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猫池罵詈雑言雑記帳
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 東京都知事選がらみの話題がにわかに盛り上がっている。“主役”はもちろん団子のおとっつぁんだ。公費の乱費や都民に対して理解が得づらい公的事業への息子の登用など、いわゆる“都政の私物化”が次々と明らかにされるなかで、こんどは2000万円もの裏金受領が取り沙汰され報道されている始末。こでまで飼い犬よろしくおっとっつぁんにシッポを振るばかりだったマスメディアが、まだ一部のこととはいえ石原批判の記事を露出させるようになったのは、ちょっとした変化だといえよう。
 一連の批判への糸口となったのが、「しんぶん赤旗」という一政党の機関紙であるところも興味深い。ジャーナリストの本多勝一氏の言ではないが、オレ自身は同紙の報道については評価しているひとりであり、逆の見方をすればほかのもろもろの“報道”機関は、いったいなにをやっているのかということにもなる。自党の広報部分はとにかくとしても、政治・社会・外報・・・スポーツも・・・、たとえば大手A新聞あたりと比較しても同等以上にきちんと報じている(雑報については時事通信社からの配信のようだ)。したがって、同紙のネット配信記事なども優先的に目を通すこととなる。記者クラブのようななかよし互助会の類と無縁の同紙が一般紙のレベルを超える報道をしているのである。それだけで決めつけるわけにはいかないけれど、記者クラブなどがいかに無用かつ有害なシロモノなのかを物語るひとつの証拠にはなろう。ついでながら。
 しかし、都知事選を目前にして、同紙というか、共産に対してやや厳しい見方をせざるを得ない状況になってきた。  



 今回の知事選にさして、同党はいちはやく吉田万三氏を擁立することを決定、支持を広げるべく活動を展開している模様だ。
 今回の選挙で団子の三選を許すことは、東京都のみならず、大半の日本国民が暗黒の時代に突入するためのスイッチが入ることにほかならないと、けっして大袈裟な意味ではなくそう思っている。それほどの重要局面だ。早急に候補をしぼったあたりはあたりまえのこととはいえ評価の材料となろう。どこぞの大野党とは月とスッポンの差だ。
 しかし、最初に吉田氏の名前をみたとき、「だれだっけ?」と思ったものである。ちょっと調べれば前の足立区長だったことがわかり、なるほどと納得させられるのではあるが、インパクトの面ではいささか弱いという感じは否めないと思った。いわゆるタレント候補の類とは無縁の同党のこと、これはまぁきわめて正攻法ではあるのだけれど、その時点で大丈夫なのかなと感じてしまうのだ。つまり、いかに正論を述べようとも、肝心の有権者には伝わることがないのではないか、そんな印象を持ったのである。

 同党にしてもそのていどのことはわかりきっているのだろう。各報道機関に対して、知事選の報道を公平に扱ってほしい旨の申し入れをしたという。これも正論であり正攻法である。とりわけテレビに関しては、その影響力がバカにならないだけに、報道のバランスを持ってもらいたいと考えて当然である。しかし、甘いのではないかと、そのとき思った。そんな申し入れの類をいかにしようとも、“のれんに腕押し”、“糠にクギ”というのが大半のマスメディアではないのか? 自民党から参院選への出馬を要請(もちろん比例票ほしさにだ)されているといわれる歌手の郷ひろみの件はいかにも大事件のように伝えたとしても、「だれ、それ?」といったレベルの候補者のことなど二の次というのがこれまでのスタンダードであり、彼ら流の“公平・中立”な報道であろう(郷氏については気をつけるべき案件ではあるが)。そんなことをわかりきっていない同党だとは思わないのだが、だとすればそうした傾向を逆手にとるぐらいのイヤラシさは必要なのではなかろうか? いうなれば、バカをバカ扱いしつつ上手に利用している自民とキレイすぎる共産である。

 その後、3月6日になると、前宮城県知事の浅野史郎氏が立候補を正式に表明した。そうなればマスメディアの関心は石原対浅野の1点である。それに対する「しんぶん赤旗」の抵抗は浅野氏への流出が予想される吉田票の食い止めといったところだが、おそらくは 同党の支持者を含めても、“反石原票”の競合・分裂への危惧をしていることであろう。2月21日 に野党共闘について同党の立場について若干の弁護(ここでの主役は民主の愚劣ぶりだったが)をしてみたけれど、ここであえて“反石原票”の結集を、それもよりメディアを操りやすい浅野支持に切り替えて訴えることは不可能なのだろうかとも思う。コトはそれほどに緊迫しているのだから。
 もちろん浅野氏側の問題もある。すなわち、「(団子の)1期目はよかった。私も期待していた。石原という政治家の目標とリーダーシップとか。輝かしい業績をあげてきた」と記者会見で語るなか、基本的には石原政権の方針を継承する旨を表明しており、対立候補としてはきわめて弱いのである。“反石原票”を集めることは確かで、そういう意味で大いに期待するものだが、オリンピック招致問題のような目先の批判ていどでは、申し訳ないけれど団子よりなんぼかマシというレベルにとどまってしまうかもしれない。浅野氏については、その一般的評判はさておいても(宮城県での実績には大いに支持できる部分がある)、会見を通じてやや失望させられたというのが正直なところである。それゆえ、共産が支持に回らないどころか、機関紙を通じて浅野批判をするのはわからないではないのだが、いまはそんな“悠長”に構えていられるような状況なのかどうか?

「世論の醸成には時間がかかる」
 といった旨の同党関係者の話を読むか聞くかしたことがあるが、ここでまず団子を追放することがその第一歩ということはないのか。時間がかかるからこそなおのこと、段階的な醸成としての浅野支援ということは、同党の主張としてもけっして矛盾はしていないと思うのだが……。


*ついでに:
 石原陣営の選挙準備がほとんど進んでいないとも伝えられているが、それに象徴されるのかどうか、このごろどうも覇気の乏しいおとっつぁんである。ある日のテレビ画面をみていて、「ひょっとすると、このまま石原批判が続いていけば、あるとき嫌気がさして自ら立候補を取り止めるのではないか?」と思ったことがある。「もうや〜めた」と。悪いけれど、オレの目にはそのていどのオッサンにみえますにゃ。あの御仁は。
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 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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