本末転倒とはこういうことをいわないか?
国会運営をめぐる与野党間での紛糾。民主党を中心とする与党側は、数にモノを言わせた強行採決を目論み審議運営を推し進めようとしている状況だが、自民・公明の腐れコンビが審議拒否をするなど野党側が抵抗、事態の収拾に向けてはなお混乱が続くに違いない。
国会運営をめぐる与野党間での紛糾。民主党を中心とする与党側は、数にモノを言わせた強行採決を目論み審議運営を推し進めようとしている状況だが、自民・公明の腐れコンビが審議拒否をするなど野党側が抵抗、事態の収拾に向けてはなお混乱が続くに違いない。
「東京新聞」のコラム「筆洗」は、11月23日づけで「政権交代後の初の法案採決なのに、攻守を変えて古い国会を見せられたようでがっかりした」とし、その混乱の背景に蠢く小沢一郎氏の権力と、それに右往左往している民主党を指して「小沢氏の心中を察する前に、まず国民の反応を推し量ってほしい」と苦言を呈している。
然り。「がっかりした」というのは、おそらく多くの国民が感じているのではないか? 末期の自層政権は、有権者が過剰なまでに与えてしまった議席をタテに、まさに数の横暴とも呼ぶべき例外的採決をつぎつぎと繰り広げてきたが、オセロゲームよろしく攻守が反転するや、こんどは有権者が過剰なまでに与えてしまった議席をタテに、こんどは民主党政権が同じ道をとろうとしているのである。なにしろ、すべての政府提出法案を一斉に委員会付託、各委員会審議では自公欠席のもとでわずか1〜2時間の審議で採決を強行せんとはかっていたというのだから恐れ入る。自創政権のそれからはある種の“驕り”のようなモノが感じられたが、民主党のそれは“驕り”どころか根本のセンスすら疑わざるをえないシロモノであるといっていい。
しかし、「がっかりし」ても仕方ないのである。こんなことは、さきの総選挙において民主党の圧勝が濃厚になったあたりから、十分に予測できたのである。まだしも、自創政権と異なり前進性のある政策があることが救いといえるかもしれないけれど、だからといってこんな国会運営しかできないようでは、遠からず愛想を尽かされるに違いない。しかし、自滅は結構だけれども、われわれ日本国民にとって悲劇なのは、そうなったときの(少なくとも現状では)受け皿がもとの暗黒政権になりかねないということであり、いよいよ進退谷まってしまいかねないということなのである。そうならないためにも、現政権の長所を伸ばし、欠点を率直に批判し、正してゆくという国民側からの働きかけが重要なのではないか。
自創のそれよりは十二分にマトモだと解釈した政権である。活かすも壊すのも、権利者あるいは捉え方によっては“サポーター”にもなりうる一般市民の声ひとつだと考えるののだが……。
*おまけ:
麻生政権時代、日本政府が“核の傘”の堅持を狙い、核戦略検討のためにアメリカ合州国議会が設置した「戦略態勢委員会」に働きかけてきた対米工作の全容が明らかになったという。
※http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009112402000110.html
リンク記事(東京新聞11月24日朝刊・共同通信配信)によれば、日本政府は『米国の一方的な核削減が核の傘の弱体化につながると懸念。核軍縮に熱心なオバマ政権の登場を背景に、「傘」の信頼性確保を狙った外交工作を展開』、『日本側は多様な標的を攻撃できる「柔軟性」や、低爆発力の核で市民の巻き添えを最小限にとどめる「差別性」などを備えた核能力保持が望ましいと力説。「近代化された核弾頭」などで核の傘の「信頼性」を担保すべきだとも訴え』てきたというのだから空恐ろしくなってくる。とうの米国内でさえ否定されている核増備を、憲法上で軍備すら放棄したハズのわが国が要求することの滑稽さといったらどうか。本気でこんな“核の傘”の有効性を信じているとしたら、もはや重度の有事ノイローゼあるいはよほど狂信的な軍備マニアにしか思えないというものだが、見方を変えれば、本当の狙いはなんなのかという疑問も湧く。
でまぁ、ここからは前回に続くタチの悪い冗談ではあるのだが、そんなにまでして米軍から虎の威を借りたいのであれば、普天間基地といわずに在日米軍を北九州市と同じく軍備愛好家がいらっしゃる下関市あたりにもってきたらいかがだろう(山口県では岩国が差し出されている状況だが)。先の総選挙でも、アブナイ面々を国会に送り込んだ土地柄である。ニッポンの安寧を憂えるというのであれば、それが戦争によって得られると信じているのであれば、率先して手を挙げて然るべきではないのか。アソーさんと支持者たちよ。しかも、これらの地域は彼らが敵国とみなす某国に近いので、“防衛”や出撃にも便利。“脳内敵国”である某国に対する備えとしても、けっして悪い地の利ではない。その地域の代表である面々が米軍およびその不随物としての核をほしがっているのだから、まっことふさわしい選択ではないかと思うのだが。
悪いけれど、そんなブラックジョークさえ浮かんでしまった。両市の心あるみなさん、すみません。本当は米軍に限らず外国の軍事基地など自国からはすべて出ていってもらう。これは理想論でもなんでもなく、原理原則であり真理なのであります。
然り。「がっかりした」というのは、おそらく多くの国民が感じているのではないか? 末期の自層政権は、有権者が過剰なまでに与えてしまった議席をタテに、まさに数の横暴とも呼ぶべき例外的採決をつぎつぎと繰り広げてきたが、オセロゲームよろしく攻守が反転するや、こんどは有権者が過剰なまでに与えてしまった議席をタテに、こんどは民主党政権が同じ道をとろうとしているのである。なにしろ、すべての政府提出法案を一斉に委員会付託、各委員会審議では自公欠席のもとでわずか1〜2時間の審議で採決を強行せんとはかっていたというのだから恐れ入る。自創政権のそれからはある種の“驕り”のようなモノが感じられたが、民主党のそれは“驕り”どころか根本のセンスすら疑わざるをえないシロモノであるといっていい。
しかし、「がっかりし」ても仕方ないのである。こんなことは、さきの総選挙において民主党の圧勝が濃厚になったあたりから、十分に予測できたのである。まだしも、自創政権と異なり前進性のある政策があることが救いといえるかもしれないけれど、だからといってこんな国会運営しかできないようでは、遠からず愛想を尽かされるに違いない。しかし、自滅は結構だけれども、われわれ日本国民にとって悲劇なのは、そうなったときの(少なくとも現状では)受け皿がもとの暗黒政権になりかねないということであり、いよいよ進退谷まってしまいかねないということなのである。そうならないためにも、現政権の長所を伸ばし、欠点を率直に批判し、正してゆくという国民側からの働きかけが重要なのではないか。
自創のそれよりは十二分にマトモだと解釈した政権である。活かすも壊すのも、権利者あるいは捉え方によっては“サポーター”にもなりうる一般市民の声ひとつだと考えるののだが……。
*おまけ:
麻生政権時代、日本政府が“核の傘”の堅持を狙い、核戦略検討のためにアメリカ合州国議会が設置した「戦略態勢委員会」に働きかけてきた対米工作の全容が明らかになったという。
※http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009112402000110.html
リンク記事(東京新聞11月24日朝刊・共同通信配信)によれば、日本政府は『米国の一方的な核削減が核の傘の弱体化につながると懸念。核軍縮に熱心なオバマ政権の登場を背景に、「傘」の信頼性確保を狙った外交工作を展開』、『日本側は多様な標的を攻撃できる「柔軟性」や、低爆発力の核で市民の巻き添えを最小限にとどめる「差別性」などを備えた核能力保持が望ましいと力説。「近代化された核弾頭」などで核の傘の「信頼性」を担保すべきだとも訴え』てきたというのだから空恐ろしくなってくる。とうの米国内でさえ否定されている核増備を、憲法上で軍備すら放棄したハズのわが国が要求することの滑稽さといったらどうか。本気でこんな“核の傘”の有効性を信じているとしたら、もはや重度の有事ノイローゼあるいはよほど狂信的な軍備マニアにしか思えないというものだが、見方を変えれば、本当の狙いはなんなのかという疑問も湧く。
でまぁ、ここからは前回に続くタチの悪い冗談ではあるのだが、そんなにまでして米軍から虎の威を借りたいのであれば、普天間基地といわずに在日米軍を北九州市と同じく軍備愛好家がいらっしゃる下関市あたりにもってきたらいかがだろう(山口県では岩国が差し出されている状況だが)。先の総選挙でも、アブナイ面々を国会に送り込んだ土地柄である。ニッポンの安寧を憂えるというのであれば、それが戦争によって得られると信じているのであれば、率先して手を挙げて然るべきではないのか。アソーさんと支持者たちよ。しかも、これらの地域は彼らが敵国とみなす某国に近いので、“防衛”や出撃にも便利。“脳内敵国”である某国に対する備えとしても、けっして悪い地の利ではない。その地域の代表である面々が米軍およびその不随物としての核をほしがっているのだから、まっことふさわしい選択ではないかと思うのだが。
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ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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