わからない。いや、もっとハッキリ言えば「くだらない……」。
いったい彼らはなにをうれしがっているのだろう? 彼らとは民放テレビを中心とするわが国の一部マスメディア。その素材は大英王室の婚姻セレモニーである。
いったい彼らはなにをうれしがっているのだろう? 彼らとは民放テレビを中心とするわが国の一部マスメディア。その素材は大英王室の婚姻セレモニーである。
誤解を避けるために断っておけば、婚姻そのものは(一般的常識の範疇において)おめでたいできごとには違いなく、それを祝うのは自由というものである。また、大英国内のもあるいは対立する見方があるかもしれないけれど、独立国家の王室のそれであり、同国民が祝賀で盛り上がるのは別段おかしな現象でもないかもしれない。くわえて外国の国内行事にすぎないできごとに対し、外野から悪口雑言を飛ばすつもりも毛頭ない。
しかし、遠く離れた小国(ただしかつては最強の覇権国家だったが)の皇室の儀礼的行事をことさらクローズアップするマスメディアのセンスというのが、まずもって理解しがたいのである(もっとも、この現象そのものはわが国独自の騒ぎでもないようだが)。かつてのチャールズ氏のさいも同様だったが、さも大事件のようにしつこく“報道”し、あるいは中継を加えてショウ化する。かくして、本来ならば自分たちの生活や人生にとってなんら関係のない(なかには例外もあろうが)遠い外国の1カップルの「シアワセな」儀式が「おめでたいこと」としてタレ流されることとになる。大英王室というのは、わが国の一般庶民にとって、そんなに身近かつ日常的な注目を浴びている存在なのだろうか。
あれがエンタテイメントと化しているのには、ひとつは妃のまとう超高級ファションや大英式の豪華絢爛なパーティー模様をみてみたいという好奇心も手伝っているのであろう。英国人以外の一般的センスでいえば、なにもないところからわき上がってきたような婚姻騒動であり、外国の王族であり、その妃(候補)である。その点でいえば、たとえば贔屓のテンタテイナー(俳優や音楽家など)のそれとはまったく異なるといえないだろうか。贔屓のセレブ(有名人)であれば、ファンはそれ相応にそのひととなりを知り、それぞれに思いを持っているものだが、いきなりなんだかわからないけどテレビ画面やら雑誌に飛び出してきた遠い外国のヒトたちなんだから(言い換えると、日常的な大英王室ファンってどれだけいるんですかね?)。となれば、これはたとえば阪神タイガースが絶好調だというムードに乗せられて“にわかトラファン”になってみたりするのと同じ土俵にあるともいえそうだが、問題はそんなものをさも大事件のようにタレ流すメディアの側にこそあろう。まっ、付和雷同して右往左往する連中も連中だが……。
さて本題はここからである。
タマタマ画面に映し出されたおふた方の姿をみて「ぁあ、やっぱり!」と思ったのだ。妃はともかく“亭主”が軍服という“正装”で臨んでいたこと。先代も同じだった。やはり軍服でセレモニーに臨んでいた。
これはおそらくは、単なる儀礼的な衣装にすぎず、タマタマ伝統的にそうなっていたものを踏襲したに過ぎないのであろうが、としても、大英王室のその根幹を物語るに格好の現象だとはいえないだろうか。世界最強(最兇)の覇権国家だった大英の王室が軍服を“正装”としているという事実。わが国の皇室も明治から敗戦にかけては同じようなセンスを持っていたけれど、あえて露悪的な言い方をすれば、戦勝国は軍服のママでよろしく、敗戦側のわが国では軍服の着用が御法度にされたということもあるまいか? もとよりこれはタチの悪い冗談にすぎないが、21世紀の今日にあってああいういでたちで国家的祝賀行事の主役を務めるセンスに、ちょっとぐらいは疑問を抱いてみてもいいのではないかと思ったわけである。
しかし、遠く離れた小国(ただしかつては最強の覇権国家だったが)の皇室の儀礼的行事をことさらクローズアップするマスメディアのセンスというのが、まずもって理解しがたいのである(もっとも、この現象そのものはわが国独自の騒ぎでもないようだが)。かつてのチャールズ氏のさいも同様だったが、さも大事件のようにしつこく“報道”し、あるいは中継を加えてショウ化する。かくして、本来ならば自分たちの生活や人生にとってなんら関係のない(なかには例外もあろうが)遠い外国の1カップルの「シアワセな」儀式が「おめでたいこと」としてタレ流されることとになる。大英王室というのは、わが国の一般庶民にとって、そんなに身近かつ日常的な注目を浴びている存在なのだろうか。
あれがエンタテイメントと化しているのには、ひとつは妃のまとう超高級ファションや大英式の豪華絢爛なパーティー模様をみてみたいという好奇心も手伝っているのであろう。英国人以外の一般的センスでいえば、なにもないところからわき上がってきたような婚姻騒動であり、外国の王族であり、その妃(候補)である。その点でいえば、たとえば贔屓のテンタテイナー(俳優や音楽家など)のそれとはまったく異なるといえないだろうか。贔屓のセレブ(有名人)であれば、ファンはそれ相応にそのひととなりを知り、それぞれに思いを持っているものだが、いきなりなんだかわからないけどテレビ画面やら雑誌に飛び出してきた遠い外国のヒトたちなんだから(言い換えると、日常的な大英王室ファンってどれだけいるんですかね?)。となれば、これはたとえば阪神タイガースが絶好調だというムードに乗せられて“にわかトラファン”になってみたりするのと同じ土俵にあるともいえそうだが、問題はそんなものをさも大事件のようにタレ流すメディアの側にこそあろう。まっ、付和雷同して右往左往する連中も連中だが……。
さて本題はここからである。
タマタマ画面に映し出されたおふた方の姿をみて「ぁあ、やっぱり!」と思ったのだ。妃はともかく“亭主”が軍服という“正装”で臨んでいたこと。先代も同じだった。やはり軍服でセレモニーに臨んでいた。
これはおそらくは、単なる儀礼的な衣装にすぎず、タマタマ伝統的にそうなっていたものを踏襲したに過ぎないのであろうが、としても、大英王室のその根幹を物語るに格好の現象だとはいえないだろうか。世界最強(最兇)の覇権国家だった大英の王室が軍服を“正装”としているという事実。わが国の皇室も明治から敗戦にかけては同じようなセンスを持っていたけれど、あえて露悪的な言い方をすれば、戦勝国は軍服のママでよろしく、敗戦側のわが国では軍服の着用が御法度にされたということもあるまいか? もとよりこれはタチの悪い冗談にすぎないが、21世紀の今日にあってああいういでたちで国家的祝賀行事の主役を務めるセンスに、ちょっとぐらいは疑問を抱いてみてもいいのではないかと思ったわけである。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
なお、トラックバックおよび「コメント」は受けつけない設定にしております(当面はBBSへどうぞ!)。
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