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猫池罵詈雑言雑記帳
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 参議院選挙が近づきつつあるなか、自民劣勢が日々伝えられている。なかには1人区での議席獲得を2割以下とみるむきもあるなど、現政権がほぼ否定されるという読みまでなされている始末だが、はたしてどうなるだろうか。
 このテの予想は選挙になれば出てくる類のもので、05年に実施されたいわゆる“郵政解散選挙”にあたっても自民の惨敗が予想されたけれど、結果が出てみれば自・創“極悪タッグ”の圧勝だったことは記憶に新しい。したがって、ひょっとすると大方の予想(希望?)を裏切って与党圧勝という顛末も考えられなくもないが、さきの選挙ではあのコイズミスネオのパフォーマンスとそれを支えたマスメディアに少なくない国民がまんまと乗せられたのに対して、今回の場合は政権のとってかなりの寒風が吹き荒れているのは明らかであろう。  


 国民生活にとって直接的に関わってくる部分ではまず年金問題があり、医療の切り捨てという重大事に関しても、やっとこさ一般のメディアに露出する機会が増えてきた。そして閣僚の相次ぐ不祥事と辞任(ひとりは自殺?だったが)があり、それはまだ続いている。おぼっちゃんを中心とする政権は、そんななかにあって八百長ともいえる国会会期の強引な延長をし、およそ民主主義国家とは思えない強行採決の連発によって一方的に立法手続きを繰り広げてきた。さすがにおひとよしが多いと思われる日本国民も愛想をつかしつつあるんじゃないかと思うのだが、メディアから伝わってくるおぼっちゃんの様子をみていると、そんな尻に火がついた状況などこれっぽっちも理解できていないフシがあってとってもおめでたい。消費税増税を示唆したことなど、ひょっとするととっても素直で正直なのかなと思ってしまうほどだ。あるいは極度に愚鈍な性格の持ち主なのかもしれないけれど、スネオがほくそ笑みながら世論をナメつつ利用していたのにくらべると、なんとも使えない男を首相にしているものだと可哀想にすらなってくる。

 ところで、ある日おぼっちゃんをテレビ画面にみているとある有名人の風貌とダブった。そのヒトも“偉大な”父親ゆずりの人生だったが、残念なことにその世界では使い物にならず芸能界に転身していまも現役である。いちおうは俳優とのことらしいけれど、いかにオヤの七光りとはいえ、こりゃあんまりだというレベルであるばかりか、いつまでたってもスキルの向上が感じられない。タマにテレビなどでみかけると痛々しくもある。きっと根っから向いていないのであろう。しかしそれでもプロの俳優である。こういうのを一般には“大根役者”というが、するとさしずめおぼっちゃんみたいなのは“大根首相”とは呼べないか? 悪いけれど(どちらに悪いかは別として)、両者の大根ぶり(ブリ大根なら旨いんですがね)にはかなり近しいニオイの愚鈍さを感じるのである。

 閑話休題。このおぼっちゃんの愚鈍ぶりについてはこれまでもあれこれ記しているし、毎度毎度同じような内容でもつまらないのだが、ひとつだけダメをおしておきたい。
「原爆は仕方なかった」というQマちゃんはじたばたしながらも辞任に至ったが、踵を接してアメリカ合州国政府のロバート=ジョセフ核不拡散問題担当特使(前国務次官)が原爆容認の発言をしている。いわく「原爆の使用が終戦をもたらし、連合国側の数十万単位の人命だけでなく、文字通り何百万人もの日本人の命を救ったという点では、ほとんどの歴史家の見解は一致する」というのである。本当に「ほとんどの歴史家の見解は(が)一致する」のかどうかはとにかくとして、人間を家畜と同等にみなしているといわれても弁解のできない恐るべき考えの持ち主が国の中枢にいるというのもアメリカ合州国らしいが、問題はそれを受けてのわが国政府の対応であろう。すなわち、「まずその発言を私自身が見なければいけない」(おぼっちゃん)であり、「どういう発言をしたか外務省を通じて情報を取ってみたい」(塩崎恭久官房長官・衆院愛媛1区)etc.である。まず遅い。そして鈍い。さらに他人ごとだ。このアメリカ人の考えおよび発言というのは、最大の被爆体験を持つわが国に対する侮辱であり挑戦である。世界最大の核兵器保有国であり、有志以来戦争の途絶えることのない国が、したり顔でわが国を侮蔑しているのである(正確にはわが国だけでなく全世界に対する挑戦ともいえるが)。ある意味、あからさまに敵視発言や行動を続ける北朝鮮政府に勝る脅威発言であるともいえるだろう。アメリカ合州国という国は、たしかに友好国のひとつではあるけれども、同時に最大の脅威であるという事実から目を逸らしてはならない。
 にも関わらず、わが日本のトップときたら「発言の性格は個人的に行なったものだと聞いている」(塩崎氏)とし、問題点に向き合おうともしないのである。相手は“最大の友好国”らしいアメリカ合州国の政府高官なんですがね。傀儡政権としてはそんな“個人的”なんていうので片づけるわけにもいかないのではないかと思うのだが、そんな矛盾に気づいて向き合うことなどを期待するほうが間違いかもしれない。

 このようにふざけきった、あるいは腑抜けの政権に対して正当な審判を下せるのかどうか。じつは一般に伝えられるほどの楽観視はしていないのだが、少なくとも自力で考えて行動できるひとびとの“良識”に賭けてみたいとは思うのである。


*おまけ:
 件のQマ発言に関して、やはりやらかしてくれるだろうと思っていたら、「読売新聞」がまんまそのとおりにやってくれMASITA。
 その社説(4日)。「冷静さを欠いた『原爆投下』論議」と題し、コトの問題箇所をQマ発言にではなく、その発言を問題とするほうにスリ変えた哀れな作文を載せちゃったのだからなにをいわんやであろう。核抑止力を認めるべきだという核兵器容認の立場に自らを据え、Qマ発言そのものについて論ぜずひたすら論点そらしをする「読売」。まぁ、予想どおりの冷静さを欠いた書きっぷりに苦笑すらしてしまったが、これ、右翼のミニコミの類ではないですからね。公称でわが国最大部数を持つ全国新聞なのである。ジャーナリズム失格のいい見本ではあろう。
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