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猫池罵詈雑言雑記帳
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 またしても類似の話題にて失礼。
 ここ1〜2日の間、自民党という政党の総裁の席にコンクリート屋の“ぼん”が就くことが「ほぼ確実」というしかつめらしい報道が目立つようになった。しかし繰り返し触れているように、こんなものはのっけから結果のわかりきっていた茶番劇の筋書きであり、なんのヒネリもカタルシスもなく三文芝居にも及ばないどんちゃん騒ぎの顛末にすぎない。まるでどこが面白いのかさっぱり理解できない類のテレビの三流バラエティショウをみるかのごとしというものだが、主体となって騒ぎを盛り上げているのがほかならぬテレビだということを考えると、これもまたさもありなんといったところであろう。

 このままこの愚劣なシナリオどおりにコトが運ぶと、またしても世襲首相が誕生することになるワケである。するとどうなるか? 当然のコトとして、知性のカケラも感じられないあのニヤけきったツラが、毎度毎度テレビやら新聞やら街角の自民党広告やらに露出することとあいなり、そのたんびにいささかの悪寒を催させられるのであろう。まぁ、こんなのは論ではなく単なる個人的主観による苦情にすぎないけれど、あの下品でふぬけたおしゃべりをテレビ画面でみるにつけ、どうしてこんな男にまだしもとはいえ「人気がある」のであろうと不思議な気持ちになる。もちろん、ひとを外見で判断してはならないとはいえ、それだって限度はあり、少なくともなにがしか国政に関する(ハズの)ことを語っているサマをみて不快感を催させられるのだから、そこにその人物の人格そもののを嗅ぎとったとしても、それはそれだと開き直ることもできよう。むしろ、「なんとなくいいのではないか」という錯覚レベルでのイメージ戦略によって大衆をかどわかすのは自民のお家芸でもあるから、これもまたさもありなんである。

 それにしても、なんだかさっぱり論点らしきものがみえない内部抗争だと思っているひとは少なくないハズだが、これが外国人ジャーナリストの目に映るとさらに奇怪かつ不可解なシロモノにみえるらしい。ひとつケッサクな記事を紹介しておこう。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-09-21/2008092102_03_0.html

 リンクしたのは「5人に違いあるのか」と題された「しんぶん赤旗」のミニ記事である。
 ご覧いただくとおり、極めてシンプルかつ急所をついた外国人記者の質問と、それに対するしどろもどろなわれらが自民党の諸君の問答。短い記事なのであまり引用するのは控えたいが、ようは「違いがわからない」という疑問に対して「五人の候補者は基本的には自民党の議員」(与謝野馨経済財政相)との禅問答を演じたその貧困ぶりを伝えているのであった。そして、とりわけケッサクなひと幕。リーマン破綻など一連の金融不安があるなかで、「自民党が一陣の煙で消滅する危険に直面しているのかどうかを聞きたい」というイギリス経済誌の記者に対する麻生サン(「あ、そう」って呼ぶのもええなァ)の答え──「自民党は危機のたびに立ち直った。今回も必ず立ち直る」だってさ。
 あのニヤケづらどおりのノーテンキぶりである(まァ、自民党の危機について問われてはいるので気持ちはわからないもでないのだが)。

 冗談ではないのだ。ハッキリいえば、大方の国民にとって自民党がどうなろうと知ったことではないのだ(この点は白川勝彦氏がコラムで触れている。「総理大臣の椅子が近づくとき…」)。国民にとって肝心なのは、自分たちの生活であり、マスの意味では自分たちの国をどうするかということなのに、こんな近視眼的な見方でしか答えられない面々が首相の座を狙っているというのが自民党の正体なのである。日本の政治的貧困ぶりが世界に向けて喧伝されてしまいMASITA。

 ところで、舛添要一厚生労働相が後期高齢者医療制度の見直しを示唆したというニュースがあった。これは20日午前の民放テレビ番組中で「国民が支持しない制度は大胆に見直すべきだ」と語ったというものである。この言葉からは実際のところなにをどうしようという実態はみえてこない。そもそもが「大胆」というのがあやふやである。果たしてこの制度そもものを廃止するのか、はたまた場当たり的施策で誤魔化すつもりなのかはわからないが、これが国民からの強い反発を受けての対策ということであれば、小さいながらも進歩があったといえる。もちろん国民の側にだが。ようは、体よく逃げ出したレイプ好きのオオタサンじゃないけれど、国民が「やかましく」すれば政治は動くのだ(関係ないが、「レイプするほどの元気があって結構」という論が正論化されるのであれば、たとえば昨夜はパキスタンで大規模なテロがあったけれど、「テロを実行するほどの元気があって結構」という論だって成り立ってしまうことにならないか)。
 だが、奇妙なのは「自民党の麻生太郎幹事長に同日までに提案し、賛同を得た」(時事通信)という部分である。おや? 自民党は党としては後期高齢者医療制度を推進する立場ではなかったのですか? 舛添氏もまぁ自民党ではあるけれど、これがなぜアソウサンかといえばいうまでもなく次期首相という可能性が高いからであり、そうなるとトップ自らがじつは党の施策に否を唱えているという矛盾が生じてしまう。ほかの総裁候補者はどうなのだろうと思うのだが、仮にこの問題の一点で迫った場合、党の施策と異なる立場に同意する人物が総裁に選ばれるというのはなんとも不思議に思えてくる。

 コトは単純。ようは総選挙の事前活動なのだ。アソウがどうのとか、実際にはどうでもよく、本来ならば必要のない総裁選をでっちあげでまで(しかもこの国際的な非常時に!)大騒ぎしているその流れのなかに、この舛添発言とそれをしかつめらしく報じるマスメディアがあるのである。これはもう口からでまかせどころのレベルでは済まされない愚劣さだ。

 しかし国民はバカではない。たとえばこんなニュースもあった。
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/20gendainet02038390/
 リンクした「ゲンダイネット」の記事「こんな汚い連中に首相の資格など全くなし」は、この自民党とマスメディアとがタッグを組んだバカ騒ぎを総選挙の事前運動と結びつけ、公職選挙法違反の疑いを臭わせている。「自民党の総裁選は総選挙の事前運動だから公職選挙法違反だ」という河上和雄氏(弁護士・元東京地検特捜部長)がテレビ番組で指摘したコメントなどを紹介しつつ考えるべき見方を示す。そこまではいかなくとも、なんかヘンだなァと感じているひとも少なくはないハズだ。

 このバカ騒ぎの行き着く先がどうなるのか? これこそが日本国民に課せられた試練であり試験である。
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自己紹介:
 レジャーライター=植村誠の別館ブログです。
 ここではおもに時事ネタを中心に独断と偏見にて雑感を記してゆきます。本館サイトアトリエ猫池ともどもお楽しみください。
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