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猫池罵詈雑言雑記帳
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 3月24日、障害者自立支援法をめぐる裁判において、原告と被告(国)との間で「和解」をみたことについてはすでにふれた(「ある前進と一抹の危惧の巻」)。もちろんいちおうの前進としてである。
 ところが、それからおよそ2カ月が過ぎ、その和解が早くも反故にされかねない状況になってきたという。

「民主が自立支援法“延命”へ」

 リンク記事によれば、自民・公明が提案している「障害者自立支援法一部改定案」に対し、民主党に相乗りする動きがあるというのだ。


 現在、内閣府におかれた「障がい者制度改革推進会議」では当事者参加のもとで、同法に代わる新しい法律づくりや、新法制定までの当面の課題などの論議がすすめられています。
 ところが、そうした動きをまったく無視し、自公両党が議員立法で今国会に提案した障害者自立支援法一部改定案に民主党が乗る形で法案内容をすりあわせしています。
 法案は、もっとも批判の強い「応益負担」を「応能負担」にするといいながら、自立支援医療についても介護保険同様の「応益負担」とするなど仕組みは残ります。障害者の範囲に難病を含むことも抜けています。民主党は、新法ができるまでの「つなぎ」法案だとしていますが、すりあわせた法案には時限立法であることや13年8月までの自立支援法の廃止は明記されません。
──リンク記事

 当ブログ「ある前進と一抹の危惧の巻」に[今回の「和解」が「早すぎた和解」にならないように、政権に対し厳しい(しかし「前向きだ」)視線を向けてゆくことが必要なのではないだろうか。]と記したが、予想どおりの事態になりつつあるようだ。

■追悼・ラッシャー木村
 話は大きく飛ぶが、往年の名プロレスラー・ラッシャー木村の訃報は少なからぬショックを受けた。
 中学生のころはプロレス中継に夢中だった。ラッシャー木村が所属していた国際プロレスは、月曜日の20時からテレビ中継があり、欠かさず観戦していたのを思いだす。とりわけ、オープニングのテーマ曲とともに画面一杯に金網が映し出されるとワクワクさせられたもので、“金網の鬼”と謳われたラッシャー木村の試合に文字どおりクギづけにされたのである。アレックススミルノフやオックスベーカーらライバルとの対決もよかった。
 その“金網の鬼”も、後年は“マイクパフォーマンス”が人気を呼ぶなど“鬼”のイメージからは遠く隔たった感もあったが、その試合ぶりにはキャリアとセンスとに裏打ちされた安定感があった。傑出したプロレスラーのひとりだったことは間違いないだろう。ちなみに、その“マイクパフォーマンス”がお目見えしたのは、記憶では田園コロシアムで開催された新日本プロレスの興行時だったように思う。オレはどういうわけか見逃したのだけれど、友人の“ラッシャー”(まっ、いうまでもなくプロレス好きの木村くんである・笑。生きているなら連絡ぐらいよこせ!)が観戦していて、あまりに唐突な展開に腹を抱えて大笑い……というよりもあっけにとられたという話を、その翌日に聞かせてくれたのだった。試合後に放送席のマイクを奪いとったラッシャー木村。ぉお! どんな罵声を飛ばすのか! と固唾を飲んで(ってほどでもなかったと思うけど)見守っていると、いきなり「みなさんこんばんは。ラッシャー木村です」。「いやぁ。思いきりズッコケたヨ」と“ラッシャー”。まさかそのときはこうも長きにわたって人気を呼ぶなどとは夢にも思わなかったが……。

 そんな時代。あのころ夢中になったプロレスには、どこか人間味にあふれるやさしさがあったといま思う。たしかに凶器攻撃や大流血などもあったけれど、その一見すると殺伐としたようなシーンのなかでさえ、ファンを和ませる力に満ちていたように思うのだ(でなければ悪役のエースだったアブドラーザブッチャーにあれほどのポピュラリティは発揮できなかったハズ)。異論はあるかもしれないが、プロレスにとって代わったような“格闘技”の世界にはそれが欠けているのではないか(「不要」というのも見方のひとつではあるが)。
 振り返って、そんなやさしさが失われてきたのは、はたしてプロレスの世界だけだろうかという気もする。ジャンボ鶴田、ジャイアント馬場……そしてラッシャー木村。プロレスラーがプロレスラーとして人生をまっとうした、そんなやさしき英雄たちである。
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 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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