ノーベル賞なんぞ、およそ愚劣な催しだと考えてきたが、今年の平和賞はいささか痛快に思えた。
今年というこのタイミグで反核運動に平和賞。これは、ひとつの世界的メッセージであると直感したのだが、日本の政界に巣食うある種の連中にとっては、かなりアタマの痛い話ではあろう。
いうまでもなくアベだのコイケだのといった威勢ばかりがいい輩のことだ。とりわけ、選挙を仕掛けてきたアベにとっては、とんだ誤算だったかもしれない。
ひとつは、日本という被爆国であり独立国家が、世界の大勢に顔を背けるかのごとく不参加を決め込んだ「核兵器禁止条約」。さる7月に国連で122カ国の「賛成多数」で採択されたこの条約には51カ国の国と地域が署名、一方でアメリカ合州国や中華人民共和国など古くからの核保有国と新参者・北朝鮮など9カ国が条約そのものに反対している。そして、わが国は交渉すらボイコットという体たらくだが、いうまでもなく、アベ売国政権が宗主国におもねった結果なのであろう。嘆かわしいうえにとんだ恥さらしである。
いまひとつ、アベ一派は、ノーベル賞の発表があることを見越して選挙に打って出たという面もあるのではあるまいか? そして、なんらかの賞が日本人に与えられると見ていたのではないのか? そうなれば、少なくともTVニュースの類はしばらくその話題ばかりを取り上げることになるだろう(単に日系人が賞をもらったというだけであの騒ぎ。ホンモノのバカなのではあるまいか?)。アベにとって都合の悪いもろもろを隠してくれるのだから、なんともありがたい話ではないか。
これから発表される部門のあるので油断はできないが、こうなったらまたまた「困ったときの北朝鮮」とばかりにミサイルに期待するほかはなかったりして???
ところで、想像どおりといおうか、TVをはじめとするマスコミはアベVSコイケの“2極対立”と事態の矮小化に勤しんでいるが、民進党のなかから大きな意思が胎動した。立憲民主党である。
これに対し、日本共産党が予定候補を大幅に縮小し、共闘の体制がために着手。面白いことに、アベだのマエハラだのは、単に「共産党と手を組む」という一点に筋違いの批判を繰り広げているという。批判するのは自由だが、であれば「共産党と手を組む」ことのなにがダメなのか、あるいは日本共産党が表明している政策のどういう部分が問題なのか、なんにしても具体的にわかりやすく述べなければダメだ(「野合」などともいうけれど、創価学会と組んでるのはどこのどいつだよ・笑)。たしかに、古くはソ連言いなりといってもいい時代もあったが、昨今の様子をウォッチしていると、むしろリベラルな保守といった様子も窺える。それよりもなにも、アベと同工異曲でありながら対立軸を装っているコイケだのマエハラだのとは異なり、明確な政策を訴えている点は大いに評価していい。
こうした動きに対して、こんどは“3極対立”などとしているムキがあるが、アベコイケイケダ連合は事実上の1極。そこに有望な対立軸が動きはじめたのである。つまりこんどの選挙は極右VSリベラルの“2極対立”なのである。
早くも(?)コイケ一派を苦戦と見るムキもあるが、アベにしてもいよいよその化けの皮がだれにでもわかる程度にはげてきているハズで、案外この選挙、予想外の方向に収斂してゆく可能性だってある。
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