の防災訓練的な催しが実施されているムキもあるらしい。繰り返すけれど、そうした施策がまったく無用だとまでは言わない。やっているほうも必要性を感じているか、あるいはそうでないにしても少なくとも悪意を持って臨んでいるということはないのだろう。だが、そうした善意の施策が、ある層にとっては国民統制のまたとないシミュレーションに利用されることはないのだろうかとふと思ったのである。
 考えてみてほしい。件の追跡調査は、ある自治体では帰国後10日間を対象にするとしていたが、インフルエンザの潜伏期間を考えれば余剰である。しかも、見方を変えれば、単に外国から帰ってきただけで、何日にもわたってあれこれ職務質問を受け続けることになるかもしれないのだ。これでは、まるでなんだかの容疑者にでもなったかのようではないか(笑)。
 いまは保健所の職員などがその役目をおっており、もちろん彼らにそんな悪意はないにせよ、そこで蓄積されていくノウハウや、追跡される側の“馴れ”が、やがてもっとほかのところで転用される……? こんなことは単なる妄想の類かもしれないが、ことさら大袈裟に煽っているかのようなテレビニュースをみるにつけ、どうもそんな不快感を覚えてしまうのである。 



*補足:
 こう言ってはミもフタもないけれど、テレビニュースの多くにとってのインフルエンザというのは、ようは視聴率稼ぎのツール以上のモノではないようにすら見受けられる。昨年の“エコ”騒ぎやら、もはや紋切り型の枕詞になってしまった“世界的不況”も然り。根っ子はほとんど同じだ(どこかの女性アナウンサーが「パンデミック」を「パンミデック」と読んでいるのを耳にした。それも2度もだ。あるいは原稿の段階でそうなっていたのかもしれないが・笑)。そして、そうしたメディアに嬉々として現われる軽薄大臣マスゾエ。白川勝彦氏は評して「何か起こるとそれに便乗して“安心安全”などと殊更(ことさら)には元気づく(ハシャぐ)政治家を信用しないのだ。政治の要諦は、“治にいて乱を忘れず”だ。彼らはその逆なのである」と語っている(「危機にハシャぐ政治家」)が、本当にそのとおりだと思う。危機をダシにバカ騒ぎするのはいい加減にしてもらいたい。
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