サッカー、アジアカップの日本対カタール戦をテレビ観戦。じつは別の取材を兼ねて現地観戦を目論んでいたのだが、もろもろの都合により不本意がながらの在宅観戦である。
試合のほうは日本が1点リードしたなか後半の終了近くに同点ゴールを決められ1対1の引き分けだった。気温・湿度ともに高い環境のなかにあって、それが選手のパフォーマンスにも影響しているようにみえたが、それでもところどころに光るプレーもあり、このあとの試合が楽しみである。
それはそれとして、サッカーの国際試合を観戦して毎度のように思わされることがあるので、今日はその話を少し。
試合のほうは日本が1点リードしたなか後半の終了近くに同点ゴールを決められ1対1の引き分けだった。気温・湿度ともに高い環境のなかにあって、それが選手のパフォーマンスにも影響しているようにみえたが、それでもところどころに光るプレーもあり、このあとの試合が楽しみである。
それはそれとして、サッカーの国際試合を観戦して毎度のように思わされることがあるので、今日はその話を少し。
常々思うのだが、わが国はジャパンではなく日本である。英語というある特定の言語にあってはたしかにJAPANだが、同じヨーロッパ語にあってもフランス語やスペイン語でももちろん異なる。仮に英語会話や英文のなかでならJAPANとなってもいいが、その他の言語上でJAPANと表現するのは間違いであろう。やや極論に近くはなるが、個人的な理想を書けば、それがたとえ外国語の文中などにあってもNIPPON(ローマ字の場合)とするべきである。もちろんそれでは相手に伝わらない可能性もあるので、その言語によるところの日本(英語であればJAPAN)としてもいいが、少なくとも言語が特定されていないなかでのJAPAN偏向は間違いであり、もっといえばたいへんにみっともない。真に国際的表現を目指すのであれば自国以外のいかなる言語にも偏らずに日本、ローマ字であれば「NIPPON」または「NIHON」と記すのがより正しいばかりでなく、国際的にみてきわめて平等なのではないかと思うのだがいかがだろう。
こんな“偏屈”なこだわりを主張するのは、スポーツの日本代表チームをさして「オシムジャパン」だの、野球であれば「ナガシマジャパン」だのといった名前がつけられていることがまず気に食わないからだ。どうして自国の代表チームに堂々と「日本」あるいは「NIPPON」と名乗るようにしないのか。「オシム日本」「長嶋日本」でいいではないか。これが非常に不思議でならないのである。
そしてテレビ中継(日本戦ホームでのスタンドなども同様)で選手名のテロップが出るさいの表記。羽生直樹をローマ字で表わせば「Hanyu Naoki」、高原直泰であれば「Takahara Naoyasu」になるハズなのだが、これがどうしたことか「Naoki Hanyu」 (テレビ画面では「N.Hanyu」)だの「Naoyasu Takahara」(同「N.Takahara」)になってしまう。これがわからない。ひょっとすると選手登録にあたっては「名・姓」の順にすべしといったサッカーにおけるきまりがあるのかもしれないが、だとしてもテレビ画面のテロップぐらいは日本式に「姓・名」の並びにすべきであろう(「Hanyu N.」などのローマ字表記もできる)。タレントなどの芸名や通り名の類であればどう表現しようと自由というものだが、このようなスポーツ中継にあたって「名・姓」にする正当な根拠は少なくともない。
という不満を持っているのだが、9日の中継をみていて面白いことに気がついた。すなわち9日のカタール戦はベトナムのハノイで開催されていたが、場内アナウンスでは日本選手の場合は「姓・名」、カタール選手の場合は「名・姓」という正常な順序で呼ばれていたのである。断っておくがベトナム語ではなく英語でのアナウンスだ。
「傀儡家畜人国家と成り下がったジャパンと国家の独立を自らが勝ち取ったベトナムとの差なのかにゃァ……」
そんなことをしみじみ思ったものだが、もとより本当にそういう背景があるのかないのかはわからない。しかし、このベトナム式のアナウンスを誤りだとすることは不可能であろう。まぁ、もっと注文をつけるのであれば、この試合での場内アナウンスは試合会場国の言語としてのベトナム語と、対戦国の言語である日本語とアラビア語でやるべきであり、英語があるとしても親切のオマケ扱いで十分である(煩雑になるということもあって“減点法”による英語の採用もあり得ないわけではないが)。
ここでなにがなんでも「日本」あるいは日本式でとおせなどと杓子定規に極論するつもりはないけれど、日本(NIPPONまたはNIHON)をという国名を国民自らが尊重し、それを世界に向けて輸出するぐらいの気持ちがあってもいいのではないか。少なくとも「JAPAN」あるいは「ジャパン」などという宗主国の言語表現を使わなくてもいい場面で率先して使うなんていうのは、場合によっては恥ずかしいとすら思ってもいいのではないか。
かつて、草津温泉を擁する草津町(群馬県)の町長が「温泉はスパではない。温泉、オンセン(ONSEN)という言葉を輸出するべき」といった類のことを主張していたのを目にしたことがあるが、まったくもって同感である(ただし、ここでは「日本の温泉はヨーロッパなどのスパとは別物だ」という意味も含まれていたようだ。もちろんそのとおりではあるが)。
・・・とまぁ、こんなあたりについて、“美しい日本”の御仁・アベのおぼっちゃんやら右翼のみなさんがたはどのように考えているんでしょうかねぇ……?
*補足:
念のため断っておくが、なにがなんでも日本語(漢語由来を含む)にせよなどと主張しているわけではない。英語あるいは英語由来、または他言語などに関わらずカタカナ使いの言葉が生きることだって少なくはないし、ときには伝わりやすことすらある。だがここで記したような場面で、日本をジャパンとしたり姓名をわっざわざひっくり返す(それもおもに日本人向けに!?)ことも愚劣さについては批判こそすれ弁護する気にはなれない。
こんな“偏屈”なこだわりを主張するのは、スポーツの日本代表チームをさして「オシムジャパン」だの、野球であれば「ナガシマジャパン」だのといった名前がつけられていることがまず気に食わないからだ。どうして自国の代表チームに堂々と「日本」あるいは「NIPPON」と名乗るようにしないのか。「オシム日本」「長嶋日本」でいいではないか。これが非常に不思議でならないのである。
そしてテレビ中継(日本戦ホームでのスタンドなども同様)で選手名のテロップが出るさいの表記。羽生直樹をローマ字で表わせば「Hanyu Naoki」、高原直泰であれば「Takahara Naoyasu」になるハズなのだが、これがどうしたことか「Naoki Hanyu」 (テレビ画面では「N.Hanyu」)だの「Naoyasu Takahara」(同「N.Takahara」)になってしまう。これがわからない。ひょっとすると選手登録にあたっては「名・姓」の順にすべしといったサッカーにおけるきまりがあるのかもしれないが、だとしてもテレビ画面のテロップぐらいは日本式に「姓・名」の並びにすべきであろう(「Hanyu N.」などのローマ字表記もできる)。タレントなどの芸名や通り名の類であればどう表現しようと自由というものだが、このようなスポーツ中継にあたって「名・姓」にする正当な根拠は少なくともない。
という不満を持っているのだが、9日の中継をみていて面白いことに気がついた。すなわち9日のカタール戦はベトナムのハノイで開催されていたが、場内アナウンスでは日本選手の場合は「姓・名」、カタール選手の場合は「名・姓」という正常な順序で呼ばれていたのである。断っておくがベトナム語ではなく英語でのアナウンスだ。
「傀儡家畜人国家と成り下がったジャパンと国家の独立を自らが勝ち取ったベトナムとの差なのかにゃァ……」
そんなことをしみじみ思ったものだが、もとより本当にそういう背景があるのかないのかはわからない。しかし、このベトナム式のアナウンスを誤りだとすることは不可能であろう。まぁ、もっと注文をつけるのであれば、この試合での場内アナウンスは試合会場国の言語としてのベトナム語と、対戦国の言語である日本語とアラビア語でやるべきであり、英語があるとしても親切のオマケ扱いで十分である(煩雑になるということもあって“減点法”による英語の採用もあり得ないわけではないが)。
ここでなにがなんでも「日本」あるいは日本式でとおせなどと杓子定規に極論するつもりはないけれど、日本(NIPPONまたはNIHON)をという国名を国民自らが尊重し、それを世界に向けて輸出するぐらいの気持ちがあってもいいのではないか。少なくとも「JAPAN」あるいは「ジャパン」などという宗主国の言語表現を使わなくてもいい場面で率先して使うなんていうのは、場合によっては恥ずかしいとすら思ってもいいのではないか。
かつて、草津温泉を擁する草津町(群馬県)の町長が「温泉はスパではない。温泉、オンセン(ONSEN)という言葉を輸出するべき」といった類のことを主張していたのを目にしたことがあるが、まったくもって同感である(ただし、ここでは「日本の温泉はヨーロッパなどのスパとは別物だ」という意味も含まれていたようだ。もちろんそのとおりではあるが)。
・・・とまぁ、こんなあたりについて、“美しい日本”の御仁・アベのおぼっちゃんやら右翼のみなさんがたはどのように考えているんでしょうかねぇ……?
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念のため断っておくが、なにがなんでも日本語(漢語由来を含む)にせよなどと主張しているわけではない。英語あるいは英語由来、または他言語などに関わらずカタカナ使いの言葉が生きることだって少なくはないし、ときには伝わりやすことすらある。だがここで記したような場面で、日本をジャパンとしたり姓名をわっざわざひっくり返す(それもおもに日本人向けに!?)ことも愚劣さについては批判こそすれ弁護する気にはなれない。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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